こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
2022年のGWはかねてから温めていた「大佐渡山脈縦走」!
大佐渡とは、佐渡最高峰の”金北山”を中心とした山脈のことを指します。
【最重要】”大佐渡縦走”関連の情報集め…「佐渡トレッキング協会」さんへ
2022年は寒波が長く居座った事もあり、事前に残雪がかなり残っている情報をえていました。
しかし、直前の降雪や情報がわからない…
そんな場合は「佐渡トレッキング協会」さんに直接たずねましょう。
一年の中で最も佐渡登山の繁忙期とも言える、GW。
全部の解答に答えてはいただけませんでしたが(直前に降雪があったたため入山者がいない)、大まかな情報はここで得られました。
GW前にはパトロールをしてくださり、ステップ切りもあったのですごく助かりました。
(※トレッキング協会さんに後日お礼を申し上げたほどです)
はっきり言って、このステップがなかったら撤退せざるを得ませんでしたし((((;゚Д゚)))))))
それほど危険な場所も通過しないといけなかったので、事前の情報収集はマスト。
【佐渡の5月・山装備って?】チェーンアイゼン・ゲイター装備がOK
- チェーンアイゼン
- スパッツ(ゲイター)
- 残雪期装備(基本風が強いので、寒さへの備え)
の3点は必携です。
ドロドロの場所を通過しますし、雪もまあまあ残っています。
渡渉も思いのほか多かったので、バランス取りのためのストックもあるといいでしょう。
荷物が増えるから嫌だという方は、要らないとは思いますが…雪渓通過でも1本でも持っていると滑りにくかったりするので。
あとは日帰りで抜ける方も小屋泊の方も、長丁場になりますのでビバーク装備(>>詳細は別記事に)はお忘れなく!
【今回のコース】大佐渡縦走の超メジャールート…GWは雪渓通過・渡渉に注意
1日目:佐和田の宿からタクシーにて白雲山登山口→妙見山(自衛隊基地道路)→金北山→雪渓通過(通称:雪の壁)→天狗の休場(ランチ)→真砂の峰(金北山を遠望)→ドンデン山荘
2日目:ドンデン山荘→尻立山→椿越峠→ドンデン避難小屋→ドンデン山荘(ランチ)→アオネバ登山口
前日に佐渡入りし、1日目は早めのスタート。
佐渡縦走山行のメインになります♪
2日目は尻立山のゆるめのトレッキングと下山のみと、余裕のある日程です。
始発のフェリーで山に入る事も可能ですが、その場合もどのみち新潟市内1泊は絶対に必要なので移動日は移動日と割り切るのが吉。
1日目さえ頑張れば、2日目は下山後カフェに寄ったり温泉にも行けるので2泊3日(ふもと1泊、ドンデン山荘1泊)で行程を組むのがオススメです
【1日目】白雲台登山口→ドンデン山荘
白雲台は快晴!朝づゆに濡れる片栗がまるで雑草のようにたくさん???
前日まあまあ本降りの雨でしたが、翌日は快晴っ!
7時にタクシーを要請しておきました。
佐和田の宿(「ホステルたつみや」)→白雲台登山口まで5,700円程度。
両津からはドンデンライナーというバスがこの時期走行していますが、逆ルートを歩きたかった&時間に縛られたくないのでタクシー利用する方が多いよう。
ちなみに両津からも料金は7,000円程度なので、距離的にもさほど変わりはないと思います。
両津港付近は宿の争奪戦なので、あえて外すのもアリかも?
写真をご覧になってわかると思うのですが、カタクリがとにかくすごかった!
踏んでしまうのではないか?と思うほどびっしりと生えていて、戸惑うほどです。
私の住む四国では数輪探すのも、結構な場所に行かないといけなかったりするので…
駐車場からすぐのところにあるのは衝撃的:(;゙゚’ω゚’):
かと言って上を見ればブナが美しいし、森林限界が低いということはこんなにもラクに高山植物が見られるのかと感動したものです。
妙見山まではラクチン登山、自衛隊基地道路の通過にドキドキ
金北山は佐渡のど真ん中!青すぎる空と海の眺望をたのしもう
金北山山頂は貸切!
少しすると1組やってきましたが、GWなのにこんなに静かな山も珍しいです。
というのも、やはりバスの時間に合わせてくる人が多いのかタクシー発でかつ、白雲台出発という方はあまりいない印象。
まあ、それが狙いだったんだけどまさか私たちがGW一発目の登山者になったとは…
超危険!金北山直下=雪の壁!落ちたら終わりの細ロープ
この時薄々は気づいていたのですが、前日が雨だったのもあり踏み跡が薄かったんですよね。
そして先行者も金北山のかなり手前で引き返した(犬の散歩だったから地元の方だったのかも)様子で、私たちがGW初めての登山者だったようです。
ステップは切ってあるのですが、気温が割と高いため、雪がゆるんでいてめちゃくちゃ気を使いました。
怖かった〜!
あとで下から来た登山者の中には「ノーアイゼンで行く」との方もおられてやめた方がいいとお伝えしましたが、行ってしまいました。
登りだったからまだマシだとは思いましたが、通過後もヒヤヒヤと見守りました。
結局大丈夫だったようですが、かなり時間はかかったようでしたよ。
ソロでのこの時期の縦走はかなり危険と感じました…
ロープから手を離すと100m近く転げ落ちる感じだったから、見つけてもらえないとヤバいからね
日本アルプスのような雰囲気⁉️危険箇所を抜けたらあとは稜線美を堪能
金北山の核心部を超えたら、あとはアイゼンは不要でした(2022年GWの場合)。
ものすごくないです??この稜線。
北アルプスの稜線に近いものを感じられますが、ここは標高1,000mくらい。
脚力に自信がなくても夏ならば7時間で抜けられると思いますし、激登りもないので中級者ルートとしても最適なのではないでしょうか。
写真向かって左側が北側になるので、木々があまり生えていませんよね。
それほど風が吹き抜ける場所!!
この日は風があまりなくて平和でしたが、8割のレポートが風に言及していたので(佐渡リピーターの同行した友人も前回はたってられないほど吹き荒れてて、景色をあまり楽しめなかったらしい)、私たちは運が良かったとしか言いようがありません。
実際2日目はものすごい風で寒かったですから。
天狗の休場で休憩、あとは一気にドンデン山荘まで
1日目終了!ドンデン山荘でゆっくり。お風呂もあるよ!
ドンデン山荘についたのは16時くらい。
実に7時間50分の山行でした。
お疲れ様でした〜ということで、お部屋もちょこっとご紹介。
私たちは夕食をつけず、朝食バイキングのみつけて8,000円。
こういうところで節約スタイル発動ですw
ビールなども良心的な価格で売られていて、車道が通じている小屋はサイコーですね♪
無事に山荘に到着💦佐渡はまだまだ雪が残っており、また今降り始めました☃
— aimi@高知移住アウトドアライター🚲 (@aiaiminini) May 2, 2022
雪渓通過の際は佐渡トレッキング協会さんがステップを切っており助かりました。なかったら絶対撤退してたと思います。すれ違った方もヤバいと引き返されました😭😭😭 pic.twitter.com/x7Rt5PLiWf
部屋でまったりしていると、なんと雪が舞ってきた!
山行中も少しだけチラチラしていましたが、今回のは粒が大きいのでびっくり((((;゚Д゚)))))))
気温低いですし、積もるかもしれませんね(実際、5cm積もりました)。
【2日目】ゆるゆるのはずが、強風ハード目⁉️五里霧中の登山に!
5cmの積雪にも負けず、アイゼンつけて出発
2日目、外に出てみると予感は的中!
なんと5cm積雪していました。
しかしチェーンアイゼンもありますし、稜線トレッキングには予定通り出発します。
朝食はバイキング…と言いたいところですが、1番最後のお客さんだったらしく補充もあまりしてくれず…で少しがっかり。
でも前日ちょっと飲みすぎたので(オイw)、あまり食欲がなくフルーツが嬉しかったです。
荷物はフロントに預けて出発!
11時のランチ時間に戻る予定です。
いきなり登山口からアイゼンがいりましたよ。
樹林帯は平和でお花もたくさんあったのですが、稜線に抜けると風がゴゴ〜っと吹き荒れています。
立ってられないほどではないですが、手袋を厚めのにしてこなかったのを非常に後悔。
長時間滞在はできないので、さっさと降ります。
山荘に戻り、早めの牛丼ランチ
ランチは11時からだったので少し待機していましたが、先にメニューを見せていただけたのですぐに決めることができました。
下山路こそお花がいっぱいあると聞いていたので、少しでも早めに出発したいですからこのご配慮は嬉しかったです。
牛丼(900円)をいただきましたよ〜。
とってもおいしかった♪
お腹も満たされたのでしゅっぱ〜つ!
ドンデン山荘→アオネバ登山口こそ、本当の花の宝庫
すれ違う方にも「登山口付近の花盛り具合がハンパない」と散々聞いておりましたので、楽しみにしていた下山路。
その言葉通り、本当にフラワートレッキングの締めにふさわしい素敵すぎる道でした!!
アオネバ登山口までは、足が進まなかったです。
登られてくる方も立ち止まるので、まあまあすれ違いに苦戦しました。
何と言っても登山道が狭い!ネチャネチャ泥々で((((;゚Д゚)))))))
靴の中が大変なことになったのもココが一番です。
アオネバ登山口からは「佐渡アウトドアベース」のドンデンリンクライン(タクシー)で両津港へ
今回、”ドンデンリンクライン”という新設された送迎タクシーを予約していました。
そのタクシーは登山口までつけてくれますが、”ドンデンライナー(大型バス)”は300m下ったところにあるスペースまで歩かなければならないようです。
送迎タクシーとは言っても、本当のタクシー会社に外部委託しているようで。
佐渡の魅力を紹介してくれる観光タクシーと同じ感じで、人当たりのよいおじさんが運転手でした。
両津港までの30分弱、楽しいひと時を過ごせたので、バス以外の選択肢もありだなあ〜と感じましたよ。
は出発時間が違いますので、各ホームページでチェックしてみてくださいね。
両方、完全予約制ですよ〜!
【まとめ】大佐渡縦走=佐渡の1年でいちばんいい時に!しかしGWは残雪注意
佐渡のほかの季節の花の様子を写真で見ていましたが、やはり5月上旬がいちばんいいように感じました。
というのも、アザミとか夏の花はほかの山でもたくさん見れますし!
珍しい高山植物はこの時期に集中…。
佐渡の高山植物が多いのは、
- 島、きびしい気候のため=天敵が少ない
- 本来より高いべき場所にあるべき植生が存在する現象「山頂効果」「寸詰り現象」(佐渡島自体を山に見立てている)
と言われているらしく、やはりGWあたりにくるのが価値あるかと♪
冗談じゃなく、カタクリ=雑草かと思うほど生えていたよねww
ぜひとも花の乱舞している「佐渡」、遠いけれど遊びに行ってみてはいかがでしょうか?
今回のYAMAP記録はこちら
佐渡の観光情報収集には「島旅・地球の歩き方」がおすすめ
佐渡はトレッキングだけじゃもったいない!
グルメも観光名所も温泉もございます。
私たちはカフェ巡りやサイクリング、夜はお寿司屋さんに行ったりと満喫いたしました。
レンタカーがなくても公共交通で回れる場所もたくさんあるので、お出かけ前にチェック♪
日本唯一の佐渡ガイドブック=地球の歩き方となっています。
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今回、私の住む四国から佐渡に向かう経由地は大阪でした。
大阪にもスキマ時間に登れる山がありますので、要チェックです♪
【厳冬期〜残雪期】四国の雪山登山で使う装備一覧
佐渡の装備は四国でいう”残雪期装備”で必要十分でした。
装備に足りないものがないか、是非ともチェックしてお出かけください!