こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
2020年以降”新型コロナウィルス対策に「シュラフカバー」「インナーシーツ」を持参してください”という山小屋も増えました。
寝具は毎日干せるわけではないので、不衛生になりがちなんですよね。
そこですっぽり寝具をおおえるカバーの需要が高まっています。
モンベルはそれ専用の新商品が出ていたりと、これからは登山者の持ち物もガラッと変わるのかもしれません…
…と話はそれましたが、私がシュラフカバーを購入した主目的は”テント泊の際の結露対策”。
2021年6月、東赤石山の直下にテントを張った際、軽量化のためヴィヴィで過ごしたのですが結露がすごくてすごくて…(泣)
今回購入にいたりました。
シュラフカバー選び方のPOINT
寝返りが快適にできる伸縮素材、汗&結露を吸収してくれるのが理想
シュラフカバーの選び方のポイントは以下の2つ。
- 寝返り前提=伸びる素材
- 汗・結露をある程度吸ってくれるもの
が好ましいですね!
必要最低限のものでいい、といっても寝返りが打てないと睡眠の質が下がってしまいますし…
結露で足元が冷えてしまっては不快感MAX((((;゚Д゚)))))))
シュラフカバーなしのヴィヴィ泊=蒸し風呂状態だったな…しかも足が濡れて冷えるしw
結局袋から足を出して上に羽織るだけにしたら快適に寝れました。
ただその場合は、暑い時期限定ですよね…?
「シュラフカバー」って肌に直接触れるアイテムとあって、値段もピンキリ。
防水吸湿とか、今回のように化繊とか色々ですね〜
でも、私は登山のテント泊は年に数回しかしません…
ぶっちゃけそんなにお金をかけたくありません。
そこで、アマゾンにて2,980円のNaturehikeのものが評価☆4.5と大健闘していたので買ってみることに♪
Naturehike 「インナーシーツ」の外観
【重さ・大きさ(広げる前)】スマホや”エスケープヴィヴィ”の少し大きいくらい
大きさとしては、スマホやSOL「エスケープライトヴィヴィ(SOLシリーズの中で最軽量)」の少し大きいくらいですね。
はかってみると重量は350gぴったりでした。
こちらもエスケープヴィヴィ(196g)より少し重いくらい!
【大きさ(広げた後)】200×80cm。でも伸縮性バッチリなのでこれ以上に広がる
表記されているサイズは、目安。
1サイズしかないフリーサイズ扱いとなっており、よほど太ってるとかじゃない限りは快適に寝られるでしょう。
200cmあるので、寒い時は頭からかぶることもできます!!
小さなお子様(小学生以下)とでしたら、2人でくるまるのもアリかもしれません。
その場合はちょっと寝返りはきついかな?
シュラフカバー、初導入してみました。シルクみたいにひんやり心地よい。
— aimi@高知移住アウトドアライター🚲 (@aiaiminini) September 22, 2021
これで2980円とか、いろいろバグってるぞnaturehikeヾ(*’O’*)/
寝返りが格段に打ちやすくなりましたし、毎回洗えるのも神🙌
トレラン装備にしてからは夏はザックもほぼ毎回あらってる😌普通にくさくなるしね。 pic.twitter.com/Y60sBPLvWn
標高1400mのキャンプ場での使用レビュー
寒暖差の激しい9月、結露には十分な条件→汗や湿気を吸ってくれるので裸足で入ってもベタベタしない
2021年9月、高知県「梶ヶ森キャンプ場」にて使ってみました。
この日の最低気温は12度、最高気温は23度となっており、気温差が11度!
私はシュラフの中では寒くなければ極力裸足で寝るのですが、シュラフは毎回洗うわけでないのでためらうこともありました。
でもこちらのインナーシーツがあれば大丈夫!
毎回洗えるので心置きなく脱げますw
靴下を脱いだら”湿気てペタペタする”のが解消されました!
ある程度の汗や湿気も吸い取ってくれるので快適〜〜♪( ´θ`)ノ
伸びる素材が寝返りを助けてくれる
ただでさえ狭いテント内、隣には夫もいますしやたら好き勝手に動けませんが…((((;゚Д゚)))))))
右に左に快適に寝返りを打つことができました。
シーツが体に追随してくれるので、手で引っ張ったりすることもなく…♪
はじめに寝た体制から場所は移動していませんが、寝返りはたくさん打てました。
ちなみにこちらに足を突っ込んでも、あぐらもかけるくらい伸びます。
これはいい買い物をしたな!と思いました
ここからはNaturehike 「インナーシーツ」のメリット・デメリットをお伝えしていきます。
Naturehike 「インナーシーツ」のメリット・デメリット
メリット
小さいとは言えないが、軽い(350g)
山小屋に持っていくにはこれくらいの荷物増は目をつむるしかないでしょうね…
ちょっとかさばります。
とは言え、350gとテント泊の各装備よりはかなり軽いんですし。
ただボリュームがあるというだけ。
ほかの荷物の見直しをして軽量化を図りましょ!
ちなみに、登山やキャンプだけで使うのはもったいないですよ♪( ´θ`)ノ
クルマの車中泊用に”タオルケット”として積んでおくのも良いでしょう♪
350gというと、350mlのビールと同じくらいの重さだね!
安い(2,980円)
シュラフカバーの値段はピンキリ!
2,000円しないものから20,000円くらいまでと幅広いです。
その中でもNaturehikeのシーツは最も簡易的なものとなりますが、激安のものに見られる伸縮性のないものとは違って、のびの〜び素材。
これが2000円しないものとの差なのでしょうかww
ちなみに素材の「ポリアミド」繊維はめちゃくちゃサラサラで気持ちいいです。
ぜひあなたにも体験してほしい!
ちなみに下の表でご紹介している”ナンガ”と”finetrack”の2メーカーのシュラフカバーは防水透湿素材でできており、本格登山テント泊用。
Naturehikeのものとは全く違う商品になりますが、何日もテント泊で歩くのではないのなら軽量化もほどほどでコスパ良く済ませたい!これで十分ですよね。
メーカー | Naturehike | sanfire | ナンガ | finetrack |
---|---|---|---|---|
価格 | 2,980円 | 1,580円 | 7,700円 | 19,250円 |
素材 | ポリアミド繊維と20%弾性繊維生地 | 100%綿素材 | 40dnオーロラテックス (2レイヤー・防水性20,000mm・透湿性6,000g) | 独自開発の防水透湿素材「エバーブレス(R) 3D」を使用。耐水圧10,000mm以上(初期値) 透湿性 10,000g/m2・24h以上 |
伸縮性 | あり | なし | なし | あり |
収納サイズ | 約9cm✕9cm✕19cm | 21×22cm | 12×20cm | Φ9.5cm×13cm |
使用サイズ | 約200cm✕80cm | 210cm×75cm | 210cm×82cm | 205cm×80cm |
重さ | 350g | 385g | 400g | 264g |
色展開 | 5色 | 5色 | 黒のみ | 赤のみ |
ポイント | 簡易的なシュラフカバー。 防水機能はないが、山小屋泊や3シーズンの軽量化登山のヴィヴィとともに使うならこれで十分 | 綿素材なので、伸縮性が全くないぶん、肌さわりは良い。 防水性は全くないので、水を含むと重くなる。 室内使用向け | 2レイヤー。 3レイヤーになると途端に重くなるので、極地への登山でない限りテント泊登山ならこれで十分。 | 2.5レイヤー。 防水生地裏面を「エバーブレス3D」コーティングで立体化。 それでも軽量化につとめ最軽量を実現。 |
肌さわりが良い
素材の”ポリアミド”は細い繊維なのに、すごく伸びて新感覚ッ。
それでいて、まるでシルクのような肌さわりです。
しかもプラスチックの中では比較的融点が高いので、耐薬品性や耐油性が優れてるんですよ。
高価なわけじゃないのに、素材がスゴイんです!
”ポリアミド樹脂”=蜘蛛の糸より細く、絹よりも美しく、鋼鉄よりも強いといわれ、合成繊維として、ストッキングに用いられたのが最初です。 繊維素材で使われるように伸ばしても耐える靱性と表面がかたく、こすれても摩耗しない優れた耐摩耗特性をもっています。
「REXrac」公式ページより引用
結露を吸収してくれる(ベトつかない)
- 汗や結露で濡れてしまった不快な足もと
- 寝袋に触れているすべての部分の不快感
を解消してくれるのがNaturehikeのインナーシーツ!
毎回洗えるから、靴下を脱いでもためらわず寝袋に足をINできちゃいます。
テントに入るなり汗拭きシートで足もきれいにはしますが、なんだかんだで気温が下がってくるとベタベタ感がまたやってきてしまうんですよね((((;゚Д゚)))))))
こればかりは自然現象ですから、各自で少しでも快適に過ごせるように対策していくしかないです〜。
『靴下くらい、寝るときは脱ぎたいっ!』そんな方にもピッタリです♪
これからは冬以外&かなり長時間の縦走とかじゃなければ、迷わず持っていくな〜
保温性が増す
シュラフがなくても、このNaturehikeインナーシーツが1つあれば結構な保温性があります。
もちろん冬1枚だけでは寝られませんが、春秋シーズンなら寝袋+αの保温の保険になりますし、夏はこれ1枚だけでもOK。
私の夏季テント泊はSOL「エスケープヴィヴィ(>>レビュー記事に飛びます)」とセットで使っており、シュラフは無しstyle♫
洗濯機で洗える
インナーシーツのいいところは、毎回洗濯機で洗えること!
夏の縦走ですとお風呂に入れないのは当たり前ですし、ニオイも気になります。
湿ったまま放置しておくとカビの心配も((((;゚Д゚)))))))
しかし、Naturehikeのインナーシーツは翌日には他の衣類といっしょにスッキリ♫
インナーシーツに限らず、最近はザックもトレラン仕様に変えたので毎回清潔な装備で登山ができることを嬉しく思っています♪( ´θ`)ノ
以前はテントに入るなり装備がカビてて「なんかクサイ…」ということもあったんですが、いまは清潔な装備で山歩きできてます♫
続いて、デメリットをお伝えしていきます。
デメリット
かさばる・大きい(19cm×9cm)
最近、3シーズンの縦走ザックは43リットルで収めている私。
※若い時のように思い荷物を持って遠くに行くスタイルではなくなりました
なので
Naturehike「インナーシーツ」=スペースに余裕がないと持っていかない装備No.1
になります。よく緊急ビバーク用に使われる「エスケープライトヴィヴィ(156g)」より重いですからねw
本格登山にはちょっとだけ贅沢品。
あまり歩く距離がなくて、ゆるい行程なら多少キャパオーバーでも目をつむりますが…
余裕がない行程なら迷わずおいて行きますね。
キャンプ場、ゆるい行程のロングトレイル、山小屋泊中心での出番となりそうです。
とはいえ、睡眠の質は一気に上がりました。
この値段なら個人的には”買い”だと思いますよ。
緊急時の防寒にも使えます。
口コミ・評判まとめ
ユニクロ「エアリズム」のようなさらっと感がGood
実は、ユニクロの夏の肌着「エアリズム」もこのインナーシーツの素材に非常に似ています。
ポリエステルではありますが、樹脂繊維であることは同じ。
100本近いポリエステル原糸を1本に束ねた糸で生地を編んでいるんですね。
その細〜い糸で肌から汗を引きはがしてくれるのです。
だから非常に快適に寝れるワケ!
シュラフの汚れ防止、夏の軽量化にひと役
インナーシーツはキャンプ必須品に入れている方は多いはず!
私のように汗かいて、シュラフに直接足を突っ込むのをためらう方結構多いのでは?
カバーがあると全然違いますよ♫
保温力のフォローに最適!
真冬でも大活躍!
自分の寝袋のスペックが足りていなければ迷わず持って行きましょう。
寒くてねれないという経験、私も何回かしたことがありますが…
次の日の行動に差し支えまくりますので、なんとしてでも睡眠は確保してもらいたいところo(`ω´ )o
【まとめ】超簡易的2,980円のシュラフカバーでも結露・汗での「濡れ&冷え」を緩和してくれる!
ここで一度まとめましょう!
<【2,980円の救世主/徹底レビュー】Naturehike 「インナーシーツ」は悩ましかったシュラフの結露防止に役立つよ!>
Naturehike 「インナーシーツ」の外観
→【重さ・大きさ(広げる前)】スマホや”エスケープヴィヴィ”の少し大きいくらい
→【大きさ(広げた後)】200×80cm。でも伸縮性バッチリなのでこれ以上に広がる
標高1400mのキャンプ場での使用レビュー
- 寒暖差の激しい9月、結露には十分な条件→汗や湿気を吸ってくれるので裸足で入ってもベタベタしない
→伸びる素材が寝返りを助けてくれる
Naturehike 「インナーシーツ」のメリット・デメリット
メリット
- 軽い(350g)
- 安い(2,980円)
- 肌さわりが良い
- 結露を吸収してくれる(ベトつかない)
- 保温性が増す
デメリット
- かさばる・大きい(19cm×9cm)
口コミ・評判まとめ
- ユニクロ「エアリズム」のようなさらっと感がGood
- シュラフの汚れ防止、夏の軽量化にひと役
- 保温力のフォローに最適!
結露=登山やキャンプではうまく付き合っていかないといけない問題だから、少しでも快適に過ごせるようにつとめたいね!
以前当ブログではULテントのレビュー記事でも結露対策についてアツく書いたことがありましたが…
結露の原理を理解していればいいってもんでもないんですw
山では結露ありきで考えていかないといけない…
装備を全部濡らしてしまう『最悪の事態』も想定しなければいけない!
ぜひ、その1歩としてNaturehike「インナーシーツ」導入してみては?という記事なのでした。
以上、『【2,980円の救世主/徹底レビュー】Naturehike 「インナーシーツ」は悩ましかったシュラフの結露防止に役立つよ!』の記事をお送りしました。
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結露について、こちらのテントもかなりの深刻な問題を抱えておりまして…
結局は運次第だというのもあるけれど、できるだけ快適に過ごすには?頭をひねって書いてみました!