皆さんは登山届、どのように提出してますか?
次回の登山に向けて、計画を立てられている方も多いでしょう。
警察にも登山者にとっても、登山当日ばたばたするのは時間のロス!登山届はネット提出が主流になってきていますね。
提出しないと罰則・罰金を設ける自治体も出てきています。
日本アルプスなどの山を抱える長野県や山梨県などは、受け取る確認工数も計り知れないものがありますし、登山届けが箱からあふれる状態が日常になったりしているので…
(すぐ回収できない)
ネットにて事前提出を心がけると受け取る方も負担が少ないです。
この記事では、オンラインでラクに登山届を作る方法をお伝えしていきます。
【本題の前に】オンライン提出した場合も、念のため3枚プリントしておこう
当記事では、オンライン提出の件について詳細を記述していきますが…
長野県上高地や岐阜県新穂高温泉などの超有名な代表的な登山口には、警察の方に手渡しする場合もありますので、念のため最低3枚プリントアウトしておきましょう。
※ルート・装備チェックを口頭確認される場合があり、その時間を少しでも減らすために有効
①自分の控え
②手渡し用
③家族用
ネットで提出したとはいえ、自分の手元には1部多めに持っておくと◎
スマホが故障したり電源が切れた場合、見れなくなる可能性もゼロではありません。
登山届けの書き方について
ここからがやっと本題、オンライン登山届の書き方についてのご説明。
「ヤマレコ」「YAMAP」のどちらかで作成するのがもっとも一般的で便利です。
この2サービスは各都道府県警察と連携しているエリアもあり、どちらかを使うのが第3者(登山をしないご家族・遭難時の捜索民間サービスなど)から見てもわかりやすいでしょう!
「ヤマレコ」利用の場合
①エクセルファイルをダウンロードする
フォーマットは、雑誌「ワンダーフォーゲル」のサイトや、ヤマケイオンラインからダウンロード。
一度ダウンロードすれば何度でも使えますので、住所、名前を記入して保存しておくとベストですね。
②ヤマレコの「ヤマプラ」という機能でコースタイムの設定をする
ヤマレコの「ヤマプラ」という機能は、スマホでもPCでも利用OK。
登山開始日、開始時間、下山時間、登山口、下山口、コースの設定ができます。
コース設定さえすれば、自動で時間が表示されていくので非常に便利です。
ただ、このタイムは標準タイムで設定されているので足に自信の無い方や、久しぶりに歩く方などは手動で長めに設定したほうがいいでしょう。
その際は、「ルート」表示の右横にある「倍率」の値を大きくすると、限りなく自分の状況に合わせたコースを設定できるので活用してください。
【ここで注意点】
※昭文社「山と高原地図」に載っている1500あまりの山には対応していますがそれ以外は「ヤマプラ」では作れません。
「YAMAP」では比較的低い山(里山)も対応している場合があるので、確認してみてください。
③②をコピーし①にてダウンロードしたエクセルに貼り付ける
「保存」ボタンを押し「このルートを印刷する」ボタンを押すと、「行動予定」として今入力したコース設定付の文字列が書いてあることを確認できます。
この部分を「コピー&ペースト」で①にてダウンロードしたエクセルに貼り付けます。
あとは名前や住所、緊急連絡先を記入するだけです。
登山届って、何度も作成するから時短していきたいですよね。
せっかく「ヤマプラ」の機能があるので有効活用しないとと考え出した我流の方法です。
計算ミスも無いです!※ミスは結構深刻ですからね・・。
「YAMAP」の場合
「YAMAP」は残念なことに、PCから登山届を作ることができません。
アプリをダウンロードし、以下の手順で作成します。
ヤマレコよりカンタンですし、出先で急に行き先変更した場合などにも臨機応変に対応できるのが嬉しい‼
- アプリを立ち上げ、[のぼる] タブをタップ
- [登山計画] タブ
- 画面右上の[作成] ボタンをタップ
- 地図を検索して選択
- 各項目を入力 ※下記の『各項目の入力方法』参照
- 右上[保存]ボタンをタップ(「提出」は任意)
※ YAMAPに登山計画を「提出」すると協定締結済み自治体へも提出されます。
協定を締結した自治体(2023年5月30日現在)
岩手県 宮城県 群馬県 埼玉県 石川県 長野県 神奈川県 静岡県
岐阜県 鳥取県 島根県 大阪府 奈良県 山口県 大分県 熊本県
【罰金もあり?】「登山届」が義務化されている都道府県もあるので、要チェック
- 群馬県 谷川岳周辺 3/1~11/30 3万円以下の罰金
- 新潟県 新潟焼山 通年 5万円以下の過料
- 長野県 122の指定登山道 通年 罰金はなし
- 山梨県 富士山、八ヶ岳、南アルプスの一部 12/1~3/31 罰金はなし
- 富山県 剱岳周辺 12/1~5/15 5万円以下の罰金又は過料
- 岐阜県 北アルプスの一部、白山、乗鞍岳など 通年、12/1~4/15 5万円以下の過料
- 石川県 白山 通年 5万円以下の過料
「登山届」は、提出義務化されているエリアがございます。
”提出しないと、安全が確保できないよ!”という注意喚起の意味もありますし、遭難件数を減らしたい都道府県の訴えでもあると思いますので、ぜひとも提出しておきたいところ。
罰金も取られるエリアもあります
岐阜県では2020年には3件、2021年には1件摘発されたそうです
※出典:ヤマケイオンライン
皆さんも「ラク」して登山届けを作って「時短」しませんか?
時間を正確に測ってコースを設定することは、当日の山行の安全に直結します。
登山=「登山届」作成により準備が半分終わっている、といっても過言ではありません!
ネットでラクして登山届を作成し、当日は心の余裕を持ちましょう!
以上、『「登山届」をオンラインで簡単に作る方法【未提出は罰金の可能性も⁉】』の記事をお送りしました。
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【チャートdeチェック】山岳保険、どれに加入すればいいの?YesNoでかんたんにわかるチェック表
登山届には、山岳保険加入有無の記入欄が設けられていることが多いです。
それが意味するのは、登山届は遭難時、山岳保険とセットでないと意味を成さない場合があるからです。※ほとんどの場合高額料金請求がいってしまうため、捜索するか否かが家族に連絡が行く
どの保険に入れば良いのかわからないという方は、前日・当日加入できるものもあるのでチェックしておきたいところ。