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星✨ふる初冬の三嶺〜白髪山〜丸石縦走【徳島県三好市/高知県香美市】

星✨ふる初冬の三嶺〜白髪山〜丸石縦走【徳島県三好市/高知県香美市】登山レポート/徳島県
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こんにちは、高知県在住アウトドアライターのaimiです。

昨年歩いてきた剣山系・丸石〜一ノ森の先をつなげようと、コロナ禍の中ではありますが小屋泊縦走してまいりました。

狙いはバス便の終わった11月下旬。

コロナで連休はかなりの人が三嶺ヒュッテにとまった記録(なんと30人も!!)があったので驚いておりましたが、平日でかつバス便もないということで人が少ないであろうと予想。

aimi
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いたとしても3組くらいでしょうねw

人数=ひとケタくらいなら、軽くソーシャルディスタンスは取れるであろう時期に設定しました。

\クリックできる目次/
  1. 今回のコース
  2. 星✨ふる初冬の三嶺〜白髪山〜丸石縦走レポート
  3. まとめ:稜線美にホレボレ!ものすごく歩きごたえのあるルート。剣山〜三嶺全山縦走前に足慣らしにもGood
  4. 関連記事

今回のコース

<1日目>

名頃登山口→三嶺ヒュッテ(泊)
歩行時間:3.5時間(うち休憩30分)・4.3km

<2日目>三嶺ヒュッテ→カヤハゲ(東熊山)→白髪山分岐→平和丸→高ノ瀬→丸石避難小屋→奥祖谷二重かずら橋(通行料550円)→車道で名頃に戻る
歩行時間:8.5時間・13.3km(うち休憩1時間半・最後の2kmは車道歩き)

1日目のルートと白髪山分岐〜丸石間は未踏ですが、いつも他の稜線から見ていたエリア。

方向感覚は分かりますが、とにかく長いルートだというのはわかっていたので覚悟のうえのぞみます!

1日目は天気さえ良ければ白髪小屋まで進める予定ではありましたが、絶望的な天気だったため欲張るのはよしましたw

そこのところは、頂上に行って決めてみても良いですよね。

aimi
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登山届は2パターン書いてから出発しました!

星✨ふる初冬の三嶺〜白髪山〜丸石縦走レポート

1日目:三嶺ヒュッテまで行けば良い…ガスガス虚無のあきらめ登山

名頃は小雨。足もとは悪いから歩きやすい登山道が助かりまくる

名頃登山口には9時には到着。

やはり、白髪山まで進んでおけばあとがラクですよね…_φ( ̄ー ̄ )

そんな希望を胸にひたすら登りますが、これがつまらない…

というのも高知県側の「光石登山口」と比べると植林が多めで。

沢を詰めるルートでもございませんし、テント装備なら歩きやすい道であることは間違っていませんが…

逆に、初めて登るチャンスが今日でよかったなと思いました。

ダケモミの丘まで一度登り、少し下ったあとふたたび登り返しますがそこまで難易度の高い道ではありません。

ぶっちゃけ、この縦走路の中で一番安全な道でしょうね〜!(見ノ越から剣山よりも木道もないし安全だと思うw)

渋柿かわからないけど、たわわに実った柿
熊注意の看板があるので、出会った登山者は100%熊スズ持参でした

ダケモミの丘から一回がっつりくだり。相変わらずの雨、鹿だけが楽しみ

どうやら、昨日がっつり雨が降ったようで足もとは濡れてしまっています。

「こんなはずでは…」と思いつつあきらめモードでひたすら登り…。

ここで下山する人がひとり。

昨夜三嶺ヒュッテにいらした方で、星空撮影目当てだったが、まったくもってダメだったとのこと!

aimi
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これだと星なんて見えるはずがないよね!

ものすごく大荷物でしたからかなりの撮影機材を運ばれたのでしょう。

まあまあ汗だくでした。

下山はこの時期、汗はあまりかきませんからね〜

林道と合流。以前は林業・狩猟作業車用に道があったらしいが、今は通れない
大きな雄鹿が!
人より鹿にあう確率の高い登山でしたw
目が可愛いですね。
こちらの個体はめちゃ近かった!
動きがシンクロする親子の鹿
ヤドリギの宝庫

鹿って、ひっそりと近づく分には全然逃げません。

ましてや私はソロ登山者ですから、警戒してないw

しばらく撮影してても、私が撮影し終えるまで一切動かないので助かりました。

逆に撮影し終わって、「そこ通るんですけど…」って思いながら通過してました。

「ピイ!」って鳴き声がして振り向くと、走り去っていたり。本当に可愛いやつ。

でも増えすぎてるから撃って食べてしまうしか無いのですね。切ない…((((;゚Д゚)))))))

三嶺ヒュッテ到着。もちろん無人…寒すぎるのでおでんで温まる

ヒュッテに到着すると、その時は暑くても動きをやめたとたん冷えきります。

さっさとおでんを温めて食べちゃいましょう。

こういう時はバーナーが大活躍ですよね♪

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紀文
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写真が1枚もなくて恐縮ですが、本当に寒かったです。

気温計は3度を指していました。

しばらくすると、見ノ越(剣山登山口)のちょっと登ったところにある”西島キャンプ場(なんと18km先!)”を朝に出てトレランして走ってきた男性が休憩されに入ってきました。

aimi
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えっ!すごい健脚!今14時なんだけどw

話を聞いていると地元の方のようで、登山としては初心者さん。

最近この辺の山をよく走ってるのだとか。

でも雨で何も見えなかったとのこと。

そりゃーそうでしょう…私も何も見えませんでしたからねw

「残念でしたね。晴れてればすごく素敵な山域なので、またきてくださいね!」と別れました。

しばらくして、”白髪避難小屋(ここから4kmしか離れてない)”からきた、九州のご夫婦がご到着。

「まだ下山できる時間だけど、どうしても晴れた時が見たいのでもう1泊することに」とのこと。

私もそれには大賛成!

予定さえ許すのなら、延泊してでも晴れた時の三嶺を見てほしいですからね♪

名頃からヒュッテ間にある水場。他のルートからなら下りになるのでがれ場に注意。
幻想的な林
テント泊のザックは一度下ろすとロスになるので、立ったまま食べれるこういう流動食が重宝しますね
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井村屋
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頂上に行くにつれ、ガスが濃くなってきた
場末感が出ている…13時なのに心折れそうになる暗さ。
ガスの中にも池を発見!もうすぐだ
三嶺ヒュッテに到着しました

17時過ぎに起きた奇跡…ガスが吹き飛び…爆風ながらもまさかの晴れ!

しばらくホットワインなどを飲みつつ談笑。

ひとりじゃなくて良かった…夜まで誰もいないのは流石にさみしいし怖いですからね。

コロナが怖いとはいえ、完全ソロというのも気が引けてしまう私(寂しがりや?)

17時頃、ウトウトとしていると外が明るくなってる?

先に山頂に行ってしまったご夫婦を追いかけると、見たことのない素晴らしい景色が目の前に広がっていました( ✌︎’ω’)✌︎

サイコーじゃないですか?これ。

雨が止み、一抹の望みをかけて歩いてみます。
池も見えてきた
小屋に帰ろうとしていた夫婦も、再登頂!
九州の山に沈む夕日
日が落ちた後こそマジックアワーの魅力をひしひしと感じます
バンザーイ!
振り返ると徳島の海が(鳴門方面)

月があるけど星もすごい!流れ星も見えた!空気の澄んだ初冬の夜

この時期の魅力はやっぱり星空。

今シーズンほとんど見れていなかったので、楽しみにしていたのです。

そこまで寒くはない。でもコロナの心配のある時期(小屋が混む)はイヤ。

11月ってそういう意味ではギリギリの時期ですよねw

1時間前まで雨であきらめていたのが、こんなに晴れてしかも流れ星さえ見てしまえるとは…

本当に登ってきてよかったです!

それでも寒がりの私にとっては十分寒い夜でしたけどね〜

割と明るいお月さま

月明かりに照らされるヒュッテ
鹿柵の上に無数の星が!

2日目:ド快晴のご来光に見守られ、14km歩きとおせるか?試練の縦走

熟睡できたのが地味に大きい…!ロングトレイルはここから。元気にしゅっぱ〜つ!

2日目。

昨晩はそれなりに冷え込み寝付けなかったので、両足にそれぞれカイロを貼り安全に寝ることができました。

ここで寝不足ですと翌日ツライですから…_φ( ̄ー ̄ )

でもコレなかったら本当に寝れなかったと思います。

1度トイレに起きただけで、8時間以上は爆睡。

この環境(0度くらい)でこれだけ寝られるというのはすごいことです。

5時に起きると、昨夜出ていた月が沈み…ほんとうに満天の星が!

九州のご夫婦もこんなに星を見たのは初めてだとおっしゃってましたよ。

それほど、四国は光害が少ないのです。

室戸岬付近から出てきた太陽

日の出とともに出発!カヤハゲ、白髪山への登りは何度きてもこたえる

ご夫婦と写真を撮りあったあとお別れし、激下り(鎖が結構キケンなので注意)にストックを出したのを後悔しつつもスピードよりも安全さ重視で進みます。

途中、霜が降りていたり池が凍っていたりと冬の雰囲気を感じ…。

ここは雪が降ったら結構ヤバイ場所なのでギリギリの時期に来たな、と改めて思ったり。

昨年きた時にここは通っていますが、ゲイターをしたほうがいいですね。

ぬかるみ箇所が多く、難儀します。

特に今回のように前日雨だったり、雪が降ったばかりだとすぐに水・ドロが侵入して来ますので注意ですよ!

aimi
aimi

荷物になるからと置いてくると、悲惨な目にあいます!

霜が降りたササ。逆に濡れなくて助かるw
撮り合いっこが楽しすぎる
ご来光に向け出発(すでに少し出てしまってるけど…)
雲の上から出てきた朝日
朝日に照らされるヒュッテと池
陰影がかっこよすぎる、天狗塚方面
薄く張った氷も芸術品
四国の山はスパッツ(ゲイター)必須です。ドロッドロになります
落葉しているから、明るい稜線歩きとなりました

白髪山はスルー、時間重視で平和丸へ

白髪山分岐から白髪山へは、縦走路から外れるのでパス。

先を急ぎましょう!

もちろん素晴らしい山なのは知っていますが、単独でも登ったことがあるので…

景色的には分岐から見えるものとさほど変わらないですよ。(多少の三嶺の距離感の違いはあれど)

確かに”三嶺の展望台”であることが間違い無いですが…。

詳細は2019年にあるいた「三嶺〜白髪山への縦走レポ」でご覧いただけると幸いです♪

白髪山の最大の特徴、白骨樹
ここもテントを張る人が多いです。ほんとうは昨日来るはずだった場所。
とはいえ、しっかり白髪避難小屋は経由するのでご安心を。
もう5kmもあるいたのか…(白目)

止まって行動食は少し食べたものの、やはり風が強く寒いのでどんどん体温が奪われます。

大休止はまだまだ先。

どんどん進みましょう!

ここで日帰りの登山者1名とすれ違い、白髪小屋に向かうテント泊縦走の方とも少しお話。

それ以外は誰にも会わず。

本当に静かな時期に歩けました!

aimi
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やったね〜!

オベリスクのようなかっこいい岩
ピークを巻くのが基本という所もあって、ほっと胸をなでおろす場所も
つがいかな?
軽装備なテント泊登山者。私は寒いのダメだからこんなに小さくならない…

丸石の時間制限14時に間に合った!安心したのであったか雑炊ランチ

次のピーク”高ノ瀬”になかなかつきませんw

ニセピークに騙されつつも、なんとか中東山分岐までと到達!

中東山は2020年の春に登ったばかり(レポートあり)の名山です。

シロヤシオツツジが当たり年で感動したのは記憶に新しい…٩( ᐛ )و

そこから1km歩けば”高ノ瀬”です。

高ノ瀬を過ぎた鞍部でランチをとりました。時計を見ると13時。

これで今日、下山できそうです!よかった〜!

ほぼほぼ山野草も終わっている中で唯一残っていた赤い実。棘が痛いのでなんとかしてほしいw
天使のはしご。日の低い時期ならではの現象ですね。雲が優勢になってきた…
麓の阿波池田で買ったフリーズドライの雑炊。シンプルで美味しかった。
中東山分岐。ここからすぐのようですが、あまり歩かれていないようで道は不明瞭
標高1,741 m。すぐ近くに見える石立山の標高とほぼ同じ

丸石避難小屋→奥祖谷二重かずら橋はまあまあ危険なので気をつけよ

奥祖谷二重かずら橋からは登りに使ったことが3回。

しかし下りは初めてです。

初めて登った時(この時も11月。なんと途中から雪でした…)に尾根を行けばいいことはわかってるものの、テープや踏みあとが薄い印象で…

「遭難が多そうだな」と思ったものですが、その頃に比べるとずいぶん歩きやすくなったように思います。

しかしがれ場、滑りやすい場所が多いので油断は禁物。

ましてや大荷物。

疲れもたまってきていますし、足もとには十分な注意が必要です。

今まで見てきた稜線に別れを告げ…
下山時に550円かかるのでお金を忘れずに!
落ち葉で道を見失いやすい&テープも少なめ
「国体橋」ちょうど中間でしょうか
…と思ったら3分の2歩いていたwしかし油断は禁物
沢がきれい!丸石谷川というらしい。そのままw

3週間前までは紅葉真っ盛りだったかずら橋ももう落葉。
落葉したのでサイドからもよく見えるように
最後の核心部、上り。地味に辛い
車道に「三嶺」っておかしくない?名頃なら理解できるが…
酷道439を歩くというのも、ある意味貴重な体験ですね
車道から見た三嶺

まとめ:稜線美にホレボレ!ものすごく歩きごたえのあるルート。剣山〜三嶺全山縦走前に足慣らしにもGood

いかがでしたでしょうか。

個人的にも2020年締めにふさわしいロングトレイルでした。

縦走は大好きですが、荷物には毎回悩まされますね…

近いうちにパッキング・荷物についての記事も書こうと思っています。

今回三嶺ヒュッテは小屋内でもマイナスになるかならないかくらいでしたので、個人的には安全にねれるギリギリの温度だったように感じました。

同宿のご夫婦もあまりねれなかったとおっしゃっていましたし、相当冷え込みましたからね((((;゚Д゚)))))))

冬は”軽量化”といっても難しいところがございますが、飲料水も少なく済みますし水が少ないこのルートは考え方によってはベストシーズンとも思います。

来年こそは全山縦走しようと思っていますので、またのレポートをお楽しみに♪

以上、「星✨ふる初冬の三嶺〜白髪山〜丸石縦走【徳島県三好市/高知県香美市】」の記事をお送りしました。

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