こんにちは、アウトドアライターのaimyです。
2月中旬、貴重な寒波が来ているとの情報を得たので、高知県本山町の奥白髪山へ。
四国で「白髪山」というと複数思い浮かべる方もいるでしょうけれど、本山町のほうは2番めに有名というかんじですかね~
①があまりに有名だから「本山町の白髪山」って私は呼んでいるかな
同じく「工石山(くいしさん)」も複数あり混乱するよね…
今回のコース
冬ノ瀬登山口→縦走路分岐→白髪山山頂ピストン
距離:4.2km 標高差494m 時間:4時間程度
>>YAMAP記録はこちら
※オフロード対応車でない場合、冬ノ瀬登山口手前5km地点に駐車&林道を徒歩。+往復2時間程度みておきましょう
冬ノ瀬登山口は本山町の中心部から車で約1時間。
すれ違い困難な細い道路の先にあります。路面状態も良いとは言えず、大型の車は難儀すると思うので注意が必要です。
オフロード対応でない車はパンクのリスクがあるので、運転に自信のない方はモンベル本山が主催しているツアーを利用してもいいかもしれません!
林業関係のトラックも出入りする場所なので、小回りのきく軽自動車がいいと思います
【登山レポート】奥白髪山で「根曲がりヒノキ」と氷瀑を堪能!
登山口まで行くのこそ試練?
白髪山登山口は、本山町の中心部から約1時間。
かなり細い道をくねくねと上り詰めた先にあります。
前からクルマが来ないように祈りながら前進((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
四国中央市方面からつながる「白髪トンネル」もある関係で、時々は通行がある道だとは思うのですが…
この日はトンネルが冬季通行止めだったおかげで1台もすれ違うことなく到着することができました。
登山口まで林道(オフロード)を5km歩く
オフロード対応のクルマでない私は、5km手前に停めて登山口までの約1時間を歩きました。
仮にオフロードOKの車だったとしても、見通しが悪すぎてかなり悪路です。細心の注意をはらって進む方がいいと思いますね…。
登山口にはきれいなバイオトイレがありました。
プチ氷瀑に興奮!渡渉はすべりやすく注意
スタートしてすぐ、渡渉を繰り返します。
そのほとんどが凍っていて、水量が少ないせいもあってプチ氷瀑に♪
楽しくてしばらく撮影大会をしておりました。
この時点では雪も全然ないからアイゼンはつけていませんでしたが、岩の上はブラックアイスバーンになっていてけっこう怖かったです(泣)
根曲がりヒノキの風流
土佐の原生林には、樹齢200年近い”根曲がりヒノキ”がたくさん。
”根曲がり”とは急斜面や積雪の多い地域によく見る立木で、根元が曲がっていることを指します。
白髪山はその昔、土佐藩の財源として「お留山」「お留木」の名のもとに保護され、現在も国の学術参考林であり、県立自然公園としても親しまれているんです。
森の中で四方八方に広がる根っこを見ていると、「生き残ってやる」といわんばかりの生命力を感じることができますよ。
入山者が多い山ではないため、踏み跡も薄かったり不安になることもありましたが…新しいテープがずっと付けられていたので、雪の中でも快適に散策することができました♪
ありがたかったです!
稜線に出ると倒木が多数
小雪がちらついていたので、標高が上がるとうっすら積もっている場所も出だしました。
しかし、日当たりのいい場所は溶けてしまっているので、アイゼンを付けるまでもなかったです。
ロープがついている場所は滑りやすいので、慎重に。
すべての登山道と合流する看板をあとにしたら、頂上はもうすぐ。
頂上は雪なし!つかの間の冬晴れを楽しむ
この日気温が低かったため、すこしの期待を胸に登っていたのですが…
雪どころか、霧氷もなし!
今シーズンは本当に暖かくて、雪山はほとんど楽しめませんでしたよ~~(泣)
でも、青空が出てくれたのは嬉しかったですね。
慰めてくれたのかな?
下山こそ、慎重に!ブラックアイスバーンの岩場でスリップ…⁉
帰りは、中腹までチェーンアイゼンをつけて下山。
休憩していた30分くらいの間にうっすら積雪してましたw
それが地味に怖くてやっかいでしたね。
岩を伝うように歩いていると凍ってるかどうかなんて、見た目ではわからないのです。
ロープを掴む場面では、登り以上にしっかり3点支持を確実に進めていきました。
1か所、大岩の上で滑って転びました。
痛かったです…(泣)
ゴール!おつかれさまでした
降りてくると、冬ノ瀬登山口についての説明が書いてありました。
「天然ヒノキの林の中」をガッツリ歩けるのは、このコースだけ!
滝山登山口からのコースは”根曲がりヒノキ”のある「八反奈路」までは一旦くだらないといけないし、コース内にはヒノキの森はあんまりないんですよね。
コース上にたくさんヒノキやシャクナゲが見れるという点では、冬ノ瀬コースは無駄がなくて良いと思いました。
しかもコースタイムも一番短いし、初心者向け。
霧の中歩くのも雰囲気良さそうだから、今度はあえて雨の日に来てみたいと思いました
【まとめ】登山口までは難易度が高いけど、ゆるハイクにおすすめの山
奥白髪山は2度目の登頂でしたが、2回とも誰にも会うことなく終わった山行。
”鬱蒼としていて静かな山”という雰囲気を味わうにはおすすめの山です。
秋・冬と2回とも寂しい感じの時期に来たので、シャクナゲ&水量の多い6月くらいを狙って再訪してみたいですね!
山がいちばん元気なとき♪
渡渉と岩場が多いから、しっかりしたミドルカットの靴をおすすめしますよ
以上、『白髪山【冬ノ瀬登山口】で「根曲がりヒノキ」と氷瀑を堪能』の記事をお送りしました。
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