こんにちは、アウトドアライターの(@shikokunoyama)です。
先日13kgの荷物を持って1泊2日の宿泊登山をしてきました。
その際にミレー「ドライナミックメッシュ」(レディース)を検証してきましたので徹底レビューしたいと思います。
比較的厳しい気候にもまれてきたので参考になるかと!
天気予報は、あくまで参考。
夏山は夕立があったりと、天気が変わりやすいですよねw
「ドライナミックメッシュ」とは?
「ドライナミックメッシュ」は登山用品メーカーの「ミレー」が機能性インナーの先駆けとして制作しました。
機能性インナーとは、速乾性があり汗冷えしない。
さらに消臭機能が付いているものがほとんどです。
長期の山行にもってこいのインナーなんですよ!
登山をしなかったときは、ハイキングといったら「綿のシャツ・綿のインナー」で歩いていましたが、今思えば狂気の沙汰!
稜線の風に吹かれると寒いですし、急激な体温低下は命にもかかわります。
「トムラウシ山遭難事故」は真夏に起きた低体温症の最たる例。
また、発売当時は”あみあみ”の見た目のディスプレイを指差して「あれ何?」と触ってみる人が続出w
ちょっと見た目が独特ですし、男性用は乳首が透けると話題に?
女性用はブラカップがついているので安心だけど!
今でこそ
とともに定着して来た感じはありますが、少し高価なこともあって導入されていない登山者もまだまだいます。
こちらは男性用↓
「ドライナミックメッシュ」の使用方法
「ドライナミックメッシュ」はそれ自体に吸水性アリ→水分を上に着ているシャツに吸わせるという働き。なので保水性はない
ここで「ドライナミックメッシュ」の使用方法の説明をしたいと思います。
「ドライナミックメッシュ」はそれ自体に吸水性がありますが、水分を上に着ているシャツに吸わせるという働きをします。なので保水性はないんですね。
その証拠にこんなに太い繊維!
さらに伸縮性もあってハードな動きもさまたげません。
なので今回の山行のような「着替えありき」の使い方がベストですね。(※後述します)
汗だく・不快感満載の夏山で2日間徹底検証!
四国・石鎚山系「堂ヶ森・ニノ森」1泊2日山行
今回向かったのは、四国・石鎚山系にあります「堂ヶ森・ニノ森」です。
日帰りで行かれる方も多いですが、コースタイム9時間はかかりますので超健脚向け。
ですのでヘタレ登山者の私は、途中の避難小屋に1泊してしまおう!というわけです。
なかなかの荷物でしょう。これは汗をたっぷりかきそうです…
実はこの登山道、堂ヶ森まで登り一辺倒で景色のぜんぜん楽しくありません。
修行です(T . T)
しかし、(レビューするにはもってこいの)汗はすこぶるかきました!
さらに、雨もパラパラ降り出す始末。
レインウエア発動!蒸れます。。。。(T . T)
追い討ちをかけるように、避難小屋に着いた頃にはガスで真っ白。
ピークに行っても仕方がない。。。。
これは飲むしかありませんね(苦笑)
外で炊事をしていると風が吹いてきて寒いです。
今回、検証の為に「ドライナミックメッシュ」つまりインナーは脱がずに夜まで過ごしてみることにします。
インナー自体は濡れていないんですが、上に着ていた速乾素材のTシャツはびしょ濡れ、こちらは着替えることに。
普通のユニクロのエアリズムのシャツですが、着替えたらびっくり。
全く風に吹かれても寒くなく、快適にビールを飲み続けることができました!
快適!なんでインナー全く濡れてないんでしょう?
また、帰路にピークハントをした時はもの凄い風!
寒い!!!!!
立っていられないほどで、先行の方は帽子を飛ばされてしまいました(苦笑)
そんな台風なみの風の中歩いていたんですが、このときも薄いアウターを1枚羽織るだけでなんなく通過。
「汗?そういえばさっきかいてたな」と忘れてしまうほどでした。
激下りのあと、クルマに帰還。
標高を下げるごとに汗だくになってしまいましたが、臭くはありませんでした。
すごいですね〜♪
ここからは、ドライナミックメッシュのメリット・デメリットについてお伝えしていきます!
「ドライナミックメッシュ」(レディース)のメリット
①汗冷えしない&冬はあたたかい
汗はすべてウェアに吸収されるので、肌に触れている部分の風通りが良くなり汗冷えしにくいです。
ウェアに水を吸収させるとはいえども、吸い上げている時点で蒸発がかなり進むんです。
全部吸っていたらシャツが絞れるほどなはずなんで。
それがないということは・・・・
水分のかなりの量はどっかに飛んでったわけだ!
それほどベトベト感がありません。
また、冬の山行でも活躍!
メッシュ地が空気の層を作るので、じんわり暖かいです。
これはよく比較されるfinetrack「ドライレイヤー」にはない点。
②蒸れない
肌にぴったりくっつくという感じではない(アミだから)ので、風が通ります。
稜線の風に吹かれれば、爽快感に包まれますよ!
汗だくになっても快適ということで、ジャニーズ「嵐」の松本潤さんも愛用しているよう(「VS 嵐」で言ってましたよ!)。
③臭くない
合成繊維はにおいやすいと言われていますが、専用洗剤でお手入れを怠らなければ大丈夫。
いっぽう普通洗剤で洗ってしまうと、汗の臭いが取れないということが公式ページには書かれています。
要注意!
洗剤はミレーからは発売されておりませんので、ライバル社finetrackの「オールウォッシュ」をご紹介。
「オールウォッシュ」は防水透湿素材も洗える、アウトドアメーカーが発売している唯一の洗剤なんですよ〜。
詳細はデメリットの項で後述しますが、長期山行中はブラカップ部分のにおいは結構気になるので、この洗剤じゃないと落とすのはかなり厳しいと思います。
④スポーツブラが不要
2019年2月以降発売のものは、ブラカップが取り外し可能に!
自分専用のものをつけたい、という方は外して使用することができます。
もちろん持っていない人はインナーと兼用で使えるので、ある意味節約になるのかも。
スポーツブラ単体で購入しても、4,000〜5,000円くらいはしますからね( ^ω^ )
ブラカップ付は「メッシュタンクトップ」のみとなりますので注意※2023年8月現在
⑤finetrackのように上に着るウェアを指定されない
よくミレー「ドライナミック」と比較されるのが、finetrack「ドライレイヤー」。
finetrackは上に着るウェアを「L2」レベルと指定があるのに対し、ミレーは「速乾性のあるウェア」とだけ記載があるだけ。メリノウールなどを推奨、とは書いてありますが…。
ですので、「好きなメーカーのものを着用できる」というわけです。
ぜ〜〜んぶファイントラックで揃えるのはお金がかかるしな!
シャツはモンベルとかでじゅうぶん!
⑥見た目に反し、肌触りはGOOD
「メッシュ」って肌触り悪いんでしょ?見た目アミじゃんw
当初は夫婦でそんなこと言ってましたが。。。今となってはそんな質問は愚問ですよ!
夫もランニングの時は必ず着ていますし。
今となっては夫婦で「ドライナミックメッシュ」の大ファンとなってしまいました( ^ω^ )
触ってみてください。登山ショップの店頭に置いてあるはずなんで…
すごい肌触りいいですってば!
伸縮性があるため、サイズよりもだいぶ小さめに見えます。
「ドライナミックメッシュ」(レディース)のデメリット
①着替えが必要
レポートで前述した通り、泊まりの山行ではその日の山歩きが終わった時点で「着替える」必要があります。
濡れているウェアは脱いで、インナーはそのまま。
別のウェアを着ることで汗冷えは完全ストップ。
「ドライナミックメッシュ」はあくまで”疎水性インナー”であることをお忘れなく!
とはいえ下着を何枚も持つより、着替えが1枚で済むのなら使い勝手がよくてとても助かりますよね。
②アミ状なので引っ掛けないように細心の注意
今回の登山で、カメラホルダーにカメラをくくりつけていたのですが、ホルダーの突起にアミが2度引っかかりました。
インナーとはいえど、特に夏は上に来ているウェアも薄めですから影響がなくはないというわけです(苦笑)
でも直に着ているわけではないから、切れるほど引っ張られるということはありません。
そもそも「ドライナミックメッシュ」には伸縮性がありますから、
あ、引っ掛けた!
という時点で気付くはず。
③体にアミの跡がつく?
登山後に温泉に行って気付く方も多いでしょう!
メッシュ跡がところどころついちゃいますw
でも思ったほど濃くはなくて、見た目的には大丈夫でした。
ボンレスハム?焼き豚?にはなりませんので安心して大丈夫かと!
ピチピチに着ないことが大切かも!
締め付けは血流的にも良くないです。
そのためにはベストサイズを購入しましょうね。
④専用洗剤が必要
ドライナミックメッシュ=専用洗剤を使うことを推奨、とかいてあります。
ミレーからは専用の洗剤が発売されていないので、finetrackの「ドライレイヤー(合成繊維用)専用の洗剤」を使ってぬるま湯で優しく洗います。
finetrack「ドライレイヤー」といえば、ドライナミックメッシュのライバルとしてもおなじみ!
専用洗剤で洗ったらどうなったのかは、数回試したあと後日レビューしますね!
3回目、今のところ機能は維持されていますが…!
口コミ・評判
良い口コミ
汗だくを回避!汗冷えストレスゼロ
汗かいた後に山頂マイナス10度でもカラダが冷えない((((;゚Д゚)))))))
画期的でしょ?
ドライナミックメッシュは冬でも大活躍!メリノウールと相性◎
私もドライナミックメッシュの上はモンベルのジオラインを着ていますね〜♫
かなり空気が含まれている感じがするので、冬はぽっかぽかですよ。
寒暖差の激しい場所を行き来する「UberEats」配達員も御用達!
「UberEats」の配達員さんにもかなり評判が良いようです(投稿をたくさん見つけました)。
登山と同じで、暑い場所と涼しい場所(お店)を行き来するので体温調節が難しくなりますしね。
冷えやすい方はそれで調子が悪くなる方も多いそうで…
でもおおむね快適すぎるよう!
結論から言いますと、ドライ効果は本物でした♪😊
— ウバおじマサ三等兵🥸 UberEatsで時間300円を稼ぐ男💰🚴♂️🐝🌵 (@masa_santohei) September 14, 2021
UberEatsで自転車を漕ぎ、かなりの汗をかきましたが素肌に密着したドライナミックメッシュはベタつかず不快感ゼロ👍
肌から出た汗はドライナミックが残さず吸い上げ、全て上に着たサイクルジャージに染み込ませていました😉 pic.twitter.com/9O2nNPX9s7
悪い口コミ
ちゃんとした洗剤を使わないとクサイ
デメリットの項でも取り上げさせていただきましたが…
「ドライナミックメッシュ」=中性洗剤では、汗じみ汚れはまったく落ちません!
ク・クサイ…((((;゚Д゚)))))))
洗剤は少し高くても合成繊維用のものを使いましょうね。
これ良いんですけど、大量汗かいて乾くと、臭くなるんですよね。汗の水分が無くなり濃縮されるから❓😅
— テン泊気分 (@mkone2020) July 4, 2021
自分だけが臭いのかと思っていたけど、「ドライナミックメッシュ 臭い」で検索するとそこそこ出てくる。
モンベルやファイントラック系も一緒かな🤔
サイズ展開
ミレーのウェアはEUROサイズ表記(Sサイズ=日本Mサイズ)です。
しっかりとバスト・ウエストサイズを確認して購入してくださいね!
バストは測る場所がわかっても、意外とヒップとウエストってわからないものです。以下参照してくださると幸いです。
ちなみにわたしは少しぽっちゃり目。「M」を購入しましたが、はじめはチョットキツイかな?程度でした。しかし何度か洗ってるうちにくたびれてきたので、締めつけ感は気にならなくなりましたよ。
なので、少し伸びること前提に購入するのが良いと思います。
素材がゴムだから伸びるんですね!
<ヒップ>
ヒップサイズは、おしりが一番突き出している部分、一番高い部分を測ります。横から鏡に映して、どの位置が一番出ているか、ヒップの中で一番高い位置なのか、確認してみましょう。
<ウエスト>
ウエストは、おへその少し上、ボディの一番くびれている部分を測ります。
ミレー公式ページより引用
ラインナップは3種類
メッシュタンクトップ(ブラカップ取り外し可)
色はブラックとグレーの2色。
メッシュショートスリーブ
色はブラック・グレー・ブルーの3色。
ここだけの話ですが…
「メッシュタンクトップ」のブラカップ部分が乾きにくい・ここだけピンポイントだけ汗冷えすると不満のレビューも見受けられるので、ショートスリーブ派も実は多かったり。
まあ、それは好みの問題かな。
わたしはそれほど気にならなかったけどお腹が冷えやすいとか、そういう方はこっちの方がいいかもしれませんね。
メッシュ3/4スリーブ
色はブラックのみ。
まとめ:「ドライナミックメッシュ」を知らない登山者は損してる!快適インナーで短〜長期山行もなんのその!
ここで一度まとめましょう。
熱伝導率の低いポリプロピレンをベースに、かさ高メッシュで編み上げることで肌面の汗を素早く吸収し、上位のベースレイヤーに拡散。さらに汗を吸ったベースレイヤーはメッシュの厚みによって肌から遠ざけられ、肌面の冷えを防ぎ、ドライ感を保つ。
①汗冷えしない
②蒸れない
③臭くない
④スポーツブラが不要
⑤ファイントラックのように上に着るウェアを指定されない
⑥見た目に反し、肌触りはGOOD
①着替えが必要
②アミ状なので引っ掛けないように細心の注意
③体にアミの跡がつく?
うまく使い倒して、楽しく快適に登山してくださいね♪
登山の他に、気温差の激しいスポーツ
- ロードバイク
- トライアスロン
- 真夏の農作業・交通整理・屋外現場でお仕事されている方
などもとくに向くということなので、おためしあれ♪( ´▽`)
以上”ミレー「ドライナミックメッシュ」(レディース)の徹底レビュー!”の記事をお送りしました。
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雪山にて、ミレー「ドライナミックメッシュ」の上に着る吸水性インナーの選択肢は…モンベル「スーパーメリノウール」一択!
ワークマンもコスパこそいいけれど、静電気がすごくて…((((;゚Д゚)))))))
使用レポートはこちら!