こんにちは!aimiです。
以前、「ナイトサイクリングのススメ」という記事を書いたのですが、今回は「ナイトハイク(夜間登山)のススメ」について書いてみたいと思います。
私は意外とナイトハイクの回数が多く、
- 甲斐駒ケ岳(七丈小屋から山頂まで)
- 富士山(ご来光目的)
- 高尾山(ダイヤモンド富士を見た帰り)
- 八ヶ岳(権現岳から青年小屋まで)
- 石鎚山(ご来光目的)
などで経験があります。
なかでも八ヶ岳は日が暮れる前提で出発したのでその用意はしていたのですが、ものすごく寒くて、テントをやめて小屋に逃げ込んだというエピソード付き。
晴れてはいたんですがものすごい爆風で、小屋でストーブとコタツに当たらせてもらっていたらテントに戻ることができませんでした(泣)。
ナイトハイクのメリット
- 晴れていれば満天の星
- 日が暮れる瞬間&ご来光の瞬間は何物にも変えられない感動
- 夏であれば涼しい
- カメラ映えする(インスタ映えする)
- 歩いている人が圧倒的に少ない(富士山以外)
晴れていれば満天の星
先日、石鎚山のご来光を見に行ってきたのですが、漆黒の闇を運転し登山口についたのは午前3時半。
前日は結構明るい月も出ていたのですが、3時半になると移動したらしく満天の星が眺めることができました。
山の上で見る星は下界とは数がぜんぜん違いました。
空気が澄んでいますので、とくに秋から冬は星空を眺めるには最適な季節です。
日が暮れる瞬間&ご来光の瞬間は何物にも変えられない感動
石鎚山の山頂では、ガスもかかる事が無くはっきりくっきり丸い太陽を拝むことができました。
全身で太陽のパワーを受け止めると元気が出てきますよ。
夏であれば涼しい
夏季富士登山では、一般的には夜間(am2時ころ)に出発するので日中登っていた暑さがうそのように涼しいです。というか寒いです。
ご来光を待っているときは0度前後。
35度を超える暑さから逃げるには山が一番といえますね。
カメラ映えする(インスタ映えする)
今回石鎚山のご来光を見にいった時は、カメラマンさんがずらりと20人くらいいらっしゃいました。
これが「絵」になるんです!
歩いている人が圧倒的に少ない(富士山以外)
登山道の混雑とは無縁です。
たとえ石鎚山の紅葉最盛期でも、この時間に登山をする人は少ないでしょう。
帰りは登ってくる人と100~200人以上はすれ違いましたね~。
早起きは三文の徳!?
ナイトハイクのデメリット
- 冬は寒い
- 防寒着などが荷物になる
- ご来光を見るなら早く出るので寝不足になる
- 暗いので慣れていないと怖い
- ライトをパワーアップしなければならない
- 歩いている人が少ないので怪我をしたときに発見が遅れる可能性も
冬は寒い
たとえば1月1日に初日の出を見に行こうと思ったら、待っている間はめちゃくちゃ寒いです。
下界でもかなり寒いですから、山の上ではもっと寒い。
山では、100m登るごとに0.6度低くなります。
今回の石鎚山では放射冷却もあいまってかなり冷え込みました。
風が無かったのが救いですが、体感では気温は一ケタだったでしょう。
「てんきとくらす」で気温を確認し、装備のチェックを怠らないようにしましょう。
このサイトで気をつけてほしいのは、「風」。
風があるだけで、ここに表示されている気温よりも5~10度は低いと逆算したほうがいいです。
風がどちらからどのくらい吹くのかは「天気図」が読めることである程度予想をすることができます。
防寒着などが荷物になる
いつもは身軽で登る私でも、ご来光登山となればまったく別です。
30リットルのザック内に
- ダウン、フリース
- テルモス(水筒)にお湯(コーヒーを入れるため)
- ニット帽
- ネッグウォーマー
- 手袋
- サングラス(直射日光を避ける)
- 行動食多め(寒いとカロリーを消費するため)
なかなかの重さで登ってきました・・・・。久しぶりすぎてヘロヘロになったのは内緒です。
ご来光を見るなら早く出るので寝不足になる
今回の石鎚山ご来光を見るツアーは、友人と待ち合わせが近くのコンビニに前日の深夜12時50分。寝る時間は2時間無かったです。
そんなに早くは寝られませんでした・・・。多少の寝不足は致し方ないです。
運転を交代しながら寝て体力を温存するなり、あらかじめわかっている予定であれば、少しずつ朝型にしていくのもアリですね。
また、以前甲斐駒ケ岳に登った時は金曜の夜に出発し駐車場で6時まで就寝。
スマホのアラームと、周りがガサゴソしだしたのもあってすっきり起きられたのを記憶しています。
行程が長く「寝たらアウト!」な山の場合は車中泊もオススメです。
暗いので慣れていないと怖い
今でこそ田舎暮らしで真っ暗なのには抵抗がなくなりましたが、都会の方はなかなか慣れないと思います。ヘッドライトも明るめのものを準備しましょう。
ライトをパワーアップしなければならない
これは、自転車の記事でも書いたのですが、ナイトハイク用になるべく明るいものを用意しましょう。
登山用品メーカーで無く恐縮ですが、山小屋で働いていた時に誕生日プレゼントにいただいてすごくよかったので私は「エナジャイザー」という商品を使っています。
●明るさ:最大200ルーメン(フルモード100%出力時)
●点灯時間:最大50時間(ローモード時)
●照射距離:70m(フルモード100%出力時)
●防水機能:IPX4(全方向からの10分間の水しぶきに耐える)
200ルーメンとは結構ハイスペック!小さいながらもナイトハイクで威力を発揮してくれました。
歩いている人が少ないので怪我をしたときに発見が遅れる可能性も
夜間は怪我をするリスクが高まります。足元が見えないのに加え、崖のすぐ横を歩いているにもかかわらず、危険を感じないで進んでしまったり。
遭難のよくあるパターン「日没→道迷い→遭難」。
一般的に日没を迎えてしまったら、むやみやたらに動かないほうがよいといわれています
一晩「ビバーク(停滞)」をして、次の日の朝、明るくなってから動いたほうが怪我は防げるのです。漫画『岳』でも描かれていますね。
今回の石鎚ご来光ツアーは、何度もご来光に来られている方の案内があったから行けましたが、初めて歩かれるという方はやめた方がいいでしょう。
ナイトハイクを扱っているツアーに申し込むか、信頼できる案内人がいるほうが安心ですね。
そして、ひとりでのナイトハイクはなるべくやめた方がいいでしょう。関東の方限定にはなってしまいますが、モンベルのツアーでは高尾山のツアーを定期的に行っているようです。
まとめ:ステップアップ登山にナイトハイクはオススメ
いかがでしたでしょうか?何度も足しげく山に通うカメラマンさんがいるように、日が暮れる瞬間&ご来光の瞬間は同じ景色を見せることがありません。
季節によっても違います。
私はカメラの技術はあまり無いですが、結構いい写真が撮れました(自画自賛)。
三脚軍団に混じって撮っていると、自分も『イケてるカメラマン』になったと錯覚する瞬間があるんですw
日が出る瞬間を、重い三脚を担ぎ上げカメラマン達と静かにただただそのときを待っている。そのような場にいれるのってなかなか貴重ではないでしょうか?
でもこれだけは言えます。実際、写真じゃなくて「自分の目」で見るほうがきれいですよ(。◕ω◕)ノ゛
いつもの登山にひとつスパイスを加えるだけでぐっと楽しい山旅になること間違いなしです^^しっかり計画を立てたら、実行あるのみ!
以上、「普通の登山じゃツマラナイ人必見!ナイトハイク(夜間登山)のススメ」の記事をお送りしました。
これからの季節は山で入れるドリップコーヒーがおいしすぎます。
こちらのサーモス山専用ボトルなら、900MLなのでカップラーメンとコーヒー1杯分まかなえますよ。