こんにちは。アウトドアライターのaimi(@aiaiminini)です。
以前「ココヘリ」を山岳保険に足すと、より安心という記事を書かせていただきましたが、
それでも、広い山域の中から遭難者を見つけるのは至難の業。
場所は特定できていても、
- 天候が悪かったら…?
- 樹林帯に入っていたら…?
- 日没間近だったら…?
ヘリからは見えません。
そんな時に、役立つ8つのアイテムをまとめてみましたので参考にしてみてくださいね。
【登山遭難への備え】日帰り登山+αで持ち歩いておくべき!!8つのアイテム
①ヘッドライト
登山にぜ~~~ったいに忘れてはならないのが、「ヘッドライト」。
ただのライトは✖です。
頭につけることで、両手があくからです。
歩いているときに何かを手に持っているのは危険ですから…
上にティッシュをかぶせれば、ビバーク時の間接照明にもなりますよ。
②発煙筒
ヘリが上空から遭難者を探すとき、特定場所は「おおよそ」になりますので
遭難者は
- 目立つものを持って手を振るか
- 発煙筒のようなものをたくか
を行えばより確実に早く見つけられる材料になります。
しかしずっと手を振るのは現実的ではありませんよね。
疲れますし…もし手をケガしていたら手を振ることすらできません。
でも「発煙筒」でアピールすれば暗い場所でもかなり目立ちます。
LEDタイプのものなら、期限もなく半永久的に使用できますのでひとつ持っていてもいいですね。
③笛
沢沿いにいたり&雨が降っていると、どうしても音はかき消されてしまいます。
遭難してアピールするのに声を出し続けるのも現実的ではありません。
そんなとき、「笛」が確実。
緊急時は大声を出し続けるよりも、笛を吹いたほうが体力を温存でき、かつ救助要請の信号が遠くまで伝わります。
また、北海道エリアではクマよけでおなじみのアイテムですよね。
個人的にも防災キットに入れいつも持ち歩いています。四国にもクマはいるので…( ;∀;)
100円均一のものは✖。
以下の「キャプテンスタッグ」のものは鉄道会社の駅員さんが使われるほどのもので、たいへん音の響き・とおりがよいです。
④テーピングテープ
テーピングテープの使い道はケガをしたときはもちろん、以下の使い方があります。
- 靴底がはがれた時の固定
- テント、ツェルト、レインウェア、ザックに穴が開いた時にふさぐ
- 眼鏡フレーム破損時の固定
- 折れたテントポールの補強
ビバークやトラブル時に欠かせないものです。
必ず1本持っていくようにしましょう。
私はねんざ・骨折用にキネシオテープ(伸縮型)を1本、非伸縮型を1本ザックに忍ばせています
⑤レスキューシート(エスケープビビィ)
日帰り登山で絶対に忘れてはいけないもの、それはレスキューシートです。
私は土地勘のない場所で日没、あたりが暗くなったら絶対に動きません。
ヘリを呼んでも翌日にしか飛べないことはよくあること。
一晩ビバーク(宿泊)できる準備はしておきましょう。
レスキューシートももちろんいいのですが、おすすめは「エスケープビビィ」。
袋状になっているのにかかわらず、500mlのペットボトルの半分の大きさ。
気温の低い時期の日帰り登山には欠かせないものです。
こちらに関してはレビューも書いています(>>こちらからレビューに飛べます)ので、気になった方はご参考ください!
⑥多めの行動食
行動食を多く持ち歩くのはいうまでもありません。
ただ、夏の暑い時期の生モノは避けましょう。
以前、山中でおにぎりを腐らせた時はショックでした…ゴミ(荷物)にしかなりません(*_*;
そのためふだんの山行中から痛みやすいものを先に食べ、乾き物を最後に残すというクセを身につけておくことが必要かと。
食料計画はだいじ!
私のオススメは「カロリーメイト」「チョコえいようかん」。
>>全て500円以下!効率よく摂取できる行動食おすすめ10選はこちらから
⑦トレッキングポール
トレッキングポールなしで歩けるよという方は多いと思いますが、けがしてしまうと必要になってくる場合がおおいです。
私も左足をねんざした時、何かに寄りかからないと歩けないほど激痛でトレッキングポールが役立ちまくりました。
またまったく動けない状態になっても、少なくとも木々の真下からは脱出して待つべき。
骨折などで動けないという場合、明るいところに少し動くだけで見つけてもらいやすくなり生存率が上がります。
仲間がいたら動かしてもらうように伝えましょう。
トレッキングポール2本+テーピングテープさえあれば、「即席担架」が作れます。
トレッキングポール2本を人の幅に並べ、テープを2本にわたし何度も往復させるだけで完成です!簡単です。
使わなくても折りたためるタイプをひとつ忍ばせておくだけで安心ですよ。
骨折した場合の添え木にもなります。
⑧「ココヘリ」発信機
ここまで何度も申し上げてきたのが、「日帰りでもぜったいに遭難への備えはしておくべき」ということ。
しかし実際、何日も山中で無事にしていても見つからない人がいます。
これでは
- いくら何日分の備えがあっても
- 体温保持が十分にできていたとしても
出血が大量だったら…?ケガの状態が悪化してしまったら…?
いずれ亡くなってしまう可能性があります。
遭難でいちばん難しいのは「自分自身の場所をだれかに知ってもらうこと」。
それをカバーしてくれるのが「ココヘリ」という会員制捜索ヘリサービスです。
1日あたり10円という非常に軽い負担で持つことができるので、お守りに持っていけると心強いですよね。
\1日当たり10円の命綱/
【まとめ】「日帰り」だからこそ、遭難の備えは万全に
ここで一度まとめましょう。
【登山遭難への備え】日帰り登山+αで持ち歩いておくべき!!8つのアイテム
このように日帰り登山+αのアイテムがあるだけで、遭難時の生存確率が上がりますし、遭難要請時の早期発見につながる可能性も高まります。
あなたの今後の登山に役立てたら幸いです。
【おまけ】遭難はイメージトレーニングも大事!
ここからは余談ですが…
縁起でもない!と思う方もいるかもしれませんが、実際に外でビバークの体験はしておいたほうが絶対に良いです。テント泊でも、キャンプでも何でもいいので。
私は月2回くらいはテント泊しているので慣れてはいますが、あえて道具が不十分なキャンプもやってみたことがあります。
【道具が不十分なキャンプの一例】
- 箸がない時→その辺にある小枝で代用
- 冬、極寒なのにホッカイロを忘れた時→湯を沸かしプラティパスに入れ湯たんぽを作る
- わざとツエルトでキャンプする
これが意外と役立つんです(‘ω’)ノ
またイメージトレーニングのために、以下のような救助隊の救助の様子を見ておくのもいいですよ。
長野県警救助隊と遭対協や山小屋との連携した救助の様子です。ぜひご覧下さい!https://t.co/9YmCKLKxfg
— Hisada Shigeta (@Shigeta_tele) 2018年11月17日
また、以下の書籍も大変おすすめです。
リアルな描写&経験者が語る、という点でまるで遭難が自分のことのように感じられました。登山をする方は是非ご一読を( ..)φ
以上、『 【登山遭難への備え】日帰り登山+αで持ち歩いておくべき!!8つのアイテム』の記事をお送りしました。
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はっきりと特徴が分かれているので、あなたの参考タイプに合わせて選びましょう。
もちろん今加入してる、という方の見直しにも♪