こんにちは!アウトドアライターaimiです。
以前、関東に住んでいたころは夏と言えば、長野や山梨県の日本アルプスに登りまくっていました。
四国内だと
- 標高が最高でも2,000m未満
- とにかく暑い!涼しいところに行きたい!
- クルマで結構な標高まで登れてしまう山が多い
どこか物足りなさを感じていたんですよね(笑)
そんな中、久しぶりに「ハード目」なお誘いがありましたので便乗してくることにしました。
「石鎚山・東陵ルート」です。
「石鎚山・東陵ルート」とは
石鎚山の東陵ルートは、土小屋ルートを進むも、東陵基点より通常ルートから分かれ、日照が長い南面を望みながら、南先鋒、天狗岳へと進みます。
春にはアケボノツツジなど花々、夏には緑、秋には紅葉、晩秋には霧氷や雲海など、四季折々の変化が豊かな石鎚山でも、北面の姿とは違った姿を楽しめます。石鎚山の山頂(弥山)に至るルートの中でも、東陵ルートは最も眺望を楽しめるコースであると同時に、岩登りなどもあり、スリリングな気分も味わえます。
石鎚山を登ったことがある人に、是非とも一度は登って欲しいトレッキングコースです。
~GOOD RIVERホームページより引用
以下の地図に示してある、赤マーカーは「土小屋ルート」。
途中までは土小屋ルートを使用し、東陵基部から南に入ります。
藪をかき分けクライミングをしたのちのピーク。達成感はひとしお!
今回のコース
土小屋登山口→東陵基部→南先鋒→大砲岩→天狗岳→頂上山荘(弥山)→二の鎖小屋→土小屋登山口 【8.2km、歩行時間約6時間程度】
土小屋登山口までアクセスは3種類
土小屋登山口に午前7時前に到着。
土小屋までのアクセスは3種類。
- 面河から石鎚スカイライン経由【愛媛県久万高原町側】
- いの町長沢、瓶ヶ森林道経由【高知県南側】
- 寒風茶屋、瓶ヶ森登山口経由【高知県寒風山トンネル側】
いずれも11月下旬まで通行可能になっています。
ただし、①のふもとのゲートは午前7時からしか開かないので注意が必要です。
3種類の中で、①がいちばん道がよくて走りやすいのですが時間がネック。
とくに夏は…
- 夕立のおそれがあるので早出早着きが基本
- 暑くならないうちに登りのメインを終えておきたい
そのため、①のスカイライン経由だとちょっとな、というのもあり、「しらさ避難小屋」に前泊し翌日に備えました。
石鎚山登山・東陵ルート
土小屋登山口→東陵基部…ゆるゆる絶景ハイキング
土小屋に着くと、思ったより混んでいません。
駐車場はガラガラで20台以下です。
土小屋・白石ロッジの方に聞くと、西日本を襲った豪雨災害の影響が多少出てきてるのではないか、ということでした。残念です。
石鎚山のすべての登山口に影響はないので、ぜひ遊びに来てください!
ストレッチ・お手洗いなどを済ませて7時過ぎに出発。
東陵基部→カニのヨコバイ→南先鋒…危険個所が集中!
東陵の基部までは危険個所はありません。目印は「第3ベンチ」。
この看板のちょうど反対側に入り口があります。
個人的に危険だったポイント2ヵ所の詳細
個人的に危険な場所と感じたのは2ヵ所。
1か所目は「カニのヨコバイ」。
足を踏み外すとかなり下まで落ちてしまうような場所です。
下が…見れない!
2ヵ所目は、手の置き場に苦戦する岩場がありました。
1枚岩がタテ、ヨコ何枚か連なっていて、20mくらいの高さまで這い上がらないと進めません。
そして今までの岩場にあったような、手をかけられるような木が生えていない・・・・。
岩と岩のスキマのクラックしか手掛かりがないです。
クライミング用語でいう「パーミング(parming)」のように、手のひらをうまく使おう
クラックもわずかなので、指で持つのではなく、手のひら全体を滑り込ませ、支えて安定させるほうがよいです。
手のひら全体で岩に触れることで摩擦力が高まり、重心を支えやすくなります
足の置き場は、「手に足」で、いま手を置いていた場所の近くは安定して立てる場所があります
クライミングムーブは個人差があるので、参考程度に見ておいてくださると幸いです
南先鋒…さいごに休める静かなスポット
ここまでくれば、東陵のメイン緊張どころは終わりました。
南先鋒(1982m)のピークに立ち珈琲を飲むことにします。
こちらの標高は天狗岳と変わらないので、「西日本でいちばん標高の高い(涼しい)場所」となります。
開放的!貸し切り!涼しい!
南先鋒→天狗岳→頂上山荘(弥山)…巻き道禁止で以外に苦戦?!
ここから先で友人を待ち合わせているので、先行してくれた山の先輩ともお別れ。
経験者と進まないときっと道迷いしていたことでしょう…。ありがたかったです!
頂上山荘は混雑が予想されるので、ここでさらに一息してから進むことにします。
頂上山荘(弥山)→二の鎖小屋→土小屋登山口…ガスの世界を堪能
“ここまでガスればあきらめもつく”ということで友人は天狗岳に登らず、下山することに。
残念ですが、仕方がありませんね。
頂上山荘で御朱印をいただいた後、二の鎖小屋まで下っていきます。
また来ればいいさ!
今まで5度石鎚山に来ていますが、特に午後はガスが出ます。
良い景色を堪能するなら、ロープウエーの始発より先に出発できる「土小屋」からの登山をオススメします!
またはご来光登山もおすすめですよ~
東陵コースで見かけたお花
まとめ:東陵コースはお花に癒され、クライミングも堪能できるぜいたくな上級者コース
いかがでしたでしょうか?
東陵からの眺めはとてもスリルがあり、ほかの登山ルートでは味わえない景色でした。
岩好きの人はぜったいに惚れてしまいますよ!私もリピート確定です。
東陵コースでは、土曜ということもあり他に10人程度が歩いていて、ワイワイ楽しく登りました。
この日に限っては?!一般コースになったのかと見間違うほどにぎやかでした(笑)
しかも下りで使う方もいらっしゃまして人気の高さがうかがえましたね。
多分ロープ出さないと難しいと思います。
というのも過去には雑誌で取り上げられたのだとか。
しかしたくさんの人がここを歩くとなると、すれ違いなど場所が限られます。
混雑時は考えるだけでも恐ろしいですね…
東陵ルートはあくまで「バリエーションルート」のため、大変危険です。経験者とともに向かわれることをオススメします
以上、「【石鎚山登山・東陵ルート】緊張がつづく!西日本最高峰の岩峰にほれてまうやろの巻!」の記事をお送りしました。