こんにちは、高知県在住アウトドアライターのaimiです。
2022年2月、厳冬期石鎚山・天狗岳(写真やパンフレットでよく見る、トンガリのてっぺん)登頂しました〜👏
2022年の四国はラニーニャ現象の影響で例年よりも寒く、雪も結構あり。
2021年1月にやはり石鎚山(そのときは弥山まで)に登ったときは雪がありはしましたが、溶けては積もっての繰り返しで危険場所が多数…
それが、もふもふパウダースノーに恵まれた2022年。
行くしかないでしょ〜
ということで、三連休の初日ではありますがてんくらA!の予報に期待し、山に向かいました。
【厳冬期石鎚山・行程】日帰りなら”ロープウエー成就ルート”のみ
ロープウエー2便に乗車(9時)→成就→夜明峠→二の鎖小屋→石鎚山登頂(弥山のみ)→来た道を戻る→ロープウエー最終便までに戻る <歩行時間7時間・休憩1時間>
9割の人は日帰りで歩く石鎚山。
これは冬でも同じです。
ただひとつだけ注意しなければならないのは「ロープウエーの運行時間」です。
季節がら始発がおそく、最終も早いので要注意ですよ。
私は最終便になり反省…でしたが、余裕を持って行動することがだいじ!(つぎ気をつけます)
連休などの混雑時は臨時便も出ますが、最終便は17時の時点に駅にいないと受付の方も対応できませんのでご注意ください。
<石鎚ロープウエー運行時間・毎時間20分おき>
1月2日~ 4月30日(冬〜春季) 全日8:40 ~ 17:00の運行となっています。
【厳冬期石鎚】はじめての天狗岳登頂レポート
8:30駐車場は大にぎわい!安い駐車場はのきなみ埋まる
高知県西部の自宅から約2時間。
石鎚ロープウエーの駐車場に到着。
冬はどうあがいても”8:40”と始発が早くないので、ゆっくりできますが…
そのぶん早く歩かないといけないのが石鎚((((;゚Д゚)))))))
四国以外のところから来られる方は、冬は車中泊は辛いと思うので”JR伊予西条駅付近”のホテルが便利。
始発ロープウエーは8:40でしたが、ざっと見ても40人くらいは並んでいたので臨時便を出していただけました。
しかし基本はその時間以降となるので、あまりにも早く並ぶのは寒いのでほどほどの時間に行けばOK♪
でも安い駐車場から埋まるのが早いので、クルマで準備して待機してる方が多かったかな
【成就駅→夜明峠】青空がしだいに曇天へ。あきらめ下山する人にも会う
ロープウエー成就駅からのスノーハイクは、青空が出てくれていて気持ちが良かったのですが…
夜明峠に着くとかな〜り厚い雲におおわれてしまいました。
9時過ぎの出発だったせいか、先行者のトレースも豊富でとても歩きやすかったです。
あえて遅らせての出発もラクできてよいのかも。
(ただし、最終ロープウエーに間に合うように歩ける人に限る)
【夜明峠〜二の鎖小屋】時間つぶしのために先にランチ
二の鎖小屋に着いたときは11時。スタートからゆっくり歩いて3時間。
冬靴(重い…)なので、やはり時間はかかりますね。
軽アイゼン組の方がうらやましかったw
それにしても、結構雲が厚いのですぐに晴れるようには見えません((((;゚Д゚)))))))
先にランチにすることに…。
目が慣れなくて、小屋の中が真っ暗に見えましたが徐々に目が慣れてくると見えてきました。
雪に反射して、目が”それ”仕様になってしまってたんですね〜
この日は曇りがちでサングラスいらずでしたが、晴れている日は目へのダメージが強いのでサングラス or ゴーグルは必須です。
【二の鎖小屋〜石鎚山頂】弥山までは2021年よりも安全に登れました(雪多いが、トレースしっかり)
お腹もいっぱいになったので、小屋の外に出てみると…
中に入れなかったと思われる方が外でランチされていた!
アイゼン外さず入れるスペースは6〜7人くらい分しかないので、セーフでしたw
(アイゼン外せば、2階でランチも可能)
みんな、時間稼ぎしてる??
そりゃーこの天気じゃそうなりますよね^ – ^
【天狗岳山頂へ】ドッキドキの岩場×12本爪アイゼン!この日の最適解=天狗岳のみ軽アイゼンか
〜以下記載するのは2022年2月11日の時点の状況です、これから行かれる方はYAMAPなどの直前記録などで判断してください〜
弥山にいると天狗岳往復された方がいたので、話をうかがってみました。
この日の状況は
- ピッケルはデポし、空身で行くべし(鎖をつかんだりするので)
- 荷物は軽く、体を持ち上げやすい格好で
- 12本アイゼンだとオーバースペック(軽アイゼンあれば履き替えた方が歩きやすい、これは私が思ったことです)
場合によってはピッケル持参でという感じでしょうから、凍結具合や往復してきた方のお話などで判断するといいと思います。
二の鎖小屋で意気投合した数名とベテランの方と一緒に向かってみることに。
2名は待機(重度の高所恐怖症らしいw)。
【天狗岳の核心部=雪なし岩場でアイゼン起立】できない方は撤退が無難
”雪のない場所で12本爪アイゼン”って歩行慣れしてしてない方がほとんどと思います。
よくアイスクライミングのジャンルで”ドライツーリング”というものがありますが、あれに似たものを少しでも体験しておくと違ったかもしれませんけど…
↓このようなアックスを岩に打ち付けて、壁を登っていくジャンルのスポーツです↓
私はぶっつけ本番になってしまいました(涙)
簡単にいうと”雪のない場所でアイゼンをうまく使いこなせるか”です。
氷も雪もない岩場を12本アイゼンで歩いたら、フラットに足を置かないと引っ掛けて危険です。
なので”フラットに足を置く=岩場で起立して(手を使わない)進む”ことをしなければならないのですよ〜
私は高所恐怖症ということもあり、他の人の動きをマネしようと思ってしばらくイメトレしてましたw
何人か通過したのを確認し、自分でもできそうだなと思って先に進みましたが…
”進んだ=戻ることも想定”しないといけませんので進めないと感じたらここで撤退するのが正解!
【下山路】幻想的な青空×霧氷の世界。瀬戸内海も瓶ヶ森も全部見える!
天狗岳で数人とガヤガヤ興奮していたら(ほんと、この1時間くらいでしたよ晴れたのはw)、弥山は10人くらいに減ってましたw
3連休の初日、ドピーカンを狙ってさっきまではたくさんの人がいましたからね。
時刻は14時近く。そろそろ下山時間です。
天狗岳は私たちが降りた瞬間に濃いガスに包まれてしまいましたが、標高の低い場所はいい感じに晴れました。
ピーカン!とはお世辞にも言えませんが、ガスが切れたり太陽が出たりと忙しい…
そ〜んな景色はとっても幻想的!
【まとめ】厳冬期石鎚はいつだって試練をくれる?スリル満点の天狗岳登頂でした
正直、自分が厳冬期の石鎚・天狗岳に行くことは一生ないと思っていたのですが…
快晴無風&ツイてる条件が重なったのもあり、挑戦してしまいました♪
結果、とても素晴らしい思い出になりまして…天狗様に感謝!!
2週間前に行った伊予富士でプチ滑落を見てしまったり、山は怖いということは十分承知でしたが。
天狗岳に来る人は弥山にいた方の半分以下でしたし、空いていたのも肩を押してくれました。
混んでいたら、自分のペースで登れないので絶対挑戦してませんでしたよ((((;゚Д゚)))))))
絶対に失敗してはいけないけれど、適度に肩のチカラを抜いて通過するところだね!
前方の女性の方は、怖すぎて固まってしまい変なところで力みすぎて手足が伸びてなく、見ている方が怖かったですから…周りのアドバイスにも感謝。
天気予報と、レポートを穴があくほど見てチェックして…
厳冬期の石鎚山、あなたもチャレンジしてみて下さい〜
装備・体力トレはしっかりとですよ!
以上『【天狗岳・初攻略】厳冬期「石鎚山」の岩場をガクブルしながら登頂へ』の記事をお送りしました。
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【3年ごしの悲願】厳冬期・石鎚山の登頂成功!モフモフ新雪を歩いてきたよ
2021年、2022年よりは雪はかなり少なかったですがやはり厳冬期に行っています。
成就駅からアイスバーンになっていて、それには泣かせられましたが…毎年違った石鎚を眺めるのもオツですよ。
厳冬期登山の装備
【厳冬期〜残雪期】四国の雪山登山で使う装備一覧
四国の山の冬は軽アイゼンで事足りることがほとんどですが、石鎚山だけは12本爪アイゼンが必須。
この記事を読んで、装備不足がないか確認してからお出かけくださいね。