こんにちは、高知在住アウトドアライターのaimiです。
GW(ゴールデンウィーク)に入り、登山アプリ「YAMAP」で雨ヶ森の投稿がなんだか盛り上がってる?
あんなに地味〜でキツイ山だったのに…?と乗り気ではない感じで見てみると。
以前登ったことがある「樫山登山口(仁淀川町・安居渓谷側)」ではなく「岩柄登山口」です…と…??
違う登山口なら登ってみたいかも⁈
【今回のコース】岩柄登山口→山頂・3時間超!帰路に「足山の滝」オプション
「雨ヶ森」といえば、キツイ山で有名ですが。
どれくらいキツイのかというと…
- 四国最難関・石立山(高知県/徳島県)
- 鷹羽ヶ森(高知県いの町・ただただキツイと有名、入山者が少ない山なので遭難も多い)
の間くらいでしょうか?
山頂にいらっしゃった方のお話ですと。
私は「鷹羽ヶ森」が未踏なので想像の域でしかございませんが、たしかに石立山の次に来てもおかしくない山です。
ただ”手を使う(痩せ尾根を岩をつかみながら登る)”という場面は1度だけガッツリあるくらいなのでクライミング的な要素は少なめ。石立山には全然及びません…((((;゚Д゚)))))))
しかし、
- 変化のありすぎる登山道
- 多少の危険をはらむ(滑りやすい渡渉・ロープをつたう・ガレ場の通過)
- 山頂しか景色が開けない
- 迷いやすい
という、ある意味ワクワクする要素がたくさんあり、ドMな人向けな山であることは間違いありません。
個人ブログによっては石立山よりもキツイと言われているところもありますw
さてさて、どうなることやら?レポートをお伝えしていきますね!
【雨ヶ森登山(岩柄登山口〜)レポート】
【岩柄登山口の場所??】やや難しいので注意
高知県仁淀川町池川地区→愛媛県久万高原町に抜ける「旧松山街道(県道494号)」を通り、岩柄集落の入り口にある”岩加羅神社”を目指しましょう。
”岩加羅神社(鳥居のあるところ)”は過ぎてしまいますが、そのまま直進。
道が細くまあまあの急斜面なので、気をつけて通行しましょうね。
集落が一旦途切れたところに分岐があり、それを左。
私は、なんとなく右に行ってしまい…時間をロス。
右に行くと集落が一軒もないので”おかしい”と気づきましたw
分岐には薄〜〜く「雨ヶ森」と書かれている看板があります。
で、再び集落。
集落の行き止まりが駐車場(といっても民家の駐車場ですが。この日はお家の方がアドバイスしてくれましてぶじ停めれました)、ここが岩柄登山口です。
2021年5月3日は晴天に恵まれ、高知ナンバーの車が4台。
マイナー山なのに満員御礼です♪
YAMAPの影響かな?!
石畳の旧集落を思いながら、ずんずん登ろう
登山口がやや分かりづらいですが、行き止まりの駐車場から少し降ったところにありました。
「YAMAP」がないと絶対わからないです…
看板も薄めで、人があまり入っていないことがうかがえますね。
しかし登山道に入ってしまえば、ピンクテープがたくさんあるので迷うことはありません。
【悲報】途中で大型犬「ダルメシアン」に追いつかれる
登山口から15分くらい登ったところでしたでしょうか。
すごい勢いで何かが走ってくる音を察知。
後ろを振り向くと大型犬「ダルメシアン」に覆いかぶされビックリ。
なんで首輪をはずして散歩してるんでしょうか?
コワスギ…
非常識極まりないですし、噛まれてでもすれば登山どころではありません。
飼い主の方は、姿が見えず??
1分ほどザックを引っ張られたりズボンをベロベロに舐められてしまい戦意喪失…
何もできません。
私は犬も飼ったことがなく扱い方もわかりませんし、これ以上興奮状態にさせたら襲われるかもしれませんしねえ。
しばらくしてご主人の声が聞こえたのかさっと戻って行きました…
この話にはまだ続きがあり、一部始終は別記事にしました。山で犬に出会ったのはこれで3度目。いずれも嫌な思いをしたので、書いておきたいと思ったからです。
沢沿いを詰めるので、植生豊富!ニリンソウ、ちょっと早いシロヤシオの撮影がはかどる
1週間前の「YAMAP」記録にはニリンソウ・ヤマシャクヤク・アケボノツツジなどかなりのお花が見られたようで期待していたのですが、もう季節はガラッと変わってました(苦笑)
アケボノは全滅。ヤマシャクヤクは場所わからず!
それは仕方ないですね。自然はまってくれません!
半分は運のような感じではありますが、目の前にあるお花を愛でていきたいと思います。
やはり沢沿いはサイコ〜!
涼しいので顔を洗ったり、涼を取ることも出来ますし
何度もわたるので、変化があって楽しい!!
さすが雨乞いの山です。
しかし、大雨の後は増水でかなり厳しそうな場所もありました。
というのも、沢の真上を登山道としている場所が数カ所あって、焦ります((((;゚Д゚)))))))
こんなの、なかなかないです…泣
帰り、怖かったですもん。
唯一の岩登り!いきなり危険箇所があらわれて焦る
3分の2と少し登った所、最後の急登は今までの急登に輪をかけて急です。
そこに”四国最難関の石立山レベルの岩場”が突如現れておどろきました。
ちょうど下山される方がいたので、待っていたのですが…
向かって左側はスパッときて落ちていて50m以上は転げ落ちそうな場所。
ケガだけではすみそうにありません。
ですので、重心は気持ち右寄りにかけておいた方が何かあった時に安心かも。
右側は斜度も左ほどではなく、わりと木々が埋まっているので何かあっても引っかかるので。
意外にも、ここに関しては”降り”の方が楽でした。
エグすぎる急登に何度も高度確認→3時間超えやっとこさ登頂!
急登を目の前にし、絶望…
高度計を確認すること、8回目くらいでしたでしょうか?
や〜〜っと山頂です。
それでも標高が1390mしかないので、石鎚山系が頭しか見られません(泣)
目の前の手箱・筒上山は直線距離で3kmくらいなので目の前にど〜〜ん!なのですがいかんせん、目の前の木々が邪魔で見えません。
どんだけ不憫なのでしょうか。
でもいいじゃないですか。
これがマイナー山なのです!
【帰路】下りはあっという間!余裕が出たので滝撮影に余念がありません
帰路で良かったことは、往路では光が差していなかった場所が明るくなっていてすごくいい景色に早変わり!
こうも雰囲気が違うとは…と驚かせていただきました♪
新緑の季節を体いっぱいに感じながらの下山です。
行きはグロッキーだった場所も、こんなに心地が良いものに変わるとは…!
【立ち寄り】「足山の滝」(四国百名爆)に感動!寝そべって大きさを実感しよう
「足山の滝」はコースタイムが厳しいこの山では後回し。
それはこの日登った方、みんな同じだったようで…(まさかの4組同時)
分岐で”みんなで行こう!”ということになり記念撮影や撮りあいっこをして楽しみます。
それにしてもすごい大きさ!
落差40mもあるんですもん!最初の水が落ちる場所は寝そべらないと見れないっすw
【下山後】岩柄集落のお庭の花がすごいので余裕があればCHECK
下山後、登山開始時にチェックしていたシャクナゲの木を見に出かけます。
どうやら、今はもう誰も住んでいない家のお庭のものらしく「シャクナゲなんてあったけな??」と言われてしまいましたが、あまりにも綺麗に咲いていたので…
集落からは、対面にやはり難関の「椿山(藪がスゴイ山らしい)」が見えています。
本日まで名前すら知らなかった山でしたが、気になってきた…汗
【まとめ】「雨ヶ森」岩柄登山口は樫山登山口と違い、かなり気に入りました!
「樫山登山口」は最初から最後までほぼ植林帯でつまらなかったのですが「岩柄登山口」は
石垣
→新緑の樹林帯樹林帯
→沢を詰める
→痩せ尾根を岩登り
→急登中の急登地獄
→山頂は狭いが、石鎚山系けっこう見える
→「足山の滝」はじめ、光が入ってイイ写真がたくさんとれる
→集落のお庭も見せていただき、充実の1日
…とかなり良くないですか??という感じです。
ここまで日帰りでおなかいっぱい詰まっている山は久しぶりで、興奮させていただきました。
次は紅葉の時期を狙って、来たいと思っています!
以上、『【2kmで900m登る・雨ヶ森(岩柄登山口)】急登地獄で足がとまる!滝・ニリンソウ・石鎚に心ときめく』の記事をお送りしました。
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【3シーズン(冬以外)】四国の登山装備一覧
雨ヶ森は沢と並行して高度を上げていく山なので、防水の登山靴は必須。
さらに増水時・帰路の足の疲労を考えるとストックがあると便利ですよ♪
以下の記事で詳細をチェックしてみてくださいね。
四国でも見れる!シモバシラの花を見つけに「雨ヶ森」樫山登山口から(高知県仁淀川町)へ
私が雨ヶ森に初めて登ったのが樫山登山口からでした。
きついのは同じですが、こちらの方が少しだけ標高差が少ないです♪
でも景色がビミョー…((((;゚Д゚)))))))
四国の北アルプス!ザレ・岩・急登地獄!石立山【徳島県那珂町/高知県香美市】へ!
四国の最難関・石立山。
確かにキツイ山ですが、登った後の爽快感はひとしおです。