こんにちは。アウトドアライターのaimi(@aiaiminini)です。
1年前に15リットルのトレランザックを導入しましたが、完全に日帰り用。
高山や泊まりがけの山行には心もとなかったので…
半年前導入した、30リットルのULザック「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」が非常に良かったのでレビューしていきます。
「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」のアマゾンレビューを見てみる
【前章】ULザック「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」のコンセプト、私はこうとらえた
アルティメイト・ディレクションは、1985年に“ハイドレーションパック”という新しいカテゴリーを発明しました。
それから27年、3人の世界最高のウルトラランナーたちとともに開発した「シグネーチャー・シリーズ」が完成。アルティメイト・ディレクションの製品は、スポーツシーンに革命をもたらしながら、同じ場所にとどまることなく進化を続けています。
「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」は完全に「トレイルラン」カテゴリーから生まれたザック。
しかし背負ってみるとみごとにその偏見(?!)は覆されます。
まるでベストを着ている感覚!
もともとこのメーカーを知ったのは夫がトレイルラン用に愛用していたからで、すごく軽々と走っているのを見てほしくなったんですよね。
しかし強度など、不安な面もあって躊躇していました。
背負ってみると?一瞬で「なるほど…!」とそんな偏見は覆されることに。
”トレイルランメーカーだから”というだけで済ませるのはもったいないことだったのです。
体にぴったりとフィットし、ものすごく軽いです。軽いということは疲れにくく、より長く歩ける=一石二鳥(*^^)v
体力のない私にはもってこいのアイテムだったのですよ。
「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」徹底レビュー
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」メリット編
①何も入れなければ重さ540g!…一般的日帰りザックの4分の1
驚くことに、「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は一般的な日帰りザック(20〜30リットル)の4分の1の重さです。
下の表を見ていただけるとわかるのですが、一番右の「ミレー サースフェー」が一般的なザック。なんと空でも1.7kgもあります!
さらによく比較されるULメーカーのザックのなかでも、「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は最軽量!
ULTIMATE DIRECTION 「FASTPACK 30 」 | OMM (オリジナルマウンテンマラソン) 「Classic 32 」 | パーゴ「RUSH28」 | ミレー「SAAS FEE (サースフェー)30+5 LD SAPHIR 」 | |
---|---|---|---|---|
容量 | 21~30ℓ | 20~32ℓ | 28ℓ | 30~35ℓ |
女性用サイズ | なし(フリー) | なし(フリー) | なし(フリー) | 3サイズあり (レディース、M、L) |
重量 | 540g | 700g | 550g | 1.7㎏ |
レインカバーの有無 | 無 | 無 | 無 | 有(脱落防止クリップ付き) |
価格 | ¥27,000 ※在庫一掃セールのため半額程度で購入可能 | ¥17,820 | ¥18,360 | ¥21,060 |
背面パット | 取り外し可能 | 取り外し可能 | 取り外し不可 | 取り外し不可 |
特徴 | ショルダーハーネス2本、トレラン愛好者に絶大的な人気を誇るメーカーの登山者寄りモデル | ショルダーハーネス2本、OMMというラン+テント泊styleの大会から生まれたモデル | ショルダーハーネス1本のみ、上部荷重タイプ | 一般的な登山メーカーの小屋泊モデルの平均的なザック。雨蓋にヘルメット挿入可能、2気室構造 |
②アクセスポケット多数…チャック付なのでスマホ&貴重品管理も安心!
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は驚くことなかれ、ポケットの数が7つ!
あんなにペッタンコだったのに?!
特にチャック付きのショルダーポケットが万能すぎて、何でも入れちゃってますね(汗)
このザックにしてからは、ランチ休憩以外に荷を下ろすことなんてほぼありません!
- ショルダー右2つ(1つはチャック付きで完全に密閉されるタイプ)
- ショルダー左2つ
- 右サイド1つ(最大で2リットルのペットボトルが入るまで伸びる)
- 左サイド1つ( 〃 )
- 背面巨大メッシュポケット
上記の番号でいうと、私の場合めっちゃフル活用してて、
①スマホ、少しの行動食
②ティッシュやコンパスなどの小物
③飲み物(利き腕をうしろにやると取れる)
④トレッキングポール(下山時疲れたときに使用)
⑤マップ、少しの行動食
まるでドラえもんみたいでしょう?こんなに入るなんてwwww
③大きくも小さくも使える…あなたの旅スタイル次第でカスタマイズ可能
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は最小21ℓ〜30ℓと幅広い容量に応じて使うことができます。
なので、ほんとうに自分の好きなようにカスタマイズできるわけ。
ベルトで調整することができるので、下山時疲れているときでもバランスが悪くなることとも無縁♪
例えば3泊4日北アルプス表銀座大縦走したとして…日がたつにつれ荷物は減っていきますよね。
1日目 30ℓフル装備
2日目 27ℓ装備
3日目 25ℓ装備
下山日 23ℓ装備
→空いた場所に上高地のお土産を買って帰る♪再び30ℓフルに活用できる!
宅急便でよけいなお金を使わずに、ザックに入れて持ち帰れる!
なので、登山以外でも結構活躍してくれるザックなのであります!
④トレイルランが設計ベースなので、走ることもできる(荷物が軽ければ)
夫が「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」を購入したきっかけは「山で走れる」ザックであったということが第1だったんですが、私は山中で走りません。
しかし、すごく小さなお花や苔を撮影したり、周りのいろんなものに興味をもってあちこち見に行ってしまうタイプなので(つまりじっとしてないw)チャック付きのポケットなど、細部に配慮がいきわたっているザックはすごく助かりますね。
ロード(舗装路)でしたら、私も走れますし♪
下山した後、車の回収に1時間歩くなどはだるくなるので意外とロードを走る人も多いんですよ(*‘∀‘)
そんな時にこんな身軽なザックは心強すぎますよね!
⑤小屋泊装備(2泊〜3泊)レベルなら、全然いける…夏なら素泊まりレベルも可能!
例えばテント泊しようと思ったら、シュラフがかさばるので30ℓはあまり現実的ではないんですが、
- シュラフも食料もテントもいらない
- 身の回りのものだけでいい
という荷物のレベル=山小屋泊なら「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」で十分成り立つでしょう。
夏ならば、完全軽量化シフトで素泊まりでも行けるかもしれません。
宿泊が絡む山旅は、試行錯誤しつつも荷物の軽量化に頭をひねるのが楽しいんです(*_*;
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」デメリット編
①外付けで何かするのは向いていない
メリットの章で「ポケットがたくさんある」と申し上げましたが外付けでロールマットや大きい何かをつけるのには向いていません。
そもそも「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は「あれもこれも持ちたい」という人向けのザックではありませんので、その部分はあきらめることも必要になりますね
②10kg超える荷物には向いていない
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」はもともとはトレイルラン向けのモデルのため、ショルダークッションがかなり少ない構造になっています。
ですので、非力な私の経験ですと10kg超えると肩に食い込み痛みを感じます。
それに加えてバランスを保つのがしんどいかな、変形するかなといった印象です。
③雨には弱い
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」はザックカバーを自分で用意する必要があります。
しかし、はじめからけっこうな雨が降るとわかっているときにはこのザックを持っていこうとは思いませんね。
背面がオールメッシュのため、いくらザックカバーをしても浸水するのは避けられないからです。
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」半年使ってみた感想
メリット&デメリットもまともに半年間受けてみた結果…
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」はと~~~ってもいいザック!
という結論に。
やはり私は体力があるほうではありませんし、コースタイム通り、もしくはすこしでも早く負担なく歩けるのってこの上ないメリットなんですよ。
それがいちばん、今の私にとってはケガの可能性が一番少なくベストに楽しく歩ける手段。
そもそも雨の日は山自体にはいかないようにしていますしね。
雨っていうだけでテンション下がるじゃないですか?
そんな日はやめてしまえばいいんですよ。
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」のアマゾンレビューを見てみる
まとめ:「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は私が山を歩くstyleを変えてくれたザック
以前記事にさせていただいたとおり、私は登山歴10年ですが、体力があるほうではありません。
でも山にはいきたいわけです。
じゃあ、どうすればいいの?ってなった時に「荷物を軽くする」ことに注力したんですね。
そうしたら、世界が変わったわけです。大げさじゃなくマジで。
荷物を軽くするには少しお金がかかったんですが、それを考慮してもメリットのほうが多かったな、と今では思いますね。
死にそうなくらい重い!ツライ!
という山の思い出より
荷物も軽いしいつもより長く歩ける!
方がもしかしたら宿泊費だって節約できちゃうかもしれないし、予定を前倒し出来たりできちゃう可能性もあるんですよ(‘◇’)ゞ
せっかくいい装備が出ているわけですから、活用しない手はありません!
安全に歩くにはどうすればいいか?を常に考えて歩いていくことをご提案しますよ~
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」にぜひ買い替えて、山歩きを今よりもっと楽しくしていただけたら、と思います。
以上、『【女性こそおすすめのULザック】「ULTIMATE DIRECTION(アルティメイトディレクション) FASTPACK 30」徹底レビュー』の記事をお送りしました。
同モデルでほかのサイズもあります!
15リットルタイプ
完全日帰り対応モデル。
35リットルタイプ
20リットルだとちょっと少ない…と心配な方はこちらをどうぞ♪
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」と一緒に買うとGOODなアイテム
ここからは、本文でもちらっと触れた「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」と一緒に買うとGOODなアイテム”をご紹介。
①ザックカバー(30リットル用)【外側から防水】
「ULTIMATE DIRECTION 」からザックカバーは発売されておりませんので、登山メーカーのノースフェイスのものをご紹介。
基本的にどこのメーカーでも構いませんが、登山メーカーなら防水もしっかりしていますので安心です。
②ドライサック(防水スタッフサック)【内側から防水】
〜小分けバージョン〜
小さい袋をいくつか持って”内側から”防水したい方はこのタイプがオススメ。
後述する、大きめのドライサックにはないメリットとして”圧縮機能”があります。
これがあると、ダウン・寝袋などを小さくすることができ(空気を抜ける)非常に使い勝手がGOOD♪
ちなみにこちらを持参すればテント泊の際「エアー枕」を持参しなくて良いのは非常にメリット。
〜約30リットル分すべての荷物を入れるタイプ〜
1つのドライサックに全部の荷物を入れてしまえば、開けないかぎりは絶対に濡らしませんね。
前述した圧縮機能のある小さいタイプとうまく使い分けるとよいでしょう。
- テントなど結露・雨で濡らしてしまったもの→小さいタイプに入れ、いったん封印
- すべてのものを濡らさないために→全部ガバッと守る!大きいタイプ
という感じに!
③「ドライアップ」【洗濯機用・中性洗剤】
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「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」は、洗濯機で洗えます
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これはトレイルランザックがベースだからこそのメリットでもあります。
じゅうぶんに恩恵を受け、ザックを清潔に保ちましょ!
なかでも、今回ご紹介した「ドライアップ」は汗ジミをしっかり落としてくれる強力な味方!
”汗ジミ落とし特化”洗剤なのであります。
私は
- ひどい泥ヨゴレ→「食器洗剤」で部分洗い
- 全体的な汗ヨゴレ→洗濯機へGO!「中性洗剤」で丸洗い
と使い分けしてます〜
この前も、丸洗いしていたのですが…
つけ置きしてる時点で、見たことのない茶色い液体が出てきて驚がく!!
やはり、面倒くさがらずこまめに洗うべきですね。
ハードな山行を共にした相棒。
せっかくですから清潔に保ちたいものです。
汗ジミはカビの原因にもなりますし、アブが寄ってきたりもしてイイ事ないです((((;゚Д゚)))))))
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「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」が寿命をむかえ、次に買いかえたのがテラノバのスピードハイク用ザック。
「ULTIMATE DIRECTION FASTPACK 30」と容量は同じなのにかかわらず、さらに軽い!
500gを切る重量でかなり攻めてます(いい意味でw)※2021年6月現在、同容量ジャンルのザックの中で最軽量
それなのに肩のクッションはかなり効いてるので、宿泊装備でもいけちゃいそうです。
実際、トランスアルプスジャパンレース(TJAR)の選手も活用されてるモデルですので、お墨付き♪
【徹底レビュー】サロモン「バックパック OUT WEEK 38+6」は強力フレーム付・縦走用ULザック
サロモン「バックパック OUT WEEK 38+6」は宿泊装備もOKなトレランベース・やはりスピードハイク用ザック。
サロモンのトレランノウハウが随所に見れる、素晴らしいアイテムですよ。
中でも「肉抜きフレーム」に感動しました。
1泊2日・真夏のテント泊で歩いてきたときの感想も書いています。