こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
先日”「ダイソー(100円ショップ)」の固形燃料でパンを焼く”という某サイトの記事が炎上、それによりサイト運営元の責任者が謝罪されたそうです。
私も文章を書く仕事をしているので、間違えたことは絶対に書いてはいけないとは思っているけれど…
こればかりは、ライターさんが日常で行なっていることをさらっと書いてしまっただけであり。
仕方がなかったのかなあと個人的には思ってしまいました。
でもこの出来事により
- 新たな知見を得た
- 知らなかった!ありがたい情報!
という声も多かったので、逆によかったのかもしれません。
キャンプブームがすごいことになっているから、そういった知識も誰も教えてくれませんし_φ( ̄ー ̄ )
では、今回の騒動をわかりやすくお伝えしていきます。
こういうのは、風化したころに事件が起こったりするからね
そもそも固形燃料って?
”メスティン自動炊飯”でおなじみの、メチルアルコールの塊
固形燃料とは、
- ”メスティン自動炊飯”でおなじみ
- 旅館・民宿などでメイン料理を温める際に使う
丸い形をした、メチルアルコールの塊です。
メチルアルコール=別名「メタノール」とも言います
キャンプや登山のワンシーンで使われることが多い固形燃料ですが、「直火」となると不安材料も多いのは確か。
以前当ブログでは「缶詰の直火NG・3つの理由」という記事を書かせていただいたことがございますが、おもな理由=食材に塗料がにじみ出てしまい、体に悪影響が出るというものでした。
直火ですと、食材自体にそのメチルアルコールがついてしまうのでは?と素人目に感じてしまいます。
「固形燃料」直火使用だとどうなる?
65度で99.9%燃焼揮発、食品に付着するのはきわめて微量。しかしアレルギー持ちの方もいるので注意しすぎるくらいがちょうどいい
今回、問題になったダイソーの商品ページには
「直火にすると、匂いや味が食材についてしまう恐れがあり、アレルギーや体質によっては体に害がある可能性がある」
と書いてあります。
しかし、量としては極めて微量。
というのも、メチルアルコール=64.7°Cで燃焼揮発してしまうものだから(wikipediaによれば)。
実際のところ、私自身も旅館で魚を固形燃料直火であぶる場面に遭遇してますが、匂いや味などは気にならなかったので、そのほとんど(99.9%)は揮発してしまったものと思われます。
しかし、メチルアルコールは”目散るアルコール”と別称があるように、失明の恐れのある危険な薬物であることに違いありません。
微量でも摂取するとアレルギー症状を起こす人も稀にいらっしゃるようなので、注意しすぎるほどがちょうどいいくらいなのかもしれませんね。
SNSの意見
今回、騒動になった記事は現在訂正されています。
これで一件落着…とはいえ、ネットの情報を鵜呑みにするのもよくないですよね。
キャンプは火を扱いきびしい環境でするアクティビティですから、自分の頭で考えることも重要だったりします。
今回の件で、最近キャンプを始めた人〜ベテランさんまで、さまざまな意見が投稿されていました。
その一部をご紹介します。
直火NGはもちろん、一酸化炭素中毒の方こそ気にしたいところ
先にまとめさせていただいた通り、65度で完全燃焼しているのであればほぼ問題ないわけではございますが、それよりも換気をしないことによる不完全燃焼の方が危険という意見も!
テントの中で煮炊きをして、何人も亡くなっていることからもわかるように…
換気=重要さの度合いが違いそうです。
ダイソー自身が他アイテムで「直火OK」写真を載せている?
やはり、以下の焼き網の写真からして「トウモロコシの直火焼きをしている=直火OK」という認識の人は結構多そう。
ダイソーさんも元々はそういう認識だったのじゃないかな。
とはいえ、恐れておくべきアイテムであることは間違いない
あとは量の問題。
99.9%燃焼揮発しているのであればほぼ問題ないけれど、”商品が手に付着したら念入りにすぐに洗うように”と書いてるくらい危険なものであることは認識しておくべき。
私も触れてしまったことはありますが、ピリピリして怖かった記憶があります。
恐ろしすぎですよね…!
それくらい恐れていいアイテムなのです。
【まとめ】「固形燃料」の直火は非推奨!安全に調理をたのしもう
ここで一度まとめましょう。
メスティンでおなじみ「固形燃料」で直火はNG!その理由は…
- そもそも固形燃料って?
→”メスティン自動炊飯”でおなじみの、メチルアルコールの塊 - 「固形燃料」直火使用だとどうなる?
→65度で99.9%燃焼揮発、食品に付着するのはきわめて微量。しかしアレルギー持ちの方もいるので注意しすぎるくらいがちょうどいい
正しく恐れて、安全にキャンプをたのしもう!
キャンプ自体が危険な遊びだということを忘れてはいけないよ
私もメスティンでご飯を炊いたりパンを蒸したり、大活躍させている「固形燃料」ですが今回の件で大変勉強になったのでシェアさせていただきました!
以上、『メスティンでおなじみ「固形燃料」で直火はNG!【理由まとめ】』の記事をお送りしました。
固形燃料以外で直火を行うなら、コンロ・バーナーが無難
ぶっちゃけ、固形燃料は用途がかなり限定されます。
メスティンで炊飯目的、弱火でちょっとなにか煮るくらい、というくらいでしょうか?
バーナー・コンロのほうが用途は広いし、取り扱いも簡単です。
本音を申し上げると…これからキャンプ・車中泊でガッツリ火を使いたいよという方は、こちらを購入したほうが、幸せになれるかも((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
【ちなみに】今回ご紹介したダイソー固形燃料、実はネット通販の方が割安
あなたは固形燃料をどこで買っていますか?
ダイソーももちろんいいけれど、買いに行くのがめんどくさいですよね_φ( ̄ー ̄ )
最近はネット購入も主流になってきています。
ある程度まとめて買うなら、なおさら!
<固形燃料30g価格比較>
- ダイソー=110円で3個入り(1個あたり約37円)
- ニチネン(アマゾン経由)=550円で20個入り(1個あたり24円)
…ということでニチネン社の勝利!
ニチネンは「固形燃料」で創業、シェア6割。今は保冷剤などもあつかっている大きなメーカーさんだよ!
頻繁にメスティン飯を楽しむなら、20個まとめ買い一択です。
私もこれ、購入しました٩( ᐛ )و
美味しいから、毎食自宅で炊飯してるという方も多いのでは?
購入される際は、酸素に触れさせないように(揮発してしまい、小さくなる)ジップロックに入れて保管するのがオススメです。
小さくなりすぎると、着火せず使い物になりません。
関連記事
缶詰の直火は危険!ぜったいNG!〜大手メーカー3社の見解まとめました
冒頭でもご紹介した缶詰の直火についての記事です。
各メーカーともに”NG”と記載があったので、その理由とともに解説してます。