こんにちは!aimiです。
先日久しぶりに、石鎚山に友人と行ってきたのですが、3月の残雪期という緊張感のある登山だっただけにグループ(複数人)登山のメリットを多く感じていたのです。
下山後、すれ違った方の滑落事故の件も聞いたのでなおさらでした。
しかし、それは私が誘った相手が石鎚山に行き慣れている友人だったからこそ。
私自身も4度目の石鎚山でした。
ただ残雪期の石鎚山は四国の中では再難関といわれていますし、実際この日登頂もできませんでしたのでそう思います。
今回、グループ登山のメリットとデメリットについて考え整理してみることにしました。
グループ登山のメリット
私は圧倒的にソロ登山が多いですが、グループ登山も嫌いではありません。
なぜなら、メリットもかなりあると思うから。
ひとつずつ、紹介していきますね。
交通費が折半できる
今回の石鎚山の場合だと、交通費のほかにロープウエーの駐車場代がかかりました。
2日間だと1日料金×2の料金がかかります。
こちらも乗り合いで繰れば折半(ワリカン)できます。計算するとほんの何百円。これはうれしいですね。
これがたとえば上高地や、北アルプスの玄関口・新穂高ロープウエーの駐車場に停めたいといった場合、縦走で1週間なんてかかったら膨大な金額になり恐ろしく思います。何人かでシェアできたらすごく安くなりますね。
今朝の新穂高温泉駅。冬用のタイヤでお越しください! pic.twitter.com/2ce7lEaEsf
— 新穂高ロープウェイ (@rwsoumu) 2017年11月21日
情報がシェアできる
さらに友人は石鎚山が地元のため、「どの駐車場が安い」などの情報を持っているので大変助かりました。
これがソロで来ていたら、楽をするために近くの高い駐車場に停めていただろうし・・・
ほかにも
- 現地でのクッキングレシピ
- 持っててよかった装備(ギア)情報
- 下山後のご当地グルメ情報
- 下山後の温泉情報
- 下山後の宿泊情報
- 下山後の遊び場情報
などなど。
ネットで検索するよりも生の情報のほうが信頼性もあります。
そういった話題は尽きることがなく、テント場や山小屋でもそういう情報で話題に事欠きませんw
ちなみに、この話題はほかの知らない登山者との話すきっかけにもなるのでストックしておくと役立つこともしばしば。
孤独を感じない
ソロ登山が連続していたりすると、たまに「人が恋しいな・・・」と思うことがあります。
私の住んでいる四国では、関東に住んでいたときに登っていた山よりも圧倒的に登山者に会うことが少ないので天気が悪かったりすると「悲壮感」が漂ったりすることもw
ガスの中の登山もたまにはよいですが、終始何も見えないと、楽しみがなくなってくるんですよね・・・。
それが、グループ登山なら
景色が見えなくてもま、いっか。おいしいものでも食べておしゃべりもして切り替えよーっと
となるので、そこまで悲壮感が漂いません。
食材を手分けして持っていける
特にテント泊の場合、凝った料理を作ろうと思わなくても結構な食材の量になってしまいます。
先日の場合だと、水場がなかったので2ℓ/人をそれぞれ持って、さらに鍋の食材とだしなど&火器をそれぞれ手分けしました。
それぞれが火器を持っていくのは無駄です。火器ってザックの中でそれなりのウエイトなんですよね・・・
何かを焼きながらコーヒーを飲みたいということにこだわるなら必要になりますが・・・。
写真の撮り合いができる&自撮りも抵抗なくできる
ソロ登山だと自分の写真が1枚もないということもしばしばあります。
というのも平日に登山する場合は特に、「今日も誰にも会わなかった・・・」ということも結構あり、写真を撮ってもらうとしたら比較的会う確率の高い山頂でのみ。
自撮り棒なんて持っていくのは荷物になるし、オススメできません。(持っていく人もいますがw)
トレッキングポールと一体型のもの、ならちょっとは考えますが・・・・
それが、2人以上だとお互いを撮影しあったり、山行後に写真をもらうことができるので思い出に残りやすいですね。
大人数登山だとLINEグループを作って交換されたりしている方も多いようです。
最近だとスマホアプリ「snow」で遊んだりしましたw→1周回って新しく感じましたね・・・・
デメリット
自分の行きたい日に行けない
ソロの場合は天気予報を見て、自分のお休みの日とぴったり合えば、すぐに出かけることができますが、グループだとそうは行きません。
事前準備と合わせて、計画のすり合わせもしなければなりません。また集合場所などの設定も。
私の場合、結構これがストレスなんですよね。
天気図を見て、「この日しかない」という日は結構直前じゃないとわからなかったりするもの。
なので自分だけで行った山に関しては、すごく晴天率は高いですよ。
自分のペースで歩けない
男女混合グループで行くとペースに男女差があります。
また、登山を日常的に行っているか否かの個人差もかなり大きいです。
私はゆっくり登りたい性格なので、写真を撮っていたりすると結構遅れを取ってしまうことも多いです。
その際は声かけをするようにはしていますが、やはり「気を使っているかいないか」で言うと「使っている」。
仕方がない問題かもしれませんが、やはり計画もありますので、ある程度「周りに合わせる」ことも必要な能力になってきます。
難易度の高い山だと、そのギャップが大きくなると遭難の危険性も高まりますので「何でもかんでも合わせる」のは危険といえます。
一緒に行く人たちと、自分の登山レベルやスキルを見誤ることがないようにしましょう。
スケジュール変更が柔軟にできない
日帰りの山はそうそう変更することはないと思いますが、3泊、4泊の登山計画だと天気も予定より悪化することも考えられます。
その場合、「○○に行こう」と譲らない人がひとりでも出てきたらどうなってしまうでしょうか?
そのひとりは「○○にいけなかった」と非常に残念がるかもしれません。
それならまだ上等で、もし根に持つタイプだったら?または仲間割れして、ひとりだけ向かっていってしまったら?
そのときは納得して帰ってきてもずっと言われ続けていたらリーダーの人はあきれ返り、次回からこのメンバーをはずすかもしれません。
そういうことが起こりうるのがグループ登山の罠。
ちょっとめんどくさいですね・・・遭難にも直に繋がりうるからさらに厄介な問題にもなります。
そういう意味ではソロ登山のほうが、余計なことで注意が散漫になることもないので遭難のリスクは低いと考えることもできますね。
私自身、「トムラウシ山遭難」「吾妻連峰遭難」事件はさかのぼって書籍を読んだことがありますが、やはりグループ登山ならではの意識の違いや心理があると感じました。さらに気を引き締めたしだいです。
孤独を感じられない
メリットでもまったく同じ項目がありましたが、もう一度書かせていただきます。
「孤独」はメリットでもありデメリットでもあるということです。
前に、「写真を撮っていて遅れを取るのは仕方がない」と書きましたがそれも含めて、
- どこで休憩するか
- どこでご飯を食べるか
- どこで写真を撮るか
- 山頂に行くか
ソロの場合はすべて自己責任なので「○○しなければならない」ということもなく、「ゆるく」考えることができます。
それに対してグループ登山は話しながら歩くことになる場合もあり、そうなると「山を歩くこと」に集中できなくなってしまうんですよね、私の場合。
もちろん器用な方はしゃべりながらも景色を楽しんだりするのでしょうが、なんせそこまで器用ではないもので・・・・
1つのことにしか集中できないし、集中したい。それが山。
せっかく山に来ているのだから、山を楽しみたくないですか?
だから、グループ登山の後はむしょうにソロ登山に行きたくなるんですよね・・・
まとめ:私の場合、グループ登山はデメリットの方が多すぎて戸惑った
いかがでしたでしょうか?
こうやって書き出してみるとわかるのですが、デメリットのほうがすらすら出てきてびっくりしました。
それだけ、私自身がグループ登山とソロを都合よく、無意識に使い分けているということでしょうか。
もちろん、グループ登山しかされない方にはソロ登山の良さはわからないかもしれません。しかしそればかりになって馴れ合いになるのは好ましいことではありません。
安全を見直すために、あえて季節毎にソロで登ってみて自分の技量を確かめる儀式も必要かなって個人的には思うほどです。
私自身はSNS登山は全否定しない派で、実際一緒に登ったこともあります。ただ、いきなりではなく、行き慣れた山に行ってみて&相手のことをよく知った上でですね。
いくら注意しても事故は起こるときは起こりえます。
SNSで集まった仲間での登山で遭難になったというニュースも聞くのも珍しくなくなった今でこそ、もう一度足元を見直してみませんか?
以上、「グループ登山のメリットが何かを考えたら、デメリットの方が多くなって戸惑った件」の記事をお送りしました。