こんにちは、アウトドアライターのaimiです。
秋冬登山シーズン、”ガチの雪山は行かない!” or ”行くよ!”という方も防寒対策はぬかりなく行いたいところ。
かくいう私も冬山だいすきなんですが、寒さは大の苦手で…
そんな時に購入したのがfinetrack「コアノパンツ」。
1本あるだけで秋冬に大活躍!!しているので買ってよかった♪
早速ご紹介していきますね。
本記事でご紹介した”コアノパンツ”
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「コアノパンツ」とは?
2018年までfinetrackといえば「ソラノパンツ」が秋冬の定番モデルだったのですが(こちらも大ファンでした)、廃盤になり「コアノパンツ」が登場。
特徴は生地の厚み!保温性です!
「(今はなき)ソラノパンツ」よりも肉厚で、finetrackパンツシリーズ中、イッチバン分厚い!
そして、動きを妨げない。
冬だからといって運動量が減るわけじゃないのが登山。
むしろ増えるシチュエーションも多かったりも。
アイゼンつけたり、ピッケルで氷を突いたり…むしろ運動量多いかもww
パンツシリーズ中、最も生地厚があり、脚を通してすぐに感じられる温かさを備えています。独自開発の嵩高性を持つ生地構造により、その温かさに対して軽量で、軽快に行動できます。
finetrack公式「コアノパンツ」説明より引用
「コアノパンツ」の外観
「コアノパンツ」はfinetrackの登山用パンツラインナップ5種
- クロノパンツ(初夏〜盛夏・厳しい残暑/レギュラーシルエット)
- カミノパンツ(春〜初秋/スリムシルエット)
- コアノパンツ(秋・冬/スリムシルエット)
- トルネードパンツ(オールシーズン/スリムシルエット)
- ストームゴージュアルパインパンツ(オールシーズン/レギュラーシルエット)
のちょうど真ん中。
finetrackの中でももっとも分厚い生地を使用→秋冬登山用となっています。
上記図解では、6種となっていますが「スカイトレイルパンツ」だけはトレイルランや沢登り用パンツとなっているので今回は5種に絞りました
スリムシルエットなのもうれし〜!
「コアノパンツ」の特徴
動きやすい、ゆったりめのシルエット
「コアノパンツ」は”スリムシルエット”をうたってはいますが…
ぶっちゃけ”ノースフェイス””パタゴニア”のパンツようなかっこいいシルエットではございません。
中にサポートタイツを着たりアルプスなどの岩稜の通過等を想定しているのでややゆったりめ。
(ちなみに私、サポートタイツはワコールのCX-Wを愛用、着圧が秀逸♪ただ、コアノパンツにはしっかりと防寒が効いているため、”防寒目的の”タイツは不要です)
店頭で試着して買いましたが、ミドルカット登山靴歩行を想定していたので丈直しは必要なかったです!
多少丈が長いと感じても登山靴を履いたら意外とピッタリ。
初めからガッツリ降雪の時はこれを履きませんし、ゆるいスノーハイク程度なら全然使えます。
一枚でも秋冬シーズンにじゅうぶんな温かさ
秋冬はこれ1枚あれば、以下のような
- ご来光待ちの寒さ対策
- ゲイターを必要とする低山・高山スノーハイク
- 秋冬里山ハイク
- 多少の雨もしのげるので、脱いだり着たりの時間ロスを抑えられる(レインコートを出すまででもないほどの雨)
シチュエーションではガンガン使えてます。
足を通すだけでほんのり温かいので、野外でのスポーツ観戦や農業の手伝いに行く際にも使っちゃってるのは内緒w
優れた撥水性と防風性
「コアノパンツ」の立体裁断、ポケット、生地の工夫は他社が真似したくてもできないほどのこだわりが。
言い方は悪いですがfinetrackは”コストを抑える”のとは逆行してるメーカーだけあり、秋冬登山に便利なものがすべて詰め込まれています。
特に”リンクベルト”というベンチレーション(換気機能)は膝のすぐ上にあり、ゲイター装着時にも支障なく使えるので個人的お気に入り。
ベンチレーションの位置がまたイイ!ゲイターの邪魔をしないから♪
【徹底レビュー】「コアノパンツ」を履いて四国最難関”石立山”登山してきたレポート
岩稜帯の伸びが秀逸!突っ張ることもなく、気温ひとケタでも寒くもない
2021年11月、四国最難関の岩山”石立山”(山行時間8時間超)に「コアノパンツ」をはいて挑んできました!
その名の通り、岩が非常に多め。
寒い日ではありましたが…
手を使いポカポカあったまるほどの運動量w
それでも足が突っ張ることもなく、よく伸びるのでストレスはなかったですね。
この日は太陽がほぼ出てくれない残念な1日ではありましたが(終日気温ひとケタ)、休憩時も冷え切ることなく過ごせました。
寒いからといって厚着しモタつく足回りにすると引っ掛けたりするから…なるべく薄着で登りたい!そんな希望に応えてくれるのが「コアノパンツ」なのです。
【ちなみに】厳冬期石鎚山(2月)でも重宝、ベンチレーションが優秀すぎて…汗かきづらく快適!
暑い時にはベンチレーションを開けて、空気を通すと汗も引きます。
実際、スノーハイクにも重宝。
ちなみに2020年2月の厳冬期石鎚山にも履いていきましたが、快適そのものでしたよ♪
雪山ってスパッツ(ゲイター)しているからか、足がムレるんですよね。
そんな時にひんやりとした風を足のすきまに当てるだけで快適な山あるきに変身!
本記事でご紹介した”コアノパンツ”
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【4年履いてわかった】finetrack「コアノパンツ」のメリット・デメリット
ここからは、登山好きなアウトドアライターである私が感じたfinetrack「コアノパンツ」のメリット・デメリットを書いていきます。
finetrack「コアノパンツ」のメリット
とにかくあたたかい
「コアノパンツ」=足を通すだけであたたかい!
生地には軽量性・伸縮性・耐摩擦性・クッション性に優れてた素材(ナイロン55%・ポリウレタン45%)を使用。
タイツを合わせて履けば、中に空気の層ができて防寒対策バッチリ。
もちろん素肌でもOK。
肌触りのよい肌面の嵩高(かさだか)パイル素材できもちいいです。
動きを妨げない(厚着をしなくても良いので足がもつれない)
「コアノパンツ」=岩場でも足がもつれない!
finetrackの得意分野である”追随性”はぜひ体験していただきたい!!!
びっくりしますよ。
私もたくさんの他社のパンツを履いてきましたが、伸びる素材ってこんなにストレスのない動きができるんだとひっくり返りましたもんwww
これはfinetrackの他のウエアにも言えることです。
小雨程度ならしのげる!撥水加工&高い防風性
「コアノパンツ」にはあらかじめ撥水加工がされています。
上記グラフは生地を通過する空気量を測定したものですが…
他社のオールシーズン用パンツの数値の半分♪
それほど防風性に優れていて、しかもベンチレーション(後述)で汗をにがせるというのだから…
まさに”イイトコ取り”のパンツ!!!
フラジール型法 JIS L1096:2010 A法
finetrack公式より引用
生地を通過する空気量を測定し、防風性の度合いを数値化する試験方法。数値が小さい方が防風性が高い。
コアノパンツはオールシーズン用パンツと比べて通気性が1/2であり、風を通しにくく、防風性に優れているといえる。
さらに、finetrackでは”撥水加工復活サービス”をされています。
なので、数年経って撥水機能がなくなった生地も買った時のように復活させられますよ^ ^
1着3,080円とやや高価ですが、雨が玉のように弾くのを見るとやめられません!これホントですよ
ベンチレーション(換気機能)が秀逸
私が「コアノパンツ」を気に入っている1番の理由はベンチレーション。
これなら秋冬の汗だく急登もへっちゃら!
立ち止まって着替える時間も惜しいほど、冬の日は短いので…
頂上でのゆっくりした時間を取りたいなら、こういう小さな積み重ねもストレスをなくしていきたいものですから〜♪
汚れにくく、破れないので長年もつ
私の住む四国の山は笹薮が多く、ダメージがすごい!!
でも引っ掛けたりほつれたりすることなく4年間頑張ってくれてます♪
特殊な製法で元糸の段階からきめ細やかなクリンプ(繊維を縮れさせ、糸自体をコイルのように形成)を持たせた、なめらかなストレッチ。
つっぱらず快適な肌触りでありながらも、擦れや枝の引っかかりなどに強い耐久性を持続。
ポリウレタンは経年劣化すると言われていますが、「コアノパンツ」は一般的登山ウェアよりも比率を”55%”と低く使用しているため、大幅なダメージは避けられているのです。
その証拠に、ほとんどの登山ウェアはポリウレタン比率90%((((;゚Д゚)))))))
安いパンツを1年で履きつぶすのもイイですが、何年も大切にはき続けるのは登山者にとって最高にエシカルだと思いませんか?
「『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費する」ことがエシカル消費というんだよ!これから社会のお金を使う先は、自分で納得したところに向けていきたいからね。
ちなみによく比較されるザ・ノースフェイスの「アルパインライトパンツ」も愛用しているのですが、毛羽立ちがすごく、摩擦には決して強くありません。寿命は3年持ったら良いかなと思っています。しかし、「コアノパンツ」は全く穴もあかないし、傷もついておらず買った時の状態そのまま。10年選手と思っています。
finetrack「コアノパンツ」のデメリット
シルエットがややダサいと感じる方も?
「コアノパンツ」は”スリムシルエット”をうたっていますが、他社よりも若干ゆるめの設定。
ストレッチが効いているので動いている最中は気になりませんが、写真撮影などの時に
”あ、シルエットダサいな…”
と思うこともしばしばww
ちょっとモンベル寄りなんですよね(finetrackはモンベルから独立された方が創業したメーカー)
ちなみにノースフェイスやマウンテンイクイップメントのようなクライミング寄りのメーカーの方がシルエットはかっこいい傾向にありますね。
18,000円と高価(ワークマンのパンツが6枚買える)
「コアノパンツ」の定価は18,000円。
しかもfinetrack=ほとんど割引をしないメーカーだけあって、なかなかお高いお値段となってます。
いっぽう最近登山者が注目している”ワークマン”のクライミングパンツが2,980円ですから、その差6倍!
しかし、破れやすいとのレビューも多いのでワンシーズン使うライトハイカー向けであることは否めません…
6枚買えちゃうよ…w 経年劣化する”ポリウレタン100%”となってるので、長くは履けないだろね〜
本記事でご紹介した”コアノパンツ”
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【まとめ】finetrack「コアノパンツ」=買ってよかった1着!ストレスなくあたたかい秋冬登山に必須アイテム
ここで一度まとめましょう。
【4年履いてわかった】finetrack「コアノパンツ」のメリット・デメリット
メリット
- とにかくあたたかい
- 動きを妨げない(厚着をしなくても良いので足がもつれない)
- 小雨程度ならしのげる!防水撥水加工&高い防風性
- ベンチレーション(換気機能)が秀逸
- 汚れにくく、破れないので長年もつ
デメリット
- シルエットがややダサいと感じる方もいるかも?
- 18,000円と高価(ワークマンのパンツが6枚買える)
岩稜帯の伸びが秀逸!突っ張ることもなく、気温ひとケタでも寒くもない♪
厳冬期石鎚山(2月)でも重宝、ベンチレーションが優秀すぎて…汗かきづらく快適!
…ということで秋冬登山では毎年お世話になってる必須アイテム。
シルエットこそダサいですが、命に関わる気温の低い時期の登山ウェアですし機能性の方が大事。
finetrackは登山ショップでも取り扱っている場所が限られているので、入手しづらいかとは思いますが…
アマゾンの試着サービスなどを利用して、うまく買い物していただけたら♪
寒さ対策に一本持っててぜ〜ったいに後悔しないアイテムなので、ぜひともチェックしてみてくださいね。
めちゃめちゃ冷え性の私も納得のコアノパンツ。
ちょっと高いけど履いたら良さがすぐわかるよ!
本記事でご紹介した”コアノパンツ”
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以上、”【徹底レビュー】finetrack「コアノパンツ」は秋冬登山・激冷え性である私のツヨ〜い味方”の記事をお送りしました。
「コアノパンツ」と一緒に買うと良いアイテム
モンベル「GORE-TEX ライトスパッツ セミロング」
私の住む四国の山=笹藪が多く、晴れていても朝露で濡れてしまうんですよね。
なので、雨でなくてもゲイター装着が基本だったりします。
「コアノパンツ」との相性も良く、装着しやすい丈の長さでした♪
アクシーズクイン「アメノスカート」
雨が降ったり止んだりする場合、レインパンツの脱ぎ着は靴を脱がなければならずこの上ないストレスですよね?
当記事でご紹介した「コアノパンツ」も、撥水機能はあれど、防水ではない…
そんな時に登山ブランド”アクシーズイン”の作ったレインスカートはいかがでしょうか。
袴のような形状なので、動きを全くさまたげませんよ♪
男性用もあり、かっこよいです。
荷物の軽量化にもひと役買ってくれますね。
UL系のYouTuberさんたちの御用達だったりも。
UL志向の夫も持っていてとっても気に入ってる模様^ – ^
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