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【使用レビュー】「ココヘリ」とは?メリット・デメリットまとめ

山岳保険
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こんにちは。アウトドアライターのaimi(@aiaiminini)と申します。

アウトドアブームの影響もあり、登山人口は増え続け衰えることがありません。

2022年の遭難者数は3075名、そのうち死者・行方不明者数は283名。

遭難した人の10分の1は亡くなっている現状があります。

今まで山岳保険には加入してましたが、ソロで山に行くことが多い私にとっては少し心もとない…ということでもう一歩すすんだ保険を探していました。

そんな中、前から気になっていた会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」に加入することに。

>>「ココヘリ」と「山岳保険」の違いについてはこちら

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2022年7月より地上捜索に特化した山岳保険「jRO」と同時加入できるようになりました

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\クリックできる目次/
  1. 「ココヘリ」の紹介動画
  2. 「ココヘリ」はこんな人におすすめ
  3. 「ココヘリ」とは、1日当たり15円の会員制捜索ヘリサービス
  4. 「ココヘリ」を実際に使ってみた
  5. 「ココヘリ」に加入するとこちらが届きます
  6. 愛媛・高知の県境「天狗高原セラピーロード」を歩き、「ココヘリ」を使用してみた
  7. 「ココヘリ」のメリット・デメリット
  8. セルフレスキューアイテムは別途携行しよう
  9. 【余談】私のねんざエピソード
  10. ココヘリの重要性
  11. 「ココヘリ」の入会はこちらからどうぞ
  12. 関連記事

「ココヘリ」の紹介動画

「ココヘリ」を知るには動画がいちばん!

ひとまずご覧になってみてください。

「ココヘリ」はこんな人におすすめ

「ココヘリ」こんな人に向いています

  1. 山岳保険でヘリ要請費用がまかなわれていない人
  2. 山菜・キノコ採りが趣味の人
  3. ハイキング・登山・沢登り・雪山・バックカントリーなど、山に入ることを日常的に楽しんでいる人
  4. ソロ登山が多い人
  5. 災害に備えて

「ココヘリ」とは、1日当たり15円の会員制捜索ヘリサービス

「ココヘリ」は年会費5500円(1日あたり15円)で受けることができる、会員制捜索ヘリサービスです。

  • 高精度発信機の貸与
  • 無料捜索ヘリを1事案につき最大3回まで利用できる
  • 数時間で捜索・発見実績多数あり

※登山届提出している場合or山域が特定できる場合のみ

ひとつひとつ説明していきますね。

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高精度発信機の貸与

タテ60㎜×ヨコ40㎜×高さ12㎜、たった20g。

「ココヘリ」に加入すると手のひらに収まるほどのちいさな発信機が無料貸し出しされます。

こちら、1度充電すると3か月持つというタフなもの。

キーホルダーのように「ひも」や、「カラビナ」等につければ落とす心配はゼロです。

会員限定ショップでは、ホルダー(1,650円)も販売されていますよ!

捜索費用は1事案につき3回まで無料

現在、各社が山岳保険サービスを行っていますが、民間ヘリに対してはおおよそ300万円前後の補償となっています。

「ココヘリ」もご多分にもれず、550万円までは補償範囲

しかし民間ヘリ捜索費用が「1時間平均46万円前後」と高額であること、その他協力者への費用・家族の交通費、さらに費用がかかる可能性もあります。

さらに広域にわたれば1時間以上になるのは確実。

探すほうも命がけ。

①遭難者にも

②探すほうにも

リスクが少ないようにする制度、それが「ココヘリ」なのです。

数時間で捜索・発見実績多数あり

  • 2018年7月、山梨県で50代男性が遭難、遺体で発見
  • 2018年8月、新潟県・山形県にまたがる朝日連峰で60代男性が遭難、発見

※すべての事例が登山届あり

助からなかった事例もありますが、ご家族のためにもご遺体を探すことは重要です。

「行方不明」のままでいると

  1. サラリーマンの場合、退職金が出ない
  2. 住宅ローンの免除が受けれず、ご家族が負担しなければならない
  3. 失踪扱いになると、死亡認定が下りるまで7年間もの間、ご家族は生命保険金を受け取ることができない。そればかりか、7年後まで掛け金を支払い続ける必要

残されたご家族のことも考えると、いたたまれません。

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「ココヘリ」を実際に使ってみた

「ココヘリ」を使う前提

「ココヘリ」サービスを使える状態にするには、2つの大前提があります。

  1. 登山届を提出していること
  2. 発信機の充電を済ませていること

登山届を提出していること

登る山の都道府県警必ず登山届を提出てください

Compass」でネット提出することもできますし、「Compass」非対応の都道府県ではFAX、登山届BOX提出などアナログの対応になります。

「コンパス」を推奨しているのは、「ココヘリID入力欄」があるため。コンパス非対応の都道府県の場合は、名前の横にIDを書いておけば特定しやすいです。

Compass」で登山届が提出できない都道府県(2023年7月現在)

秋田、岩手、山形 千葉、茨城 大阪、奈良 広島 香川、高知 福岡、佐賀、長崎、熊本、沖縄になります。

発信機の充電を済ませていること

山にはいる前に、発信機の充電を済ませていることが大前提です。

USBケーブルで充電を満タンにしておけば、3か月は発信し続けられるパワーを持っています

クルマで山によく行くという方は最悪、山にむかう車中で充電できる状態にしておけば忘れることもないでしょう。

「ココヘリ」に加入するとこちらが届きます

①【ご家族向け】遭難捜索TEL番号と、会員ID番号記入カード

ID番号を書いて、事前に家族にわたしておく

②ココヘリステッカー

ココヘリステッカーはこちらにも会員IDと電話番号を書いて、ザックの目立つところにor車に貼りつけるのもアリだと思います(所持・加入していることのアピールにもなる)

③電源ONのためのピン・発信機本体・USB充電ケーブル

上記の発信機(会員証)は山岳保険会社「jRO」とのコラボモデルのご紹介でしたが、現在は以下の写真のような標準モデルの貸与になります。

しかし、基本的に使用方法は同じです。

「ココヘリ」公式より引用

愛媛・高知の県境「天狗高原セラピーロード」を歩き、「ココヘリ」を使用してみた

①ピンを使い発信機の電源をONにする

友人Rさんにご協力いただき、aimi(私)とともに山に入ってみます。

登山口で、電源ONにするための儀式「ピン刺し」を行います。

ちょうど「R」の下に小さな穴がありますので、刺してみましょう。

ピンを指すと、3秒に1回緑色の光が点滅します。

日中明るい場所だと見えにくいですので、手で隠して確認してみましょう!

今回のテストでは別途ココヘリ受信機(月額800円)を借り、送受信ができるかを試してみます。

②楽しくハイキングをする

10月上旬、愛媛県・高知県の県境にある「天狗高原セラピーロード」は標高1,300m。

紅葉も始まりました。

とても気持ちがいい風が吹いていて秋の花もちらほら。

セラピーというだけあって、癒されまくりです!

紅葉が素晴らしい♪

③途中で、Rさんに先に行ってもらい隠れてもらう

帰路、ペースが合わなくなってきたこともありRさんに実験がてら先に行って隠れてもらうことにします。

ここで「ココヘリ」の出番。

こちら「天狗高原」エリアは2人ともはじめて歩く土地勘のない場所。

どこに隠れているかはまったくわかりません。

ただ見当がつかなすぎるのも問題なので、姿が見えなくても1分に1回叫んでもらうことにします。

Rさんと別れてから10分ほどたったでしょうか。

「おーい」という声がかなり遠くから聞こえたような????

ひとまず広域モードでサーチをかけます。
音がして、近距離モードに切り替わりました。
見つかりました!物音立てずに待ってもらったので、いないのかと一瞬焦りましたが、ちゃんといました。

無事に見つけることができましたが、遭難者とのあいだの距離はあっていても方角がぴったりとはいきませんでした。ですがその差5m!!

背よりも高い笹やぶの中にRさんを見つけることができ、その精度にはただただ驚くばかり。

「ココヘリ」を使えば遭難者の発見の時間短縮につながるのは間違いないです。

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(別に加入するより900円安い)

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「ココヘリ」のメリット・デメリット

ここからは、私が「ココヘリ」を5年間使用・理解して感じたメリット・デメリットをまとめていきます。

メリット

遭難時の早期発見

「ココヘリ」の最大のメリットは、ヘリで迅速な捜索をしていただけること!

会員本人またはご家族からの通報を24時間365日対応のコールセンターで対応。

2023年8月現在、全国38都道府県のヘリに受信機を装備、未導入都道府県においても警察・消防と常に連携し捜索活動を行います

まったく手がかりのない遭難者捜索では膨大な時間がかかってしまうのに対し、登山届を提出&「ココヘリ」GPS発信機を元に位置特定してもらってから探す方が圧倒的に早く見つかります

救助費の心配が少なくなる

最大550万円の遭難救助を実施

登山届を提出しGPSを持っていること前提にはなりますが、民間ヘリの出動費用が「1時間平均46万円前後」と高額であること+その他人件費・捜索費を踏まえると十分な金額です。

捜査可能距離が16km!

立山エリアと穂高エリアが直線距離で20km弱くらい

「ココヘリ」受信機によるヘリから の捜索距離は「16Km」(2024年8月現在)。

山域が分かれば、到着前に電波を拾える可能性が高いです。

迅速に対応できればできるほど生存率が上がります。

日本一大きな山塊である北アルプスの中心部・立山~穂高エリアが20km弱くらいの距離感なので、訪問している山名さえ分かれば、居場所はほぼ特定できる計算になります。

会員限定の「受信機レンタルプラン(月額+880円)」でさらに充実

今回実験で個人の「発信機」に対応させたのは、「ココヘリ受信機」でした。

「ココヘリ」と契約している全ヘリコプターには搭載されているものと同じ。

別途ココヘリ会員限定の「受信機レンタルプラン」に加入すれば個人所持が可能で、月額880円で発信機20機分を登録することができ、登山シーンでは

  • 山岳会のリーダー・副リーダーが1機ずつ所持
  • バックカントリースキーの場合、各自が所持
  • 沢登りの標準装備のとして各自が所持

など「セルフレスキュー」におおいに役立つもの

aimi
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発信機は20機も登録できて、1日あたり36円ならグループ登山で持つにしても負担も少ないです。細く長く続けられるサービスがGOOD!

受信機…実際に警察・消防の航空隊の遭難捜索に使われている、ヘリコプターに搭載しているものと同型をレンタルできます

先日四国を代表する山、三嶺で出会った沢登りをよくするというカップルも「これは安い!」と即加入したとおっしゃってましたね。

沢登りはバリエーションルートが基本だったりするのでこのような位置特定できるものは非常に助かるのだとか…!

また、登山のほかに

  • 災害で家族が分散してしまった時の捜索材料
  • ショッピングモールでの迷子対策
  • キノコ狩り・山菜取りの遭難対策

としても使用できるため、1パーティに1機レンタルしておくのも良いでしょう。

レンタル費用は月額880円、年間8,800円となっています。1日当たり26円ほどですね。発信機と合わせても、1日36円の負担です。

「ココヘリ」単体では心もとない…という団体さんは契約してサービスを充実させるのも◎。

個人賠償責任制度 最大1億円

「ココヘリ」公式より引用

会員が他の登山者に落石等で怪我をさせてしまった場合、保険会社が間に入り1億円までの賠償金を払ってくれます。

アウトドア用品補償 最大3万円

「ココヘリ」公式より引用

テント・ヘルメット・アウトドアウォッチ・ビーコン・トレッキングポール・雨具・ヘッドランプ・カメラ…

盗難にあったり落下させ破損させた際は、年間3万円まで補償してくれます。

※携帯電話のカメラはアウトドアカメラに含みません

デメリット

別途登山保険に入らないと救助費用は出ない

2023年~jROの規約が変更になり、登山保険としてカバーできるのが地上捜索のみに改悪…

そのため、「ココヘリ+jRO」カバー範囲はヘリでの位置特定のみとなってしまいました

多額になりがちな入院費用などをカバーするには、別途登山保険に入る必要があります。

aimi
aimi

「モンベル保険」や「やまきふ保険」など、あなたにあった保険はどれ?という比較記事も作ったでそれも参考にしてみてね。

登山届提出がないと捜索要請が出せない

ココヘリ公式ページには「登山計画」というメニューが有り、ここから作成できる

登山届の提出がないと、ココヘリの遭難捜索費用が請求できない・捜索していただけない可能性も…

注意したいところです。

ご家族・友人に以下3点を共有してください。

・ココヘリの登山計画
・オンライン登山届Compass(Compassとココヘリは提携している)
・紙の登山届

aimi
aimi

Compass以外で登山計画を作成した場合は、そのリンクをココヘリ会員ページに貼り付けることもできるよ!

<例>YAMAPの登山計画のURL

GPS発信機が小さいので紛失注意!

「ココヘリ」で貸与されるGPS発信機は大変小さいです。

公式ショップで販売されているホルダーを購入し取り付けるか、カラビナなどでしっかりとザックに固定しましょう。

>>「ココヘリ」ホルダーの使用レビューはこちら

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セルフレスキューアイテムは別途携行しよう

「ココヘリ」でヘリ捜索を依頼した後、すぐに出動できるとも限りません。待っている間の体温保持&食料などは最低限必要。

別記事でご紹介していますので参照していただければ幸いです。

【余談】私のねんざエピソード

私はかつて秋田県の山でねんざしたことがあります。4人でグループ登山をしていたときでした。

ふりかえってみると、あのとき時間が遅かったり両足とも負傷していたらヘリを呼ぶしかしかなかったと思います。

その時はまだ明るかったのと下山中だったのもあり、2本のストックでねんざした足をかばいながら、ゆっくり下山できました。

しかし仲間がいなかったら精神的に参っていたと思いますし、焦って良くない方向に向かう可能性もありました。

私はソロ登山も多いので、そのとき仲間がいたのは本当に「たまたま」といえます。

そういう場合は絶対に「ココヘリ」はお守りになるはず。

ココヘリの重要性

自分以外に「居場所」を知ってくれる人がいる心強さ

ヘリが呼べる環境・時間帯は限られていますが、呼べなかったとしても次の日に来てくれる可能性だってあります。

それまであきらめずにその場所を動かず、「ココヘリ」発信機で発信を続けましょう。

  • 自力で救助要請不可でも、目立つところにつけておけば通りがかった方が通報
  • 下山予定日に連絡がつかない場合、家族が救助要請

してくれる可能性も高いです。

そして要請するときの注意点は、高いところのほうが感度がいいので枝につるすこと!

これは覚えておいて損はないでしょう。

特定座標の正確性

過去の遭難事例では、「ココヘリがなければ特定不可、発見に至らなかった」というものも少なくありません。

たとえば、山梨県「塩見岳」の事例。

ココヘリが警察に連絡した座標と、見つかった遭難者の座標の誤差はわずか「1度しかありませんでした。

後日「ココヘリ」の社長に山梨県警の航空隊員から「普通ならば、迷宮入りの可能性が高い場所だった」と伝えられたというから驚きです。

”フル充電なら3か月”。このことは言い換えると本人が救助要請をしなくても3か月探し続けることができるともいえるわけです。

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もしあなたがいま山岳保険に入っていたとしても、会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」に加入しなければ、個人がこのような発信機を持つ機会には恵まれないでしょう。

他社でこのようなサービスはありません。

  • 山岳会の遭難対策として
  • ソロ登山のお守りとして
  • たいせつな人に迷惑をかけないために

ハイキング・登山・キノコ&山菜取り・バックカントリーに…ご用意してみてはいかがでしょうか。

よりいっそう、長くたのしく登山を楽しむためにも加入することをおすすめします。

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登山で人に迷惑をかけない。

むずかしいことではありますが、登山は自己責任とはいえ、そのようなことは最小限にしていきたいと思っている所存です。

以上、『山岳保険だけでは不十分!遭難したら「ココヘリ」で今いる場所を伝えよう』の記事をお送りしました。

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2019年初旬、登山アプリ「YAMAP」が山岳保険をスタートしました。

上でご紹介した「3大保険会社」のカバーしきれない「携行品補償」などのこまやかなサポートがあるのが特徴です♪

もちろんライト登山者がメインの保険にするのもありです。

こちらは月払いにも対応♪

「活火山への登山」の6つの備え〜御岳山の噴火に学ぶ

「ココヘリ会員証ホルダー」レビューしてみた!~これで紛失心配なし!

「ココヘリ発信機(会員証)」は、小さくて紛失リスクがあるんですよね。

やぶの中に無くしたら、戻ってくる確率はほぼなく弁償になってしまいます( ´Д`)y━・~~

1,500円のホルダーをつけただけで、紛失リスクがほぼなくなりました!という記事です。

できれば早い段階からつけたほうがGOOD!

「ココヘリ」に加入するとミレー製品が割引で買えます!

今回私は「ココヘリ」の会員特典を利用し、ミレーの機能性インナー「ドライナミックメッシュ」を注文。

とても良かったのでレビューさせていただきました♪

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