こんにちは、アウトドアライターのaimi(@shikokunoyama)です。
最近、山での盗難が話題になっています。
以下の記事は北アルプス室堂の「雷鳥沢キャンプ場」での出来事。
「山には悪い人はいない」という伝説も崩壊しつつある昨今。。。。
私が山小屋でバイトしていた時のことを交えてお話ししていこうと思います。
まず、山道具で高価なものといえば?というお話から。
この記事は山小屋泊を想定していますので、小屋泊前提の場合にします。
山道具で高価なものベスト3
第1位:カメラ関連用品
カメラを撮影しない方は無視してもらって構いません。
私は最近ミラーレス一眼レフに切り替えましたが、道具一式そろえてだいたい10万円かかりましたd( ̄  ̄)
これはまだ安い方で、本格カメラの域になると本体よりレンズが高く
- レンズ:50万
- 本体:30万
- 三脚:数万
とかもザラです。
私はまだ初心者なので詳しいことはわかりませんが、カメラ好きさんにお聞きするので間違いありません。

とにかく高い!
あたりまえにはなりますが、肌身離さず行動することが大事ですね。
第2位:登山靴
- 夏山縦走用は1.5〜3万円
- 冬山登山靴は4〜6万円
高いのに、無造作に下駄箱にならべられてしまうのが登山靴。
名札をつけるタイプの小屋がほとんどだと思いますが、気休めです。
盗難というよりも、入れ違いが多いのが実際なんですが入れ違いも危険っちゃ危険。

履き慣れていない靴で、危険箇所は歩きたくないわ…
冬山の場合は、ビニールに入れ自分の寝床まで持っていくのがベターでしょうね。
雪山で小屋がぎゅうぎゅう詰めというのはあまりないでしょうから、ビニール持参をオススメ致します。
第3位:アイゼン・ワカン・スノーシュー
- アイゼン:2万円
- ワカン:2万円
- スノーシュー:4〜5万円
スノーシューは数ある登山道具の中でも、とくに狙われやすいと聞いたことがあります。
私は持っていませんが、(わかんで代用)登山において”なくても歩けるもの”って「贅沢品」にあたります…
でもあると、雪上で浮力がついて楽しく歩ける。
両方持っていたら、場所によって使い分けができるものではあります。
ただそれだけなんですが(T . T)
そういうものを狙う人がいるんです。しかも大きいから目立つ。
付けてなくても、ザックにくくりつけていると周りの目を引くんです。
以下の記事は「ワカン盗難」についてのものですが、実際被害者になってみると怒り心頭ものですよ。
笑えません。
山小屋に泥棒がいる?!盗難を防ぐための4つの方法
①目を離さない
とくにカメラなんかは、肌身離さず持っている人が多いと思いますが、小屋の狭いトイレにいったり着替えたり要所要所で邪魔になることもあります。
そういった場合は同行者に見ておいてもらうしか方法がありません。

小屋のトイレの壁にレンズをぶつけやすいので、なるべく下ろしてから行きますね〜
傷が付くとやっかいですし!
しかし一人で泊まっている場合は、常に肩にかけておくしかありませんね。
カメラバックなどに入れておけば、ストラップも広めなので負担なく持ち続けることができるかと思います。
私はミラーレスなのでカメラバッグはストラップ付きじゃないのですが、防水バッグからストラップだけ出して管理していますね〜^ ^
軽いのでオススメです

談話室でゆっくりするときも、気軽に持っていけます
ちなみに私は肩こりしないように、ストラップは太めものに変えて使ってます。
②ロックをかける
「靴はペアでないと使用できない」という特性を利用して、靴と靴をワイヤーロックしてしまうというのもありです。
同行者がいる場合は、同行者の靴も合わせて4足がんじがらめにロックしてしまいましょう♪
少なくとも泥棒にはインパクトを与えられますし、「履いて盗む」という選択肢が消えると重めの荷物にしかなりませんよ(苦笑)
とくに冬季登山靴は両方で約2kgと結構重くて大きいので…。

でもワイヤー切られたり、丸ごとザックに入れて持ち逃げされたら終わりだ。。。
体力のある泥棒には役立ちませんが、「これは面倒なことになった」と思わせたらしめたもの。
③身につけたまま就寝
相部屋の多い山小屋では、不特定多数が出入りします。
これでは自分の部屋に犯人がいるかどうかもわかりませんね。
ザックは「部屋の外に置く」と指定されたとしても、カメラや貴重品・盗まれたくないものは枕の横に置いて寝るしかありません。
自分の荷物は自分で守りましょう。
④デポする場合は「小屋の人に一声かけておく」or「フロント管理してもらう」
これは私がテント泊の際、よくやる行動のひとつなんですが…
テント内で使った荷物はピークハントには必要ない。
それと同じように山小屋泊で使った荷物でピークハントに必要ないものがあるはずです。
例えば着替え、小屋ででたゴミなど。
少しでも軽く頂上まで行くには、スタッフバックなどにまとめてデポする方もいるでしょう。
その際山小屋の人に一声かけておくと、小屋の人しか出入りできない部屋で管理してくださることがあります。
私の以前働いていた小屋ではそうでした。
混雑時は断られる可能性が高いですが、そうでなければ聞いてみる価値がありますので聞いてみましょう( ^ω^ )
まとめ:登山者は善人だけじゃない!荷物は自己管理が基本なので注意すべし
山小屋に泥棒がいる?!盗難を防ぐための4つの方法
- 目を離さない
- ロックをかける
- 身につけたまま就寝
- デポする場合は「小屋の人に一声かけておく」or「フロント管理してもらう」
いかがでしたでしょうか?
「こういう事件があった」ということを認識してもらうべく書いた記事でしたが、注意喚起の熱い想いがお伝えできていたら幸いです。
もし被害に遭ってしまったら
もし被害に遭ってしまったら泣き寝入りせず盗難届を出しましょう。
冒頭でお伝えした「雷鳥沢キャンプ場」の件は、さっそく富山県警が動き出しているみたいですし。
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盗人が自首してきたという話は聞いたことがありません。
犯行を繰り返している可能性もあるので、盗難ににあったら必ず盗難届を出すことと、何かしらの方法で発信(盗まれたものをリスト化)して転売で見つけたら教えてもらう、これ大事!
最近だとメルカリや、ヤフオクも抵抗なく使われている方が多い印象。
登山用品はシーズンで買い替える人も多いので、メーカー指定で検索するとものすごい件数ヒットしますよね。
もし「これ怪しいな」とおもったら通報していきましょう。
以上『山小屋に泥棒がいる?!盗難を防ぐための4つの方法』の記事をお送りしました。
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