こんにちは、高知在住アウトドアライターaimi(@shikokunoyama)です。
先日初雪の知らせがあったので、私の四国で一番好きな山「三嶺(※「みうね」・または「さんれい」とも読む)」に登って来ました。
2019年の冷え込みはだいぶ遅い印象で、紅葉の色もなんだか綺麗ではない_φ( ̄ー ̄ )
そのため、行くタイミングを逃してしまっていたのでした。
それでもやっぱり登りたい気持ちが強くて、いつ行こう?とうかがってはいたものの。
光石登山口に行く途中にある「西熊渓谷」に向かう林道もあんまりという感じで…。
少し遅くに来てしまった感は否めませんが、すこ〜〜し期待していたんです。でもこれなら諦めがつく(汗)。
今回のコース
【2日目】お亀岩避難小屋→西熊山→三嶺→東熊山(カヤハゲ)→さおりが原→光石
歩行時間:1日目4時間、2日目8時間 合計距離約14km
1日目は快晴・2日目は雲が多めの予報。12月なので雪の装備ももちろん必要。
登山口までは積雪の恐れがあるほどではなかったですが、登山道にはある程度の雪があることを前日のヤマップ記録で確認していたので、1歩1歩を慎重に歩けるよう余裕の持った計画に。
今回はチェーンスパイクを持参しました。
【1日目】光石→堂床→八丁ヒュッテ→お亀岩避難小屋(泊)
光石登山口の紅葉は微妙、堂床は落葉後の陽だまりがうれしい
11月下旬の土曜日。光石の駐車場には10台程度の車がありましたが、すでにみなさん出発されています。
この時期日帰りだと、太陽が上がったと同時に出発される方がほとんどだと思います。
そして健脚の方が多いでしょうね、どのコースでも8時間がっつりかかりますから_φ( ̄ー ̄ )
光石の紅葉は少しだけ残ってくれていました。
でも噂に聞いた通り、色づきはあんまりですね。
堂床から急登になってきますが、沢沿いの雰囲気はすごくいいので疲れません。
ミツマタの小さな蕾も可愛いですよ♪
私はこの付近の雰囲気が大好き→「光石」が四国で一番好きな登山口なのであります。
堂床から上は、落葉が進み日当たりが良好。
新緑の時期とはまた雰囲気が違っていいですね。
八丁ヒュッテから上、避難小屋直下のガレ場・新雪に悪戦苦闘
記録を見てみると八丁ヒュッテに荷物を置いて、周回する方もいらっしゃるみたいですが…
でも、ここは登山口から1時間と近すぎるしな〜
日当たりがあまり良くないし頑張って登った方がベスト♪
ちなみにここが最終トイレになります。
何度か渡渉を繰り返すので道を見失いそうになりますが、視野を広くもち落ち着いてみるとテープがしっかり巻き付けてあります。道しるべの存在がありがたいですね。
ここを通るのは2度目ですが、必ず1度はルートロストしています。初めての方は注意!
小屋に荷物を置き「綱付森」分岐まで霧氷さんぽ♪
避難小屋に着くと、14時。さすがに夜ご飯にはまだ早いです。
どこに行くでもないですが、霧氷が見えている「綱付森」の分岐まで行ってみることにしました。
すると驚くことに北側にはけっこうな霧氷が残っていて、吹き溜まりも?!
20センチくらいの積雪でもふもふハイキングです〜!
「綱付森まで2km」という看板のところで、左側を見ておどろきました。
なんと太平洋・室戸岬が見えているじゃありませんか????
絶景!テンション上がりまくりました〜♪
三嶺から海が見えるってすごいことですよ?!空気が澄んでいる証拠です!
「お亀岩避難小屋」でソロは初…?でも夕方に来訪者あり!
14時に小屋に着いた時は無人でしたが、16時過ぎ来客がありました!
よかったです(_ _).。o○
単独だと寂しいし、こんなこと今までなかったので…
過去、三嶺ヒュッテでもおかめでも「誰もいなかった」ということがありませんでしたから♪( ´▽`)
早々にシュラフを引いて、夜ご飯の準備をして熱燗を作成♪
【2日目】お亀岩避難小屋→西熊山→三嶺→東熊山(カヤハゲ)→さおりが原→光石
小屋から出ると爆風にあおられ、ダウンが脱げない
予定通り6時起床。7時には出発します。
同宿のかたは久保というバス停(徳島側・天狗塚方面)に降りるそうなので、遅めの出発。
お互い「よい旅を」と別れます。
6時は小屋内は暗かったですが、7時ですとヘッドライトはもう要りません。
この時期朝はぜったいに凍っているし、明るくなってからの行動がいいですね。
小屋の中にいてもわかるほど、昨夜は爆風が吹き荒れていたようで…朝もその名残が残っています。
さ、寒い…!!
バラクラバで目だけ出した状態で、三嶺(お亀岩から4km)まで歩き通しましたw
見た目はあやしいですが仕方ありません。
途中、出会った人は1人。
今日は天気が下り坂ということはわかってましたが、少ないですね〜♪( ´▽`)
ほぼ貸切じゃ〜ないですか!最高です!ヒャホ〜!
三嶺頂上に到着、ヒュッテ内でおでんを食べる
三嶺頂上に到着、人がいるけど皆残念そう(涙)ほぼ何も見えませんからねw
でも時折見える晴れ間に助けられました。三嶺頂上で最後の晴れ間を堪能。
そのあとは晴れることがありませんでしたから_φ( ̄ー ̄ )
最後の大休止・ランチです。
ヒュッテの中で風を避けながらおでんを煮ます。
最近お気に入りのトップバリューのもの。一人分でちょうどいいんですよね⭐️
登山では缶のものも一般的なようです。
小屋の中には先ほどすれ違った宿泊者の方の荷物がおかれていました。
かなり寒かったようで、中にテントが張られています_:(´ཀ`」 ∠):
三嶺直下の鎖場に注意、カヤハゲの登りにうんざり…しかしさおりが原への道は気持ちの良いブナ林
前回三嶺直下の鎖に苦戦したのもあり、凍ってたらどうしようと心配していました。
でもそこまでの積雪ではなく、核心部は雪無し。(怖かったので写真は撮ってません、恐縮です)
助かりましたね〜♪
カヤハゲという名のピークは文字通り登らされますが、暑かった時期より何倍も快適( ^ω^ )
冬の大縦走、全然ありかも?
「さおりが原」という未踏の地にワクワクしながら降りていきます。
ここでも先行者のトレースに助けられました。
今日は天気が悪いので、昨日のものだと思いますが…
雪があると道が不明瞭になります。テープも多くはありませんでしたしね!
突如現れる平坦すぎる原生林の宝庫「さおりが原」はただただ広〜い!
さおりが原とは?
樹齢200年以上の巨木や原生林が数多く点在する西熊さおりが原は、ケヤキ、ブナ、ヒメシャラなど原生林の宝庫で、山地には珍しく平らな緑の空間が開けています。「森の巨人たち百選」のイヌザクラ、トチノキなどの巨木群や高山植物が見る者を圧倒します。ヒカリ石登山口から徒歩約1時間。
さおりが原につくと、今までの雰囲気が一変します。
少し前に高知県本山町「八反奈路」という場所に行き、巨木を見続けていたこともあって圧倒される場面は少なかったですが(苦笑)、それでも十分見ごたえがありましたよ♪
樹齢200年以上の木なんて、そうそう簡単には見られませんし!
堂床から先は、往路で歩いた道を戻るだけ。
15kmの大周回コースでしたが、歩きごたえがありました。
特にカヤハゲから下は初だったのですが、登りでは使いたくないな〜って個人的には思いましたw
長いし、傾斜も割とあるので。
今回のコース、そういう意味でもとってもベストだったんじゃないでしょうかw
まとめ:雪の三嶺最高!霧氷はあまりなかったけど四国の初雪を堪能できました
久しぶりのロングコース周回でしたが、荷物をかなり軽くしたため快適に歩けました。
これも経験ですよね〜
確かに登山は荷物がたくさん必要ですが、何でもかんでも持っていけばいいというものではないのです。
特に雪山・小屋泊装備の場合はシビアに荷物を厳選するべき。
今回の場合は水場が出ているか不安だったので多めに持って行きましたが、多すぎても足に負担が大きいです。ましてやアイゼン歩行だと危ないですしねo(`ω´ )o
装備が研ぎ澄まされるのが、冬なんじゃないでしょうか。
今度そんな記事も書く予定です!
以上、『初雪が降ったので光石からの「三嶺」、お亀岩避難小屋泊で徹底的にあるいた久しぶりのソロ山行!』の記事をお送りしました。
関連記事
高知県側から登る三嶺
2018年秋に高知県側から登った剣山系・三嶺の記録です♪
紅葉時期のフスベヨリ谷は素晴らしすぎますよ。
新緑時期の記録もあります♪
徳島県側から登る三嶺
2016年、高知移住した直後見に行った霧氷は最高でした!
剣山付近の宿泊情報
剣山縦走路にある、山小屋の情報まとめです。
ふもとの宿泊施設のまとめです。
このエリアは交通の便が悪いので、前泊も大変おすすめです。
早朝出てきても運転手は大変疲れてからの出発になるので、ゆったり登るなら前泊一択!