こんにちは、アウトドアライターのaimi(@shikokunoyama)です。
私は登山を始めて10年、ものすごいガチの登山者ではないですが人生の中で一番長い趣味となりました。
先日放送されたラジオ「山カフェ」のお便りのテーマが「山が教えてくれたこと」。
「山が教えてくれる」と言うことで改めて考えてみると、なんだかしんみりさせられるものがあったので書かせていただきます。
山が教えてくれる8つのコト【これであなたはもう立派な山ヤ】
①自分の体調・体重の変化
山に登るとすぐ分かること。それは「自分の体調」。
なんども登っている山なら、体力測定に最適だったりします。
- こんなにしんどかったっけ?
- 体が重いな…
- キツイ…
こんな場合は不調でしょうし、逆に
- こんなに楽だったっけ?
- 体が軽く感じる!
と感じることもあるでしょう。
まさに体調のバロメーター!
個人的には帰宅後に飲む「プロテイン」の効きにも影響しまくりなので、月2〜3回の登山ペースは維持していきたいところ。
若い頃は毎週のように登っていましたが、やはり体調は良かったですね。
疲れがたまらない程度に山に通うのもだいじです。
2020年が新型コロナ感染がこわいけれど、しっかり予防をし適度にリフレッシュはしようと思っています。
②空気の美味しさ
山は、クルマが入れませんので排気ガスとも無縁。
冬ですと特に空気が澄んでいますので、深呼吸が最高に気持ちいいですね。(寒いけど…)
山で空気が美味しい理由のひとつに「森が空気を浄化してくれている」ということがあります。
化学物質を吸着してくれるなんて!
森がなかったら私たちは生活できません。
森林の中で、動物などの死骸の腐敗臭がほとんどしないのは、なぜでしょう?
これは樹木の発散するフィトンチッド(におい成分)が消臭作用を持っているからなんです。
また、ただ単に消臭作用だけではなく、最近の住宅で問題になっているシックハウス症候群と呼ばれる症状を引き起こす、有害なVOC(揮発性有機化合物)を吸着したり、濃度を低下させる働きがあることが明らかにされています。
合板接着剤などに使われるホルムアルデヒド、塗料の溶剤に使われるキシレン・トリエン、そのほかにも防虫剤や防腐剤などから発散されるVOCなどによって室内環境は汚染されています。目や鼻、のどへの刺激が強く、めまいやのどの痛みを引き起こし、発がん性もあると言われています。
そうした中、スギやモミ、トドマツ葉油は数ppmのホルムアルデヒドを70%以上除去し、ヒノキやヒバの材油でも50%ほどの除去率を示します。
テルペンを主体とした木の香りは、ストレスを解消し、安らぎをもたらす働きやVOCを吸着しその濃度を低減させるほか、抗菌性を有し、室内のカビや細菌の繁殖を抑えたり、ダニの繁殖を抑えたりする働きもあります。
(出典 森と一緒に生きてみる 東京大学名誉教授 谷田貝光克氏)
③季節の移り変わり
- 春…草木の芽吹き
- 夏…新緑・高山植物
- 秋…紅葉・黄葉
- 冬…雪景色・樹氷
などなど…心を癒してくれる日本の原風景を見ることができます。
人工物がない山だからこそ、の景色は言葉に言い表せないほど美しいもの。
私は全てのシーズンで山に登りますが、冬の景色はやはり格別ですね〜
限られたものにしか見ることが許されない、今しか見られない景色。
毎年感動させてもらっています!
④草木・花の名前
山を始める前まではほとんど名前も知らなかった花。
それがいまでは毎年数十個は覚えていますね。
最近では花の名前がひと目でわかるアプリなど、覚えなくて済むようになったとはいえ…汗
私の好きな花はコマクサですかね!ベタですが…
GreenSnap – 植物・花の名前が判る写真共有アプリ
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⑤天気のこと
天気の勉強をするようになったのも、山をはじめてから。
猪熊さんの本は超有名ですね。
とくに夏の午後の天気には気をつけるようになりました。
最大で4日間山に入って歩き回っていたことがありましたが、4日連続で晴れているというのも山では結構難しいこと。
行く前には何度もバスのキャンセルを繰り返し、ストレスになったのを覚えています…_φ( ̄ー ̄ )
でも、多少天気が崩れても行くというのがベテラン山屋さん。
私、すぐ日程変更orキャンセルしてしまうので見習いたいです(泣)
天気の崩れた日の翌朝、すっごい焼けてくれたりするから絶景が見れるのはそういう時が多いんだけどね!
自分でそのチャンスを逃してしまってるとしか言いようがないw
⑥山の名前
私はいま住んでいる四国の山の名前は、だいたいは覚えたように思います。(神奈川から移住5年目に入りました)
でも、行ったことのない山がまだまだあるので楽しみ♪
覚えるきっかけのひとつに「登った山から見えていた山に登りたくなる→その名を覚える」という流れがあるのですが、あなたはいかがでしょう?
登山をしない人は「北岳」をほとんど知らないというエピソードをよく聞きますね。
意外と、歴史をからめると覚えやすかったりもします。
測量の歴史を知ることができる「劒岳・天の記」とか、
あとは「日本百名山」を読むのもおすすめ。
これらも登山をしなかったら覚えようとなんて思わなかったはずです。
⑦死は身近にある
山に登っていると遭難事故に遭遇することがあります。
テレビで見たり、人から聞いたりすることもあるでしょう。
登山シーンでは「死」をリアルに感じることが多いです。
私も事故を目の当たりにしたことがありますが、その度に身が引き締まる思いをさせられますね。
山中で怪我(ねんざ)をしたときも、歩みが3倍遅くなってしまいましたし。もう少し遅い時間だったらとおもうとゾッとしました…。
少し本題とは離れますが、日本人は「自殺」が多いと言われています。
東京では毎月100人以上の方がお亡くなりになっていたり、最近ですとコロナの影響で仕事が不安定になったり精神不安定になってる方も多いようです。
コロナの予防を十分すれば、ハイキングや山に出かけることは気晴らしにも有効ですのでぜひオススメしたいですね!
死は身近だけど正しく怖がりたいモノ。
「生きてるんだ!」って実感できるシーンが多いから、私も滅入ったら山にお世話になっていますよ。
⑧登頂がすべてではない
天気が悪かったら・調子が悪かったら登頂しないで帰ってしまうのも、また登山。
登山のスタイルは人それぞれでいいんです。
- なぜこの苦しい中を歩かないといけないのか
- こんなに汗をかいて、脱水にならないのか
真夏はこんなことを思いながら私も歩いてるんですが(苦笑)、別に登頂せず帰ってもいいわけなんで。
登山はあくまで趣味ですからね!
登らなきゃ死ぬわけでもないし、仕事でもない。
早く下山し、その浮いた時間で美味しいパフェを食べに行ってもいいわけですし。
自分スタイルで「ゆるく」登山したっていいんです٩( ᐛ )و
また来ればいいんですから!
私は山に限らず、今必要じゃないなと思ったら途中でやめることも多いですよ。
それは普段の生活でも応用が効くわけ。
まとめ:山に登り、元気を分けてもらう=また下界でがんばれる!
ここで一度まとめましょう。
<山が教えてくれる8つのコト>
- ①自分の体調・体重の変化
- ②空気の美味しさ
- ③季節の移り変わり
- ④草木・花の名前
- ⑤天気のこと
- ⑥山の名前
- ⑦死は身近にある
- ⑧登頂がすべてではない
あなたが山で学んだことは入っていましたか?
山を正しく怖がり、愛することはあなたの人生にとって必ずプラスになるはず。
「山岳保険」にしっかり入って、体力つけてガシガシと登ってくださいね٩( ᐛ )و
以上、「山が教えてくれる8つのコト」の記事をお送りしました!
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