こんにちは。高知県在住アウトドアライターのaimiです。
南国土佐にも桜前線がやってきそうな3月中旬。
愛媛県久万高原町にある「古岩屋」にユキワリイチゲを見に行ってきました。
【本日の山行】「古岩屋〜岩屋寺周回」ルート
「国民宿舎古岩屋荘」駐車場・・・八丁坂上り口・・・八丁坂茶屋跡・・・迫割岩・・・岩屋寺境内見学・・・滝池神社・・・駐車場に帰還
距離6.8km、累計標高差437m
四国八十八ヶ所参りのルートをたどります。
一般的には車道を歩く方も多いルートですが、せっかくなのでハイキング道を行きます。
「山道(八丁坂)を歩く方が多い理由=空海さんが雲海を見て感動した場所」と言われているから!
歌にも詠まれているんですよ٩( ᐛ )و
かつてこの地を巡錫していたお大師様が「山高き 谷の朝霧海に似て 松ふく風を波にたとえむ」と詠み、山号を『海岸寺』と名付けたそうです。まるで”山の中の海”だと♪
【事前知識】「ユキワリイチゲ」とは?
小葉には縁に鋸歯があり、小葉柄はありません。
https://love-evergreen.com/zukan/plant/7766より引用
根出葉は秋に出て、翌年の初夏に地上部が枯れる、いわゆる春植物(スプリング エフェメラル spring ephemeral)のひとつです。
晴れた日の昼過ぎが一番きれいですが少しの風でも揺れます。写真を撮るには花に見とれて話しかけながら風が止むのを気長に待ちます
三瓶山「北三瓶会」ホームページより引用http://www1.ttcn.ne.jp/~kitasanbe/a_top01.html
・咲き初めは2月中旬、咲き終わりは3月末・・・残雪と冬の寒波に左右されます(見頃は3月中旬)
春の訪れを告げる「ユキワリイチゲ」。
とっても小さくて、かわいいお花。
のんびり出発して、お昼過ぎに山行を終えるタイミングで見れるかな?
【レポート】「古岩屋〜岩屋寺周回」でひっそりと咲くユキワリイチゲを探す
いきなり渡渉!滑らないように注意
国民宿舎「古岩屋荘」(無料駐車場)をあとにし、お手洗いを済ませたら出発!
階段を降りると本日最大のミッション!
なかなかの滑りやすい渡渉POINTが。
ストックを駆使してうまく乗り切りましょう。
まだまだ寒〜い3月。落ちたら最悪((((;゚Д゚)))))))
「古岩屋」不動尊を見学
かわいい橋を渡ったら、ものすごい高さ!迫力!
不動尊のお出ましです。
紅葉の時には観光客がたくさん来る場所ですが、今日は誰もいません。
落石があったら一貫の終わりだな〜と思いながら通過。
ドッキドキですよ((((;゚Д゚)))))))
前期中新世の地層が残る礫岩峰が見事な国指定の名勝地です。高さ60m~100mの礫岩が20個ほど並び、長年の水の浸食により剥き出しになった岩肌には無数の穴があります。また、岩肌にはイワマツやセッコクなど希少な植物が自生しており、望遠鏡などで観察できます。特に11月上旬頃は礫岩峰の麓が紅葉で赤く染まり、多くの観光客で賑わいます。
古くからの修験者信仰の場で、遊歩道・紅葉谷ルート沿いに礼拝堂があります。そのうしろの礫岩「不動岳」の大甌穴の中に不動明王が祭られています。4月には古岩屋不動尊祭りも行われています。
「久万高原町高原生活」HPより
「ユキワリイチゲ」第1群生発見!…が花開いていない
…とここで下に目をやると、なんと本日の目的「ユキワリイチゲ」があるではないですか。
でも花が開いていません(泣)
ぜんぜん日が当たらなかったこの日。
小雨が降ってたくらいでしたからね…
残念ですが、スルーしてこのあとに期待です。
遍路道、さっさと行っちゃいましょ〜!
「ユキワリイチゲ」は日が当たらないと花が開きません!
うっそうとした森を進めば分かる、遍路道
私自身、遍路道をがっつり歩くのは初めて。
2021年年始に「千羽海岸シーサイドトレイル」を歩いてきたばかりですが、ほとんどのお遍路さんは車道に回避していましたからね。
しかしこちらの方は、空海さんがご覧になった雲海を見たい!という方が多いということで、行程に加える人がたくさん。
のちに立ち寄る「岩屋寺」で詠んだ歌に”雲海”の記述があったそうで…
まずは八丁坂(標高差150m)から攻めていきましょうか。
「岩屋寺」=ホントに岩を切り開いて作られた場所!
45番札岩屋寺はホントに巨岩の中。
写真だけではわからない…
四国周辺のハイカーなら絶対行って欲しいお寺。
ただただ感動します。
尾根筋の750m地点から山道を遍路し大きな岩を切り開いた遍路道を辿ると仁王門へ。
また、太子堂、本堂も巨岩の山腹にある。神秘的な札所です。
「岩屋寺」下山後、車道と並行する遍路道をあるき『ユキワリイチゲ』と再会
ここから先は車道を歩くんだと思っていた私。
しかしYAMAPを見ていると、しっかり遍路道!
沢沿いを詰めるので、なかなか良さそうなルートです。
もちろんこちらを歩きましょう♪
こちらにもしっかりと「ユキワリイチゲ」がありましたよ。
面河川の支流・岩屋川に癒されながらGOAL
あとはもう平坦すぎる道を歩けばゴールも近くです。
先ほどは河原まで降りて「ユキワリイチゲ」を接写していましたが、降りなければ危険な道は全くございません。
河原はすべりやすかったからですね_φ( ̄ー ̄ )
【まとめ】「古岩屋」「岩屋寺」に加え「ユキワリイチゲ」まで!まさに心が洗われる半日ハイクでした
高知移住5年目。
こんなにいい道があるとは知りませんでしたよ。
稜線を歩くわけではないので、眺めは良くないけれど…
ハイカーならばぜひとも一度は歩いて見てほしい道です。
次は紅葉の時を狙って訪れる予定!
以上、『【愛媛県久万高原町】「古岩屋〜岩屋寺周回」でひっそりと咲くユキワリイチゲを探す』の記事をお送りしました。
【スタート/ゴール地点】「国民宿舎 古岩屋荘」のアクセス
【住所】愛媛県上浮穴郡久万高原町直瀬乙1636
【駐車場】30台程度あり、宿側に停めないようにしましょう
【日帰り入浴】大人450円
12時〜20時と遅めまでやっているので、ぜひ入浴して帰りましょう
もちろん宿泊もできます。早朝から動けて無駄がありませんね♪
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「国民宿舎 古岩屋荘」から車で15分のところにあるとっても素敵なキャンプ場!
標高も高いので星がちかい♪
【松山市からたった1時間で天体観測&納涼】「ふるさと旅行村」でソロキャンしてきた(愛媛県久万高原町)
「千本高原キャンプ場」よりも古岩屋にかなり近いキャンプ場。車で10分かからないです。
標高などの条件がほぼ同じですが、こちらはシャワーがあったりアクティビティの申し込みをすることができます。天文台もあり。
目的があるなら、こちらのキャンプ場もおすすめ。
四国で唯一見れる、アルパカも可愛いですよ♪