こんにちは!寒くてすこし引きこもりがちなaimiです。
2018年に入ってからというもの、四国内の高速道路でも大雪で通行止めが相次ぎ、なかなか遠出もできないでいたのです・・・。
南国土佐なんてどこへやら・・・・
そんな中、今住んでいる佐川町の「シコクバイカオウレン」が開花したとの情報を得て行ってみることにしました。
「シコクバイカオウレン」は春の訪れを告げる花
バイカオウレン(梅花黄蓮、学名:Coptis quinquefolia)はキンポウゲ科オウレン属の多年草。
日本固有種で、本州の福島県以南と四国に分布し、山地帯から亜高山帯の針葉樹林の林床や林縁に生育する。山地の森林内にある湿った場所に生え、その名の通り、梅に似た形の白い花を咲かせます。
~wikipediaより引用

めちゃくちゃ小さくてかわいいお花です。花の直径が1cmくらいしかありません。開花時期は「啓蟄」「立春」前後といわれる。
バイカオウレンは佐川町出身・「牧野富太郎」先生の愛したお花
佐川町の町花にもなっている「シコクバイカオウレン」。
パンフレットなどでも使用されているけなげでかわいらしいお花です。
その「バイカオウレン」を日本一愛していたのが高知県佐川町出身・植物学者の牧野富太郎先生(1862年~1957年)。
牧野先生は95歳まで長生きされたそうで、健康の秘訣を以下のように語られています。
私がこの健康を贏ち得ましたのは、前にもいったように全く植物の御蔭で、採集に行くために運動が足ったせいです。そして山野へ出れば好きな草木が自分を迎えてくれて心は楽しく、同時に清新な空気を水、日光浴も出来、等々皆健康を助けるものばかりです。
— 牧野富太郎bot (@tomitarobot) 2018年2月13日
好きなことに没頭しすぎて、家庭もあるが家計は火の車、家業の酒造業も継がない。「好きなことをひたむきにやるだけ」の人生だったからこそなのかもしれませんね。

佐川町の公式ゆるキャラ?の「とみたろうくん」。~高知ネットより引用
今回のコース

集落活動センター「加茂の里」でいただいたマップを引用。
集落活動センター「加茂の里」
2017年まではこちらの集落活動センターがなく、駐車場に困るという事案があったようですが、2018年からはしっかり整備され、看板も設置されているので一切迷うことはありませんでした。
というのもこちらのバイカオウレン自生地は私有地になっており、複数の所有者さんのご好意で見せていただけることになったのだそう。
もうひとつの公開地の牧野公園とちがって「非公開」の場所が公式になったというだけでも光栄なことですのでマナーを守って見学しましょう!

加茂の里の駐車場。平日昼時点でほぼ満車。大人気です。20台ほどとめられます
集落活動センター「加茂の里」→バイカオウレン自生地
駐車場からは左にJR「土佐加茂駅」を見ながら右に進みます。踏切をわたってまっすぐ行くと上り坂になってきます。

ちょうど汽車がきました!

ハイカーたちが続々登って来ます

上り坂もすべて舗装されていますので安全です

こちらが入り口となります。ロープが張られているのでその中にはいらないようにしましょう

ややつぼみが多いか・・・・

咲いていました!透き通るような白さで迎えてくれました。

朝のうちだからこそ撮れた一枚。帰りには溶けていた。

かわいらしい・・・朝一番だったためまだ日が差してきません。
かがんで一生懸命していると団体さんがどんどん登られてきました。
開花時期が難しいとは言えど、春の訪れを感じたいという人がたくさんいらっしゃるのは納得です。私もその一人ですから。
これでは狭くて通れなくなるかな?と思い、次の目的地、「清宝山」へ。
バイカオウレン自生地→分岐→清宝山山頂
実は上段にも自生地があるということなのですが、上の方ほど日当たりが悪く寒いのか、あまり咲いていませんでした。
上段の自生地を過ぎると、急なのぼりになってきます。

この看板は清宝山から来た人用に立てられている。

途中の開けた場所から。正面には大平山などが見えますどんどん登ります。

こちらから車道に出ます。車道をずっと歩いていけば山頂付近までは行けます
車道になると傾斜もゆるくなり、まったりと歩けます。
時々雪も出てくるので、ボーッとはしていられなかったのですがねw
それにしても佐川町で雪が見られるのはかなり貴重なこと!

日陰には雪が5cmくらい残っていました。凍ってはないのでアイゼンは必要なかったです。

小屋の前から絶景が広がります。車道の行き止まりに小屋(神社)があります。この先からは山道になって行きます。
小屋の前で少し気を引き締めて・・・・。この先は雪のある登山道を進んでいきます。
入っていきなりわかりづらい箇所がありました。踏み跡があちらこちらについていたので、YAMAPで現在地を確認しながら進みます。

何かの動物の足跡がありました

何も眺望のない山頂です。着きました

祠のようなものがいくつか見られました

意外と雪があって驚きました。この数日限定でしょうね!
清宝山山頂→分岐→大たびの滝
大たびの滝は当初行くつもりはありませんでしたが、やはり冬の滝は「凍っている」可能性があるかな?と期待し向かうことに。
結果、凍っていませんでしたが・・・大きなツララを発見!

足元にめちゃくちゃ注意が要ります!手すりかロープがあってもいいレベルの傾斜。唯一変な汗をかいた場所。

岩屋の中から撮っています。この清水は黒岩の部落に流れているのだそう。
大たびの滝→分岐→バイカオウレン自生地→集落活動センター「加茂の里」
ポイントはすべて見終えましたが、バイカオウレンの自生地をもう一度通って戻ることに。先ほど真っ暗だったので今度は「日の差した状態」の撮影ができたらいいな・・・ということで。
すると驚くことに人がたっくさん!今度は先ほどの方々と違って、「ハイキング仕様」じゃない感じの観光客さんたちですね。

降りてきたところだったので「上段の開花状況」を聞かれまくりましたw

やはり日が入るとやわらかい印象に!

じゅうたんのように一面に広がっているんです
集落活動センター「加茂の里」は山歩き後のオアシスです。
すべての行程を終えて駐車場に向かうと、「コロッケ」「から揚げ」「焼き芋」の販売所が設けられていました。時計を見るとちょうどお昼。おなかも空きましたので何か食べていくことに。
見てみると、結構もう売り切れている?!コロッケならすぐできるというここでカレーコロッケ(80円)を2つ頼むことに。

コロッケ2個しか頼んでないのにおまけのほうが多いよ・・・ふたが閉まらない!うれしい悲鳴。

直売所でワンコインの野菜がずらり。うわさには聞いていましたが安いですね。チンゲンサイ100円。

バイカオウレンは自宅でも栽培しやすいとのことで、見るだけではなく園芸としても人気があるそうです。

フリースペース。こちらで休憩ができます。テレビがついていたので見てみるとオリンピックの平野歩選手の銀メダル!おめでたい!
【2019/2/3追記】土佐加茂エリア、ほぼ満開を迎えています
2019年は暖冬ということもあり、開花時期が早まっています。
積雪する日も冬に入ってから1日もありませんでしたし、晴れれば春のようなポカポカ陽気です♪
ですので2週間くらい開花が早い印象です。
[シコクバイカオウレン見頃です✨]
高知県佐川町出身、植物学者牧野富太郎さんの愛したバイカオウレンが見頃を迎えました✨
下段は日が射す13時頃がおすすめです。
きょうは清宝山頂経由して、📷絞りの練習👌
まだひとは少なく&毎年恒例の祭りすら始まってないけど早く行かないとなくなりそう😢 pic.twitter.com/mNhcT48auW
— aimi@高知アウトドアライター (@aiaiminini) 2019年2月2日
まとめ:「シコクバイカオウレン」を見に行ったら、そこには確実に春が来ていた。
雪景色も春も感じられたおなかいっぱいの山行になりました。しかも本当におなかもいっぱいですw
そして、何より癒されました。
今年は特に雪が多すぎるので、無理して車を走らせて不安な場所に行くよりも、時間もたっぷり取れる山歩きを楽しむ。そんな楽しみもたまにはいいですよね。
「シコクバイカオウレン」だけを見に行くなら、駐車場から徒歩20分。スニーカーなどの歩きやすい格好でお越しくださいね。そして保護ロープ内には絶対に入らないようにお願いします。
土日限定で「加茂の里」では出店をされているようなのでぜひたずねてみてくださいね!
集落活動センター「加茂の里」のアクセス
【住所】 高知県高岡郡佐川町加茂 621-1
JRの駅もすぐですので、開花期の土日などは公共交通機関でこられるほうがいいかもしれませんね。天気がいい休日は非常に込み合うとのことです。
先日のイベント「バイカオウレンウォーク」は天気が悪かったのでそういうことはなかったようですが、県内外から人が押し寄せて車20台しか停められないのは、溢れるのが目に見えていますからね・・・・ご注意を。
佐川町のいちばんの名産品は「日本酒」です
佐川町の街中にある、「司牡丹酒造」では豊かな山々から流れる清流を使ってお酒が作られています。
今回のハイキング中に見た雪解け水もとってもすんでいましたからね。「辛口」でも結構飲みやすいのでこちらは個人的に結構好きです。