こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
2023年秋の北海道遠征・第2弾「雌阿寒岳」!
北海道3大秘湖「オンネトー」からも、阿寒富士とセットで見ることのできる北海道にある日本百名山。
噴火口はかなり迫力満点、北海道の山の中では比較的コースタイムも短めなので、ぜひ登ってほしい山です。
【重要】「雌阿寒岳」の噴火警戒レベルを確認しよう
「雌阿寒岳」は活火山で、2023年10月現在も噴煙を上げています。
釧路市の公式ページなどで最新情報をしっかり確認してから登山計画を立てましょう!
少しでも硫黄臭が濃い、噴火口がものすごく活発だなどがあれば撤退の勇気も必要です。
たとえ警戒レベル1でも、相当な硫黄臭さでしたので、風向きによってはコースを変更するなどの対応もいるかも知れませんね。
釧路市中心部からクルマまで1時間以上かかるけど、ここは釧路市なんです…
詳細は公式ページを要確認。
雌阿寒岳には3種類の登山コースがある
- オンネトー登山口から(南側)
- 雌阿寒岳温泉登山口から( 〃 )
- 阿寒湖登山口から(北側)
※今回は往路に①、帰路に②を利用
雌阿寒岳には3つの登山道があり、今回はその2つを利用し周回ルートを選びました。
周回にしたとはいえ、車道区間も短く山行時間自体も長くない。
とってもおすすめです!
最も距離が短く、初心者むけなのは雌阿寒温泉からですが、オンネトーからも危険箇所はなかったので、どちらも難易度は変わらないと思います。
しかし、雌阿寒温泉からは風を受けやすいパートが多い印象でしたので、天気や風速を見ながら判断をお願いします。
そのせいか、撤退される方も多いのが雌阿寒温泉側。
ピークにこだわらなければ、こちらのほうが景色はいいんだけどね!
今回のコース
雌阿寒岳登山レポート
オンネトー登山口にて前泊
オンネトー登山口にある、オンネトー野営場にて前泊(1泊1,000円)。
とてもきれいなキャンプ場で、オンネトー湖面すぐにテントを張ることはできませんが…その名の通り野趣あふれるキャンプ場。
自然がありのままに残っており、北海道を感じるにはもってこい。今回、場内で鹿・エゾリスはしっかり見ることができました。
食料を売っているスーパーのようなものは近くにはなく、阿寒湖温泉街内のセイコーマートが最寄りになります。
オンネトー登山口からスタート!
オンネトー登山口には登山ノートがあり、名前を書くようになっています。
北海道の山は厳しいからか、遠征では毎回記帳の機会がありましたね。
今回は登山口と下山口が異なるので、丸をするだけでOKなよう…とてもわかりやすい。
周回ルートをしている方は、当日登山者の半分くらいいらっしゃた印象ですが、上りにオンネトーを使っている人は少なめでした。
ではさっそくスタート!
阿寒富士分岐→のっぺりとした円錐型の阿寒富士が迫力満点!
木の根が多めな登山道を這い上がると、阿寒富士との分岐!
ここが7合目になります。
ジグザグ上がっていったので、そんなに急ではなかったのですが「そろそろなんか見えてもいいんじゃない?」というくらい何も見えない樹林帯。
ちょっと嫌気が差してしまいましたw
やっと阿寒富士が見えてきた~!迫力がすごいです!
ここで一旦休憩することに。
活火山ということで、火山岩のようなもろい足元になってきましたよ。
火口をのぞける位置に頂上?
火山灰を大きくしたような砂礫地をズルズルと進むと、あっという間に頂上。
左手にモクモク上がる噴煙、火口を覗き込みながら歩ける登山道。
噴火口の横をすぐ歩けるからなんだか怖い…
しかし、興味深くのぞかせていただきました。
2022年に訪問した阿蘇山(やはり噴火警戒レベル1でした)よりもかなり近くによれたので、びっくり。
噴火の兆しが出たら逃げ切れる距離じゃない…
ソロリソロリと観察しながら進みました
雌阿寒温泉ルートへ下山。こちらの方が景色は◎!
雌阿寒温泉コースに入ると、はじめのうちは岩場を伝うようなシーンもありますので雨のときは気をつけたほうが良さそう。
しかし、こちらの方が圧倒的に景色は◎!
ず~~っと周りを見ながら降りていけるので、写真をとりながらになってしまいます…
なかなか進みませんね。
岩の上ではまた小休止。
頂上よりは風も弱いですし、火口付近とは全然景色が違うので、ここでもゆっくりできちゃいますよ。
雌阿寒岳はコースタイムが短めなので、登ってこられる方もまだまだいます。
道を譲りつつ、進みましょう。
雌阿寒温泉へ下山!オンネトーの七変化を楽しみつつ、帰還
雌阿寒温泉登山口に下山すると、たくさんの車が。
おそらく山頂で出会った方は、ほとんどはこちらからだったということがわかります。
2台デポされている方もいましたね。
車道歩きが苦痛な方は自転車のデポも◎。
歩きはじめて約30分。オンネトーには沢山の観光客の姿が。
紅葉シーズンを控え、レンタカーも目立ちます。運転に不慣れな方も多い&道は広くはないので、注意しながら歩きました。
中型の観光バスもガンガン入ってきていたので、すれ違いに苦戦する車もありました…
さらに25分ほど歩くとオンネトー野営場に到着。
お疲れ様でした!
【おまけ】「雌阿寒温泉」=野中温泉。ぜひ立ち寄ってみて
雌阿寒温泉登山口にあった温泉は、野中温泉。雌阿寒温泉を源泉にしている宿は2023年現在、1軒しかありません。
以前は何軒かあったようですが、廃業されてしまったようで。
せっかくなので、立ち寄ってみることとしました。
野中温泉は”ものすごく洗浄力が強いので、石鹸が泡だたない”という理由でシャンプー・リンス・ボディーソープがおいてありません。
もし、「汗をいっぱいかいたので、ぜったいに全身を泡立てて洗いたい」という方はおすすめしませんが、「さほど汗もかいていないし、秘湯に入ってみたい!」という方にはおすすめのお湯。
本当にみたまんまの源泉かけ流し、ドバドバ熱いお湯が出ていて疲れが取れまくります。
下山後、川のように流れている白い源泉を見ると、入りたくなる方も多いのではないでしょうか?
時間に余裕があれば、前後に宿泊してゆっくりするのもいいかもしれませんね♪
かわいい黒猫ちゃんがお出迎えしてくれますよ。
【まとめ】雌阿寒岳は硫黄成分浴びまくりの活火山!インパクト大
遠征2座目に選んだ雌阿寒岳。
大・大・大満足の山行でしたね~。
それに加えて、オンネトーの素晴らしさ。
2泊してゆっくりと堪能したのですが、本当に宿泊してよかったです。
いろいろな湖面の表情を見せてくれ、遠くから人がやってくる理由もわかりました。
また、野中温泉もサイコー過ぎて、言葉になりませんでした♨
露天風呂でお話させていただいた方も、大阪から年に1回は入りに来ているとのことで…
航空券も安いですし、レンタカーで来ればアクセスも悪くないですしね。
私も、ぜひまた他の季節に登ってみたいと思っています。
以上、『【北海道・遠征登山②】「雌阿寒岳」オンネトー~雌阿寒岳温泉の周回コースを歩く』の記事をお送りしました。
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