こんにちは。高知県在住アウトドアライターのaimiです。
2021年6月、四国最難関ルートと言われる「二ッ岳」に登ってきました。
往復ですと面白くありません(たぶん、単独ですとそんなに難しくない)ので、石鎚山系の支脈でもある”法皇山系”とくっつけて実行!
コースタイム10時間越えですが、荷物の軽量化&ビバーク装備を一式かついで日の長い時期に実行。
「二ッ岳〜東赤石山〜西赤石山」縦走コースの詳細
<1日目>
肉渕登山口→二ッ岳→エビラ山→黒岳→権現山→東赤石山 9.7km・11時間(休憩1時間込)
<2日目>
赤石山荘→(前赤石山は巻道でスルー)物住頭→西赤石山(1ピークのみ)→日浦登山口
7km・6時間(日浦から車道歩き+1.5時間 ※自転車+徒歩)
YAMAP軌跡はこちらから
この日は梅雨の中の晴れ。
かなり蒸し暑くて、体力を奪われました。
なので時間も余計にかかります…
1日目は水場が赤石山荘までナシ。行動時間から換算しても2リットルくらいは必要となりますのでご注意を。
真夏はもっと必要かもしれませんね((((;゚Д゚)))))))
日浦には自転車をデポ、肉渕登山口のふもと(標高約590m)までは下りで快走出来ますが…そのあとは激登り。。
その差標高差310m!
登山靴でのロードバイク漕ぎはまったくもって効率が悪く、下の集落に自転車を置いて結局歩くハメにw
自転車を使わなければ+1時間はかかっただろうから、あると便利なのは違いないですが…
YAMAPなどのレポを見ると、全徒歩の方も結構いますw
ご参考まで!
【四国一の難関岩岩ルート】「二ッ岳〜東赤石山〜西赤石山(愛媛県新居浜市/四国中央市)」縦走レポート
【1日目】肉渕登山口→東赤石山直下の「赤石山荘」へ
肉渕登山口→二ッ岳
朝の7時、肉渕登山口をスタート。
ちなみに事前に日浦登山口に自転車デポしてきていますが、結構遠いです(その距離10km)。
歩く方もおられるようですが、夏ですとかなりきついと思います。
肉渕までの登りを考慮に入れても、下り部分だけでも自転車はあったほうがいいかと。
ちなみに、ここまでの公共交通機関はいっさいありません。
瀬場・筏津・日浦〜JR新居浜駅のコミュニティバスがございますが、完全予約制のうえ本数がたいへん少ないので注意。
スタートするとすぐにいい雰囲気の森が。
沢も流れていたりするので、吹き出す汗を拭ってみたり。
まだ朝早いので空気も涼しいですが…。
稜線に出ると地獄のように暑くなったので、水はくめる時にくんでおきましょ!
「峨蔵越」から先は岩岩岩!
高度感あふれる岩場もありますが、手がかりもしっかりありますし気をつけて進めば「二ッ岳」までは何の問題もございません。
【道なき道を行く】「二ッ岳〜エビラ山〜権現山」バリエーションルートの真髄は藪こぎだった?
全ルートとおしても最も危険だったのが「二ッ岳〜エビラ山〜権現山」。
特にエビラ山周辺。
「行くも地獄、進退きわまって…もどるも地獄」
みたいな箇所がたっくさん!
メンタルもやられますし、多分あってないな…と進んでは崖を這いつくばって降りて正規ルートと思われる道に復帰したり。
そんなことを繰り返している間に時間だけは過ぎていきます(苦笑)。
正規ルートなんてありません!
バリエーションルートはルートファインディングが大事。
YAMAPの軌跡を参考にしながら、尾根歩きだけではない「岩登り、崖登り、崖下り」をお楽しみください。
1度見晴らしのいい岩に乗るも、降りれなくなるハプニングにあったりも。
そういう場合は正規(であろう)ルートじゃないのですw
一度降りて、テープのある場所で悩んで悩んで良さそうな道を通っていきました。
でも、良さそうな道でもヤブヤブだったり…
服がボロボロになるのを覚悟していったほうがいいです。
【カメラをしまい、スマホで撮影】ヤブ漕ぎで余裕なし!ひたすらルートを見きわめ進む「エビラ山・黒岳・権現山」
ここからはスマホで撮影。
カメラを持っていくかどうか迷う方も多いと聞いていたけど、なるほどそういうわけかと思いましたw
それどころじゃないですもん!!
画質は悪くなりますが、まあまあ撮れていましたのでご紹介します。
東赤石山を目前にまさかの1400mまでダウン、300mの激登り
床鍋登山口への下山路への分岐「権現越」に到着。
ここではもう精神的にげっそりしていました。
なぜかというと、本日ゴールの東赤石山を目前に標高を下げまくり…(わかってはいましたが)。
さいごの最後の激登りが待っています。
今までなんどもアップダウンを繰り返してきましたが、ここまで”目に見える””萎える”急登ははじめて。
夏ですから19時までは明るいですけど、小屋まではさらに岩場歩き・40分かかるのでライトを照らしながら歩くのも覚悟せねば…
この時点で17時、頑張って登らねば!
水はもうあとひと口分しか残ってません……ツ・ツライ。
がんばった甲斐があった!1日目の最終ピーク・東赤石山(1,706m)登頂!
さいご足元に気をつけながら、岩場を伝っていくと…
本日の行程では最高峰!東赤石山登頂です♪
山頂周辺も、小屋が営業していた時(前回登った3年前)よりも草刈りなどされていない印象でした。
ちょっと時間がかかり過ぎてしまいましたね((((;゚Д゚)))))))
キレ〜!夕日。
自撮りができないのが残念ですが、しばし堪能します。
【赤石山荘テント場】野生動物に驚きつつも、疲れのためか爆睡
山頂からさらに小屋まで徒歩40分。
暗くなり始めたのでさっさと降りましょう。
3年前の記憶も怪しすぎるので、YAMAPでその都度確認しながら進みます。
というか、本日の全行程はマメにチェックしすぎるほどに使い倒しました。
GPS!
このルートはないと遭難確実でしたね(泣)
明るいうちにご飯を作って、歯を磨いて寝ました。
水場もありましたのでがぶ飲み。
冷たくてサイコーです!
【2日目】「赤石山荘」→日浦登山口→車回収のため自転車で肉渕へ
赤石山荘の朝は”鳥たちの騒がしさ”で起こされる
山で”寝る”経験をすると鳥の声がうるさすぎて4時台に起きてしまいます。
— aimi@高知移住アウトドアライター🚲 (@aiaiminini) June 11, 2021
”朝、鳥たちが歌を歌うことは、オスが夜を生き残ったという意味があるのに加えて、朝ご飯を探す前にゆっくりし歌う余裕があるという意味も含まれているので、メスに健康的なかっこよさもアピール”
う〜む🧐山ならではの贅沢? pic.twitter.com/UHZqRgMUJO
鳥がにぎやかだな〜とは思ってはいたけど、二度寝できるような音量じゃないw
とはいえ、外も明るかったのでもう起きますけどね〜
オスが必死にメスにアピールしてるんですね、朝イチに。
この”朝イチ”というのがキモらしいです。
しかも何十種類もいるから、ある意味騒音ですよ?
さて、夜は夜で野生動物がにぎやかでびっくり。
寝返りを打った先に、何かの動物の鼻と私の鼻が接触。
すごい経験ですよね(苦笑)、でも怖かった…
爆睡していたとはいえども、その時は流石に1度起きましたね。
ビビイで初めてくるまって寝ましたが、夏なら全然大丈夫ですね。
軽量化バンザイ!
レビューについては、別途記事にしようと思ってます。
日が高くなる前に距離をかせげ!前赤石はまきましょう
赤石山荘をあとにし、初めのピークは「前赤石山」。
でも、この山とっても危険です。
岩岩しくて、物住頭へはロープを出した方が無難と書かれている書籍も。
途中まで登ろうか迷っていましたが、ルートを見失い時間をロスしそうだったので迷わずまき道。
下りでロープ出さないといけないような場所は私には無理だ…
物住頭・西赤石山・銅山越
物住頭まではまではひと登り、でも昨日の東赤石への登りに比べればなんってことありませんw
いったん降って西赤石までも大したことなし。
もう登りがないと思うだけで精神的にとってもラクですわ。
別子銅山遺跡に思いをはせながら日浦登山口にゴール!
詳細は3年前のレポートとかぶるので控えますが、相変わらず雰囲気のいい日浦登山口への道。
銅山の歴史を理解しながら歩くとよりいっそう楽しいですよ〜。
でも今回は日浦登山口からクルマの回収までの行程があるので、気も乗りませんw
時間もいっぱいあるので、ゆっくり歩きます。
日浦〜肉渕ふもとまでチャリ快走!その後1.5Hの車道歩き
日浦に着くと、クルマが満車!
だから、平日にも関わらずたくさんの登山者にあった訳ですね…
梅雨の中休み、ということで皆さん考えることは同じなのでしょうか((((;゚Д゚)))))))
日浦からはほとんど自転車を漕ぐこともなく、あっという間(30分弱)に肉渕登山口・直下に到着。
ユキノシタがたくさん咲いていた集落の先に自転車を止め、歩いて標高310m分をとぼとぼと歩きます。
やはり、登山靴では自転車の登りは極めてキツイ。
トレランシューズならまだしも_φ( ̄ー ̄ )
ソッコーあきらめて歩くことに決めましたよ
【感想】キツかったけど楽しかった!次は紅葉の時にチャレンジ予定
赤石山系は3回目ですが、やはり山深くていいエリアです。
花も多いですし、沢もあるのでルートのよっては水にも困らない!
それでいて瀬戸内海はすぐ近くに見えるので嬉しくなっちゃいますし、キツイけど何度も登りたくなる山たち。
アルプスの練習にももってこいですしね♪
5・6月に集中して来てしまっていたので、次回は秋に来てみようかな?なんて考えています。
もちろんテント泊でね!
以上、『【四国一の難関岩岩ルート】「二ッ岳〜東赤石山〜西赤石山(愛媛県新居浜市/四国中央市)」縦走!』の記事をお送りしました。
今回の装備
通常の夏山テント泊装備+ビビイ
今回はテント泊といえど、気温の高い6月でしたので(ちなみに下界の新居浜市の気温は最高30度でした)…
思い切って寝袋をカット。
ビビイ(156g)は驚異的な軽さで、今回の縦走でおおいに効果発揮してくれました。
袋状のものなので多少ムレ(温度差の結露?)が気になりましたが、ひと晩くらいは我慢できますし。
活用してみると山行のバラエティが広がること間違いなし。
レビューはこちら。
テントはシックスムーンデザインズのものを使ってます。
1kg以下(ポールはトレッキングポールを使用するため)ですので、かなり軽い♪
レビューはこちら。
ザックはサロモン「OUT WEEK 38+6」。
こちらもレビューを書いていますので、気になる方はチェック!
あとは日帰りの装備・服装と変わりません!
以下の記事をご参考に。