こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
私は高知移住して1年目に山小屋に2か月間働きに出かけたことがあります。
この記事では、これから山小屋で働こうと思っている方に向けてあれこれ書いていきます。
これから山小屋に勤務する人へ。
山登りを日常的にする人は、山小屋泊を体験したことがある方が大多数と思います。
だいたい山小屋の営業というのは通年営業でない限り、GW~11月位が一般的。
各山小屋で期間は結構異なるので
詳しいことはインクノットなどのサイトで確認してみましょう。
私が山小屋で働くことになったきっかけ
私は何度も山小屋には宿泊したことがありましたが、4ヶ月働いた派遣の仕事が落ち着いたというのもあり某山小屋(日本アルプスではない)で働く決心をしたました。
というのも問い合わせていた段階だったのですが…『いつでもいいからきてほしい』と連絡をもらっていたのです。
山小屋の仕事ってどんな仕事?
①山小屋勤務は接客業。
私は学生時代、スーパーのレジの仕事しか経験がなかったため、臨機応変にしなければならないお客さんへの対応は慣れるまでは大変でした。
たとえるならコンビニのレジみたいな感じでしょうか。
一応役割は決まってはいるものの、皆それだけをしているわけではありません。
ビールの買いたい人もいれば、お風呂の順番待ちについて聞きたい人も出てくる。その向こう側ではお弁当の準備が始まっている・・・。
ビジネスの場面でも一般的にそうですが「○○しかできない」っていうのは、使えない人になってしまいます。
大きな山小屋によっては調理場だけとか完全に定位置を割り振られる場合〈分業制〉もあるようなのですが
基本混んでいるとき等はそこにいる人間で回転させなければならないのです。
逆に申し上げると、接客&マネジメント経験があればさほど慣れるのに苦労しません。
②時間・体調。自己管理がかなり要求される。
繁忙期は休む暇などないです。
私のいた小屋は、新緑・紅葉等のいい時期はお客さんは200人越えてどっとやってきます。
もしあなたが仮に『山歩きを少しでも楽しめるのでは?』と思ってバイトを始めたならちょっと甘いようですね。
一日丸々暇ということは休日以外はないです。
一人も予約がないときでも少なくともトイレ掃除は毎日していました。予約なし/休憩・トイレのお客さんが急に来てもいいように。
なので逆に言うと、短期集中型なので時間を有効に使えます。
2時間の空きがあるなら、私はここぞとばかりに山歩きに出かけていましたね。
山小屋に引きこもっていてはもったいないです。特に天気のいい日は。
ひきこもっていると、下山するときの体力がなくなりますw
積極的に体を動かしましょう。
山歩きの好きな人ばかりでバイトが成り立っているわけではないので、私の場合、ほぼ1人で出かけていました。
ちょっと寂しいと思うときもありました。
でも山小屋の中はいつも同じ顔ぶれと一緒で
気が張ってしまうことがあったりしたからちょうどよかったと思っています。
③朝型に慣れましょう!
朝早いのが山小屋の仕事。
私の働いていたところだと一番早かったのが4時半。
いわゆる『早番』というもので、一人が誰か担当し、あとはバイトが自分含めて4人いるならば3日後にまた廻ってくることになります。
繁忙期は2人早番のときもあります。不公平にならないようになっているんです。
②でも述べましたが、
2時間などの休憩時間があれば、繁忙期は思い切って寝てしまいましょう。
一番忙しい夜の勤務時間帯をくたくたな状態で迎えるのはよくないです。
この3つくらいでしょうか。
とにかく体力勝負なので、自分の時間はあまり取れないと思った方がいいです。
仕方がないです。
バイトしに来ているのだから。
でも日常オフィスワークをしていて感じられなかった「四季」を感じるにはいい職業です。
自然が好きでたまらない人にはオススメですよ。
山小屋に勤務する前に読んでおきたい本
行ったことない小屋を検討している方は、本を読んでイメージトレーニングするのもよいでしょう。
山小屋ガイド
「山小屋ガイド」は毎年更新されている、見ているだけで楽しい気持ちになれる本。
北アルプスのページは特に詳しく、見ているだけで行った気分になれますよ。
山岳に生きる建築
山小屋の歴史を知るのにおすすめの本。
なぜここに山小屋があるのか。それは必然なのですよ。勉強しましょう。
映画「剱岳 点の記」も山小屋の歴史がちらりと出てきましたが、本だともっと詳しく知ることができますよ。
この記事は②に続きます。