こんにちは、アウトドアライターのaimiと申します。
先日の記事では極大天の川の撮影レポートをしたのですが、「タイムラプス動画」もいっしょに撮影してみました。
その際におこなった設定方法をお伝えしていきます。
タイムラプス動画とは?
タイムラプス撮影とは、微速度撮影とも呼ばれる撮影方法。
数秒のインターバルを設けて写真を撮影し、それらの写真を連続でつなぎ合わせ動画にしたものがタイムラプスと呼ばれます。
タイムラプスは早送りのような撮影ができますが、一枚一枚が綺麗な写真で構成されているので、早送りの動画よりも鮮明な印象で撮影が可能です。
ゆっくりと動いている物や風景を早回しで撮影できるので、日常では気に留めていないような情景をあっと驚くような動画に変貌させられます。
「something fun」より引用
たくさんの写真をつなぎ合わせてまるで動いているかのように見える「パラパラ漫画」をイメージしていただければ!
オリンパスでは最大999枚まで設定可能だよ!
星空鑑賞とタイムラプスは相性がイイ
待機時間が長ければ長いほど、ドラマチックなタイムラプスが撮れる
今回は「ペルセウス流星群」の星空観測も兼ねていたので、ただの星空撮影ですと手持ち無沙汰になるのは目に見えていました…汗
極限の時間帯だけ(今回でいうと午前1時くらい)かいつまんで見るのもイイですが、せっかくの機会ですしどっしり構えてじっくり見るのもいいんじゃないかと。
待っているあいだは自分でも肉眼で観測会をすることも出来ますし♪
撮影構図も何パターンも試せますよ。
人生初でした!30個の流星を見たのは!
私は今回キャンプするわけでもないのに、シートに寝そべってゆっくり5時間滞在してましたよw
虫対策と、少しの食料・飲み物を持って夕涼みも兼ね出かけました。
【徹底解説】「OM-D E-M1 MarkⅡ」の星空タイムラプス設定
今回の撮影機材は「OM-D E-M1 MarkⅡ」ですが、この機種にかぎらず「OM-D E-M1 Mark」シリーズの操作方法はすべて同じ。
ひとつひとつ説明していきますね。
【注意】オートでは撮影不可
星空撮影は「AUTO」モードでは撮影できません。マニュアルを意味する「m」モードでのみ撮影可能です!
ピント合わせ、撮影の考え方は1枚撮りと同じ
基本的には1枚撮りと同じです。
その理由は前述した「タイムラプス=複数写真のつなぎ合わせ」であるということから来ていますよ。
以前ご説明した「天の川の撮影方法」に基づいてセットすればOK。
要点だけ申し上げると
①場所を決め、三脚を立てる
②星空撮影設定にする→マニュアル・F値小さく・ISO感度上げて
③手前の何かにピントを合わせる
タイムラプス=インターバル撮影メニューを設定するだけなのでカンタン
ここからが当記事の本題。
「撮影メニュー1」の以下のメニューを選んで”決定”。
続いて、設定画面。
- コマ数→999枚
- 撮影開始待ち時間→1秒(つまりシャッターボタン押したらすぐ。何秒後に開始したい要望があれば別途設定すること)
- 撮影間隔→1秒
- タイムラプス動画→ON(OFFにしていても、ソフト「オリンパスワークスペース 」でつなぎ合わせることが可能なのでメモリを食いたくならないならOFFでも可)
- タイムラプス動画設定→Full HD以上の画質にはしておきたい
ちなみに一番下に出ている「生成動画時間」
=「1分39秒は終わったあとの動作ができない」の意味なので注意!
インターバル撮影設定じたいはこの画面ひとつだけで終わってしまうのだから、本当にカンタンですね。
ちなみに注意したいのは長秒時ノイズ低減の設定(設定メニューのEにあります)。
これをAUTOにしておくと、インターバル撮影を行うたびに長秒時ノイズ低減が行われてしまい、撮影間隔が開いてしまいます。
そのため、インターバル撮影を行うときにはOffにしておきましょう。手ぶれ補正もOffで!
そのためにもブラさないことが大事なんだよね!
出来上がったタイムラプスはこちら
YouTubeに落としてみましたのでよろしかったらどうぞ♪
今回はカメラ内で作成したものをそのまま載せています。
16分間の999枚、凝縮したらたったの8秒!あっという間に終わってしまいましたw
999枚って多そうに見えるけど、あまり自由が効かないですね…
ちなみに撮影間隔を少し多めにとれば、もっと長い時間撮ることが出来ますよ♪
または編集で再生時間自体を伸ばすか…
その場合は高画質「4K」モードにするのを忘れずに。
また、カメラ内でタイムラプス動画を作成するときは選択できるフレームレートが限定されているので、PCでタイムラプス動画を作る方が自由度が高いですね…!
今回は現場でどんな映像が撮れたかすぐ確かめたかったので作りましたが。
そこのところは、経験を積んでからいろいろ試してみたいと思っています٩( ᐛ )و
「OM-D E-M1 MarkIII」からは”星空AF”設定が追加!
2020年春に発売された「OM-D E-M1 MarkIII」からは星空に特化した設定が追加!
その名も”星空AF”設定です。
こちらの設定の優れているところは、星空撮影の重要なポイントでもある”ピント合わせ”の難易度がぐっと下がること。
なんと!「これを目星にしたい」をいうのだけカメラに伝えれば、自動で合わせてくれるんです!
これが出来ないと家に帰ってがっかりということがよくあるんですよ、星撮影って…泣
さらに”星空AF”設定は
- 速度優先
- 精度優先
のどちらかが選べるようになってるので、より余裕を持った撮影ができることでしょう!
まとめ:タイムラプス撮影は楽しすぎる!流星も入りますし、感動の瞬間が切り取れますよ
ここで一度まとめましょう。
<タイムラプス動画とは?>
→たくさんの写真をつなぎ合わせて、まるで動いているかのように見える「パラパラ漫画」
- 星空鑑賞とタイムラプスは相性がイイ
→じっくり撮るのに向いている - 待機時間が長ければ長いほど、ドラマチックなタイムラプスが撮れる
- 【徹底解説】「OM-D E-M1 MarkⅡ」の星空タイムラプス設定
→ピント合わせ、撮影の考え方は1枚撮りと同じ
→タイムラプス=インターバル撮影メニューを設定するだけなのでカンタン
→長秒時ノイズ低減・手ぶれ補正Off
一度設定を覚えれば、どんな場所の星空も動画にすることが出来ます♡
オリンパスのカメラには「カスタム設定」というのもありますので、記憶させておくのもいいでしょう。
暗所で細かい設定いじりたくない人は記憶させておこう!
では、良い星空が撮れることを祈っています!
以上、『【徹底解説】オリンパス「OM-D E-M」シリーズ・星空タイムラプス設定方法』の記事をお送りしました。
参考文献「ナイトタイムラプス撮影テクニック」
ナイトラプスをさらに極めたいというお方は、”ナイトネイチャーカメラマン”竹本宗一郎さんのこちらの本がおすすめ。
当記事を書く際も、考えかたなど参考にさせていただきました。
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