こんにちは!高知県在住アウトドアライターaimiです。
先日、紅葉の始まった石鎚山に登って来ました。
例年石鎚山山頂の紅葉の見ごろは10月上旬で、その時期が1年で一番混雑します。
1年で一番混雑する紅葉時期の石鎚山は危険きわまりない
昨年、高知県と愛媛県の県境にある「山荘しらさ」に宿泊した際、オーナーさんがおっしゃっていたことですが
「あの時期の天狗岳は混みすぎてて特に悲惨。それによって鎖で滑落事故も多数あった」とのこと。
怖いですね。
登山を普段しないという、普通の観光客もロープウエーでらくらく登ってきます。
なので余計かもしれません。
混んでいると、せっかくの紅葉狩り登山が残念なものになることがあります。
紅葉の時期は一定期間のみ。混雑を避けるには?
せっかくの石鎚山の紅葉、人がいない時間帯に堪能したくないですか?
そういう方のためにここでは特に
- 天狗岳(弥山より先の先端部分、本当の山頂)に登りたい!
- 紅葉をゆっくり撮影・堪能したい!
という方向けに対策をお教えします。
なぜこの2点を挙げたかというと、
- 混んでると行きと帰りのすれ違いで時間がかかり、日没を迎えての下山になると命にかかわる
- 撮影がどうとか言ってられないほど混む。とにかく足場が悪いところの混雑はこの上ないストレス。
行くことをためらうくらいのレベルですね
【最重要ッ!】混雑を避けたいなら、お昼(12時)頃に山頂にいないこと
ポイントは紅葉の石鎚山を目指す大多数の皆さんがするであろう、
「日帰りで登る」=「お昼に頂上が混雑」という基本パターンを避けるということ。
以下にご紹介する3つの方法、どれかひとつでも当てはめるだけでもかなり快適に行程が進みますよ!
それではご紹介しますね。
平日に登ること
「平日に登ること」。
単純な話ですが3つの中で一番効果があるかもしれません。
圧倒的に人が少ないです。
やはり土日お休みのお子さんに合わせてご家族でこられる方、学生の方、社会人の方が多いです。
また、紅葉の時期とあって地元の方はもちろん、東京・大阪などの遠方からも続々やってきます。
そのたくさんの人と「どう違う動きをするか」が混雑を避ける最大の方法といえます。
また、宿泊した「山荘しらさ」は平日のほうが2,000円ほど安かったのですこしお得でした。
※ロープウエーや駐車場(ロープウエーの麓)は休日料金設定はありません。
「土小屋登山口」から登ること(車中泊)
石鎚山には3つの主な登山ルートがあり、南側の「石鎚スカイライン」の終点「土小屋」から上るのが一番楽といわれています。
「ロープウエー」がある山はそこからが一番楽と思われがちですが、標高差が圧倒的に少ないですし距離は長いけれど足への負担が一番少ないです。
成就ルートは、出発点のロープウェイ山頂駅の標高は1280m。
(山頂までの標高差は約700m)
登山道は階段状になっている所が多く、結構なアップダウンがあります。土小屋ルートの出発点は標高1492m。
(山頂までの標高差は約490m)
比較的なだらかで歩きやすいルートです。
混雑を避けるための早朝出発をするため「土小屋」から登ることに決めたまではいいのですが、注意点があります。
石鎚スカイラインの通行可能時間です。
【石鎚スカイライン通行可能時間】
4月1日~4月28日:午前7時~午後6時
4月29日~5月31日:午前7時~午後7時
6月1日~6月30日:午前7時~午後8時
7月1日~7月10日(お山開き期間):午前4時~午後8時
7月11日~8月31日:午前7時~午後8時
9月1日~11月30日:午前7時~午後6時
【冬季全面通行止め】
12月1日~3月31日 ~愛媛県久万高原町・石鎚スカイラインHPより
紅葉の時期は、午前7時からしか麓のゲートが開かないということ。
7時にゲート開門→30分後に土小屋(7時半)→3時間後に山頂(10時半)、とすると山頂に到着するのが10時半過ぎてしまう!!(しかも休憩なしの計算)
これでは「早朝登山」ができない!!
↓
「車中泊」ならそれが可能!
車中泊なら、時間を気にせず出発することができます。
10月上旬の石鎚山の日の出時刻は6時過ぎくらい。
1時間半は早く出ることができます。
ちなみに、車中泊をするなら前日の「午後6時まで」に土小屋に到着しておく必要があります。※ゲート閉鎖のため
お店などはしまっていてトイレがあるのみなので、買うものはすべて済ませてから車中泊するようにしましょう。
先日行った際も車中泊の準備をされている方が何人かいらっしゃいました。
駐車場がいっぱいになる前に停めておけるのもメリットのひとつですね。
さらに、お子様連れなどの「車中泊が難しい」という方に朗報があります!
実は土小屋には宿泊施設があり、
の2軒があります。
少しお金が余計にかかってしまいますがお風呂もありますし、登山の拠点にも最適です!
山頂小屋に泊まること
実は、石鎚山頂には山小屋があるんです。
石鎚山頂上山荘
こちらもお金がかかってしまいますが、「日没」「日の出」のマジックアワーが見れるとあり、写真家さんにも人気の小屋です。
この景色は真っ暗い登山道を歩いてくるか(危ないので現実的ではありません)、小屋に宿泊した人しか見られないごほうびの景色。
残念ながら「素泊まり(食事なし)」設定はないのですが、泊まる価値はありますよ!
大多数の登山者と真逆の行動ができる、小屋泊は絶景も見れて空いてて一石二鳥!といえます。
早朝出発の登山者が登山口にいる時間帯に「すでに山頂に滞在できている」のは最大のメリットです。
【まとめ】混雑・危険を極力避けるならお昼に山頂にいるな!
ここでいちどまとめましょう。
混雑を避けたいなら、お昼(12時)頃に山頂にいないことオススメします。
- 平日に登ること
- 「土小屋登山口」から登ること(車中泊)
- 山頂小屋に泊まること
ひと手間加えるだけで、快適な紅葉登山になることをお約束します。
上に書かせていただいた対策法は私が実際に何度か石鎚山系に足を運んで、思ったことや、地元の登山者にお聞きした有益な情報をまとめて作りました。
特に写真家さんの意見は参考になることばかりで頭が上がりません。
特に一番写真を撮るのにいい時間帯である日没、日の出情報はどんどん出てきて参考になりました。
早朝の紅葉はさらに赤く葉っぱが染まってそれはそれは美しいのだということ。
もし行かれる方は、しっかりとした防寒対策、水分補給、安全に気をつけて登山してくださいね^^
以上、「石鎚山の紅葉を混雑を避けて楽しむ3つの方法」の記事をお送りしました~。
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