こんにちは!ブログ「四国の山」の運営者のaimiです。
四国の高い山は石鎚山系、剣山系と大きく2つの山域に分かれます。
神奈川にいた際は日本アルプスを中心に出かけていましたが、四国に移住して1年。
いろんな山に登ってきて感じたことをまとめてみたいと思います。
まずは良いところから!
良いところ
- 空いている
- 登山口までの渋滞は皆無
- 雪が降るのでスノーアクティビティが楽しめる
- 結構上のほうまで車で行ける山が多い
- 本格登山からお手軽登山までバリエーションに富んだ山を楽しめる
空いている
どこの山の駐車場もまず、停められないという事に遭遇したことがありません。
GWや夏休みは別としても、普通の週末は四国内から来る人がほとんどなので混むということは基本ありません。
週末でも入山~下山まで誰にも会わないことも結構あります。
シーズンの場合、混み合うのはいろんな山を登る拠点になる「土小屋」「石鎚ロープウエー」「剣山観光登山リフト」駐車場付近でしょうか。または有名なお花の開花時期。
日本アルプスや人気の山域を登山していると、時期によっては小屋が満室で断られたり、シーズン中はテントを張る場所がないなどいろんな問題が発生しますが、四国の山はおおむね快適に過ごすことができます。
これからも数年に1回はアルプスを登るかもしれませんが、混んでいて帰りたくなるかもしれませんw。
登山口までの渋滞は皆無
神奈川に住んでいたときの登山スタイルは「電車」と「クルマ」に大きく別れていました。
電車を使う場合は渋滞時間の加味をしなくても大丈夫でしたが、クルマの場合、渋滞が必ずありました。
特に首都圏を抜ける場合、下記の渋滞は40km越えなどがザラ。運転手じゃなかったとしてもイライラするレベル。
早朝出発が基本の登山には、当日朝出発はリスクが大きすぎました。
- 中央自動車道談合坂SA付近
- 〃 八王子JCT付近
- 関越自動車道練馬IC
というのもあって、仲間たちとは前日夜に集合して登山口付近で車中泊するというスタイルが主。そうなると睡眠が浅くなったりのデメリットも生じました。
しかし、四国移住後は前日出発と言うことはまずなくなりました。
少なくとも前日出発をする時は、登山口が遠いなどの理由。「渋滞」が理由になることは一切なくなりました。
加えて、帰路の渋滞のイライラもないので、快適そのものです。
関東に帰るときは帰路こそ、渋滞が長かった印象でしたから。
雪が降るのでスノーアクティビティが楽しめる
これは四国に移住してびっくりしたことです。
四国は中国地方(大山を除く)や関西地方にない、標高2,000m近くの高い山に囲まれているため、意外とすべりに来る人がいらっしゃいます。
四国には6つのスキー場もあります。積雪量はあまり多くないものの、人口雪を作って維持されているようです。
少し前にスキー場運営の方とお話しする機会がありましたが、一時期のブームほどではないけれどそれなりにお客さんが入るのだそうです。
わたしはスノーアクティビティはやりませんが、雪山登山はします。
2017年の1月には徳島と高知の県境の「三嶺(みうね)」と「国見山」、2月には徳島県の「寒峰(かんぽう)」に登っています。
このときの印象は、日帰りでもガッツリ登れて「楽しい!!」。
結構上のほうまで車で行ける山が多い
関東では考えられないほど、四国の道は山が多いため「林道」が張り巡らされています。「ここ、いけるの?」という道も開放されていたりも。
したがって「登山の際、標高を稼げて楽できる」というメリットを多大に受けることができます。
有名どころだと高知県「梶が森」や「瓶が森」は山頂のすぐ下まで車が入れますし、愛媛県の「土小屋(1492m)」から「岩黒山」や「筒状山」のコースも下から登るよりもかなり楽なルートになっています。
本格登山からお手軽登山までバリエーションに富んだ山を楽しめる
先述したとおり、楽できる山も多くあるのですが、反対にガッツリ下から登れる山もあります。
わたしが登って「きついな」と思ったのは「西ノ川」~「瓶が森」。
瓶が森林道に車を停めて登るのと比べ10倍きつかったです。しかし、昔の方が登山に使っていた「古道」ということで、修験道的な意味で捉えるとかなりの達成感がありました。
悪いところ
続いては、四国の山の悪いところを発表!
- 公共交通ではなかなか行くことができない
- 笹原が刈られていないと笹こぎ・藪こぎを強いられる
- 人に会わなすぎて遭難のリスクが高まる
公共交通ではなかなか行くことができない
一番アクセスの良い山と思われるのが、
- 【石鎚山】愛媛県側・石鎚ロープウエー方面のアクセス…伊予西条駅からバスで約1時間
- 【剣山】剣山方面はJR穴吹駅or池田バスターミナルから「見ノ越」までを周遊する「剣山登山バス」の運行
※剣山方面は4月から11月までの期間運行となります。
百名山に選ばれているだけあり、この2山はとても便利。
剣山は11月下旬以降の霧氷シーズンがオススメなので、バス便がないのはとても残念・・・・そのほかの山はさらにアクセスの難易度高いです。
四国の登山は絶対レンタカーがオススメです。下山後の温泉入浴・食事・観光もできるので・・・・。
笹原が刈られていないと笹こぎ・藪こぎを強いられる
四国の山の象徴であるうつくしい笹原。
しかし…4~5月ころになると笹が生え放題、どんどん背が高くなってきて歩きづらくなります。
笹刈りは地元の山岳会やボランティアの方がご好意でやられているので、必ずしも自分の行こうとしている山域が刈られているとは限りません。
必ず「スパッツ(ゲイター)」を着けて山に入りましょう。早朝だと、朝づゆ対策にもなります。
夏は暑いのであえて付けずに突っ込むスタイルの私ですが、靴の中が濡れると擦れて豆になってしまうことがあるので、気をつけたほうが良いかと思います(好みの問題ではありますが…)。
人に会わなすぎて遭難のリスクが高まる
「めちゃくちゃ静かで四国の雄大な自然を堪能できる!!」というメリットは裏返せば、「誰もいないので、何かあったとき目撃者がいない・・・」という可能性が高いということを忘れてはいけません。
必ず事前に各市町村警察に登山届けを提出し、ソロの場合はなるべく人気ルートを歩くなど、基本的な対策がぜったいに必要になります。
まとめ:初心者も上級者も楽しめる四国へおいでよ!
四国の山遊びをするようになって、他県の方とも話す機会が増えたのですが、びっくりすることに結構遠くからもいらっしゃってるんですよね。
週末には日常的に岡山・広島など。こう考えると瀬戸大橋の功績はすごいですね!!プチ旅行もかねて1泊でハイキングもオススメです。
きちんと、ソロで静かな山に入る際でも、対策をしておけば怖くないですよ!本州に比べればクマの総数も少ないですし・・・・。
以上、「関東から移住して1年。わたしが見た四国の山の良いところ・悪いところ」の記事をお送りしました~。